今年のセメント販売は前年比10.4%増加予想(2020年12月9日付けヴァロール紙)

経済動向の指標の一つであるセメント販売は、COVID-19パンデミックの影響で4月並びに5月はブレーキが掛かって、今年のセメント販売は大幅に落ち込むと予想されていた。

連邦政府によるCOVID-19パンデミック対応策としての600レアルの緊急補助金(auxílio emergencial)支給、住宅リフォーム需要増加、新規住宅販売の増加などの要因で、今年のセメント販売は好調に推移していると全国セメント工業組合(SNIC)は発表している。

2020年のブラジル国内のセメント販売は、前年比9.5%~10.0%増加が見込まれており、今年12月のセメント販売が昨年12月同様の400万トンに達すれば6,030万トンに達すると全国セメント工業組合(SNIC)のPaulo Camillo Penna会長は強調している。

10月の過去12か月間のセメント販売が6,000万トンに達すれば、2015年~2018年の累積減少の50%を回復するとPenna会長は説明、昨年のセメント販売は前年比3.5%増加していた。

今年4月並びに5月のセメント販売は、COVID-19パンデミックの影響で大幅に減少したが、6月からは緊急補助金(auxílio emergencial)支給による個人による特に特東部地域の自家リフォームや住宅販売ブームでセメント需要は大幅に増加している。

しかし9月からの月額600レアルから半額の300レアルへの緊急補助金(auxílio emergencial)支給の12月での終了に伴って、来年1月からセメント需要は冷え込むと予想されているが、仕上げ段階のリフォーム向けモルタルや塗装製品の需要増加が見込まれている。

今年の自宅のリフォームや中高級の新築住宅建設向けセメント販売は80%を占めている一方で、インフラ整備向け大型プロジェクトのセメント需要は僅か8.0%を占めているに過ぎない。

連邦政府によるインフラ整備向け公共投資以外にも、財政改革や行政改革の承認はセメント業界にとってはセメント需要を左右すると指摘。昨日2009年のルーラ政権の経済成長加速プログラム(PAC)の大衆住宅建設"私の家、私の暮らし Minha Casa Minha Vida"に替わる“ブラジルシンボルカラー大衆住宅 緑と黄色の家 Casa Verde e Amarela”プログラムは上院で承認されている。

今年初め11か月間のセメント販売は、前年同期比10.4%増加の5,610万トン、11月の過去12か月間のセメント販売は5,985万トン、11月は前月比11.7%増加の530万トン、1日当りの平均セメント販売は5.2%増加の24万200トンを記録している。