CSN製鉄所は4月に鉄鋼製品の15.0%値上げを予定(2021年3月16日付けヴァロール紙)

実業家ベンジャミン・ステインバック氏が率いるナショナル製鉄所(CSN)は、ドルの為替と連動している国際コモディティの鉄鉱石価格をドルがR$5.60を突破したために、中国並びにブラジル国内向けの需要が旺盛であり、今年4月1日から鉄鋼製品価格の値上げを行うと発表している。

ナショナル製鉄所(CSN)による4月1日からの鉄鋼製品の値上げは、今年1月並びに2月の値上げに続いて3回目の値上げとなり、建設資材向けの棒鋼は15.0%、製缶向け薄鋼板は、11.25%の大幅値上げが予定されており、その他の鉄鋼製品は10%値上げが見込まれている。

4月の鉄鋼製品の値上げは、中国の鉄鋼製品価格の上昇、レアル通貨に対するドル高の為替、鉄鉱石、石炭並びに鉄鋼スクラップの原材料の高騰、ブラジル国内の自動車、フリーザーや冷蔵庫などの耐久消費財の旺盛な需要が牽引しているとナショナル製鉄所(CSN)営業担当のLuiz Fernando Martinez取締役は説明している。

レアル通貨に対するドルの為替がR$5.60%を突破している状況では、4月1日から鉄鋼製品の値上げを実施しても、国内の鉄鋼製品価格は輸入製品よりも僅か2.0%~5.0%の高値であり、更にドル高が進めば再度の価格調整を余儀なくされるとLuiz Fernando Martinez取締役は説明している。

昨年1月から今年2月までの1トン当たりの鉄鉱石並びに石炭の平均実質価格は131%上昇、特に鉄鉱石の国際コモディティ価格は、94.15ドルから172.75ドルに上昇した上に、更にレアル通貨に対するドルの為替はR$4.04からR$5.45に高騰、石炭価格は110ドルから145ドルに上昇、実質的に1トン当たりの鉄鉱石並びに石炭の価格は、レアル換算で879.23レアルから2,035.04レアルと2倍以上値上がりしている。

中国向けの1トン当たりの熱間圧延鋼板の輸出価格は、760ドル~780ドルで推移しているが、中国政府は国内向け出荷を優先するために、輸出向け優遇税を撤廃しているために、中国からの鉄鋼製品輸出が減少している。