連邦政府は原子力発電所アングラ3号の工事再開(2021年5月14日付けエスタード紙)

連邦政府は来週、リオデジャネイロ沿岸の原子力発電所アングラ3号の建設プロセスを再開、この作業アングラ3号の工事再開に参加を希望している企業からの提案の受付を開始する。

18社のゼネコングループが入札参加を通知、建設が予定されているユニットの2カ所の建物が建設される。1カ所は原子炉ドーム収容ユニット、もう1カ所は補助施設用ユニットで、投資総額は150億レアルに達すると見込まれている。

原子力発電所アングラ3号の建設再開は、6月から第1期工事として2023年迄、第2期工事は原子炉据付で2026年迄となっている。連邦政府は、5年間の長期工事向けの特定の設備購入を前倒しで行う。

アングラ3号は、アングラ2号とは異なる装置・機器とデジタルコントロールを行うために、オペレーターを訓練し、資格を得てライセンスを取得するには、シミュレーターが必要で、2026年の工事完了以前の2024年の必要性をアングラ・ドス・レイス原子力発電所を運営するEletronuclear社のLeonam Guimarães社長は指摘している。

アングラ3号は、今年のブラジル国内で計画されている最大のインフラプロジェクトであるが、ペトロブラス石油公社をめぐるラヴァ・ジャット汚職事件の連邦警察による捜査が2014年3月に開始、ゼネコン最大手のOdebrecht社(オデブレヒト社)が長年にわたって常習的に取引先企業との契約で水増し請求をさせ,捻出した裏金を政党や有力政治家に繰り返し渡していた事件の発覚で、同社をはじめブラジル国内の大手ゼネコンの多くは企業閉鎖を余儀なくされ、ラヴァ・ジャット汚職事件の影響でアングラ3号の建設工事は2015年から中断されていた経緯があった。

アングラ3号の電力エネルギーの発電能力は1405メガワット、完成予定は2026年11月、建設投資総額は227億レアル、既に65%の工事は完了、工事再開後の投資総額は150億レアル、雇用総数は7,000人、アングラ1号の電力エネルギーの発電能力は640メガワット、アングラ2号の電力エネルギーの発電能力は1,350メガワットとなっている。

今年3月末のブラジルの電力エネルギーの部門別比較では、水力発電所による発電能力は102.02メガワット、火力発電43.86メガワット、風力発電17.49メガワット、小型水力発電5.45メガワット、太陽光発電3.27メガワット、原子力発電は僅か1.97メガワットとなっている。