ダウ・デュポン統合で世界の化学業界再編か

米国資本の化学メーカートップのダウ・ケミカル社と同大手のデュポン社が昨年12月11日に経営統合を発表して1,300億ドル規模の化学大手が誕生、2016年に世界の化学業界の再編が加速すると予想されている。

2015年の世界の化学業界のM&Aは前年比30%増加の1,100億ドルを記録、今年は石油の国際コモディティ価格の下落の影響を受けて各メーカーの資産切り離しや事業集約が進むために、2011年のM&Aによる1,510億ドルの記録を塗り替えると予想されている。

2016年には中国国営の化学製品メーカーChemChina(中国化工集団)は430億ドルでスイスのシンジェンタ社買収が業界で噂されているが、昨年ChemChina社は総売上高世界第5位のイタリア資本のタイヤメーカーピレリ社を90億ドルで買収している。

ドイツ資本医薬・化学品メーカーのメルク社は、コア事業として化学薬品を手掛ける米シグマアルドリッチを170億ドルで買収することで合意、ヘッジファンドの米国資本Third Point社並びに Trian社、 Jana Partners社がM&Aを積極的に仕掛けている。

ブラジル国内の化学業界では、ベルギー資本Solvay社はブラジルとアルゼンチンの工場でPVCの生産を行っている傘下のSolvay Indupa社の株式放出、ペトロブラス石油公社は投資計画を遂行するための資金調達として資本参加している石油化学会社ブラスケン社の株式放出が予想されている。(2016年3月15日付けヴァロール紙)