2021年の鉄鋼製品販売は二桁増加予想(2020年12月8日付けヴァロール紙)

ナショナル製鉄所(CSN)の現在の鉄鋼製品の受注残は、来年4月までの販売量に相当する100万トンに達しているとナショナル製鉄所(CSN)営業担当のMartinezディレクターは明るい見通しを予想している。

今年の国内の鉄鋼市場は、COVID-19パンデミックの最盛期の7〜8ヶ月前は生産停止や在庫調整のための高炉の稼働停止などを余儀なくされていたが、今では、製鉄所は受注急増で生産ラインの調整に苦慮しているほど受注残を抱えており、2021年の鉄鋼製品販売と消費見通しは約束されており、特に来年上半期は活況を施すと見込まれている。

COVID-19パンデミックによる影響で、高炉停止を意義なくされたにもかかわらず、下半期からの需要拡大で今年の同社の平板鋼販売は前年比4.0%増加、来年は12.0%の二桁増加をMartinezディレクターは予想している。

 鉄鋼製品の受注残の増加要因として、白物家電部門、自動車、土木建設、機械および機器産業、トラックや道路輸送関連機器・装置向け部門が牽引しており、これらの用途向け平板鋼納入には最低でも2か月間を要している。

CSNは今年5月末から操業を停止していた高炉2号を活性化してきた産業部門の需要にこたえるために11月から再稼働のために点火、今年末からの生産開始を見込んでいる。

今後の鉄鋼市況は、世界最大の消費国である中国がカギを握っており、世界の鉄鉱石価格及び輸出に影響を及ぼすが、中国の鉄鋼メーカーは国内市場に回帰しているために、ブラジル国内の鉄鋼市場は、連邦政府によるインフラ整備部門への投資再開で鉄鋼製品の輸出減少及び中国製の鉄鋼製品輸入は減少すると予想している。

昨日7日の中国の1トン当たりの鉄鉱石の国際コモディティ価格は、年初よりの59%高い148ドルに達している。また中国製圧延鋼の輸出価格は1トン当たり620ドルに達している。今年のブラジル国内の鉄鋼製品価格は、ドル高の為替と鉄鉱石の国際コモディティ価格高騰で既に50%~60%も高騰している。

中国の製鉄会社の平均設備稼働率は90%に達しており、今年の粗鋼生産は5.5%増加して、COVID-19パンデミックの影響は皆無状態となっている。また今年10月の粗鋼生産は、前年同月比12.7%の二桁増加を記録、一方ブラジルの鉄鋼会社の平均設備稼働率は68%に留まっている。

今年第3四半期のCSN社の鉄鋼製品の国内販売は、前四半期比50%増加の90万トン、また同期の鉄鋼製品の輸出量は、前四半期比27%増加を記録している。2021年のブラジル平板鋼の消費は1,300万トン、そのうちCSN社, Usiminas社, ArcelorMittal社並びにGerdau社の国内販売は1,200万トンが見込まれている。

白物家電生産向け平板鋼販売は、COVID-19パンデミック前の水準に戻り、建設業向け鋼材は、新築住宅販売リリースが30%増加の好調、またオンライン販売が好調で物流倉庫の建設ブームとなっている。

今年初め9か月間のCSNの鉄鋼製品販売は342万トン、第4四半期の鉄鋼製品販売が第3四半期の128万トン並みであれば今年のブラジル、ドイツ及びポルトガルの生産量並びに輸出量は470万トンに達すると予想されている。