連邦政府は国道BR-153号線の工事再開請負コンソーシアムを選定か(2021年5月19日付けエスタード紙)

マット・グロッソ州の穀倉地帯からパラー州の港湾から輸出する穀物のトラック輸送の幹線道路である国道BR-153号線は、請負ったコンソーシアムが道路建設工事の継続ができないために、連邦政府は国道BR-153号線の工事再開請負コンソーシアムの選定を余儀なくされている。

マット・グロッソ州シノップ~イチキラ間の851キロメートルの国道BR-153号線西部ルートを2014年に落札したゼネコン最大手のオデブレヒト社は、2年後にラヴァ・ジャット汚職事件の発覚で、資金繰りに困難をきたして工事中止を余儀なくされていた。

ペトロブラス石油公社をめぐるラヴァ・ジャット汚職事件の連邦警察による捜査が2014年3月に開始、ゼネコン最大手のOdebrecht社(オデブレヒト社)が長年にわたって常習的に取引先企業との契約で水増し請求をさせ,捻出した裏金を政党や有力政治家に繰り返し渡していた事件の発覚で、同社をはじめブラジル国内の大手ゼネコンの多くは企業閉鎖を余儀なくされた。

ラヴァ・ジャット汚職事件に関与していたオデブレヒト社は、社会経済開発銀行BNDESによる28億レアルに達する長期融資の差し止めや連邦貯蓄金庫からの10億レアルの融資などを差し止めされたために、工事中止を余儀なくされていた。

工事請負から7年が経過して建設資材なども高騰しており、西部ルート工事には既に18億レアルが投資されたが、オデブレヒト社は銀行負債は10億レアルを突破している。工事を請け負った450キロメートルの国道建設は僅か120キロメートルが完成したに過ぎず、国家陸上交通庁(ANTT)は、オデブレヒト社に対して1億4000万レアルの罰金を科している。

今年2月に国家陸上交通庁(ANTT)は、オデブレヒトとの契約失効で交渉、ANTTは国道BR-153号線の再入札で、工事を再開する新たなコンソーシアムの選定をするか検討していた。

しかし4月にオデブレヒト社は、他のコンソーシアムが国道BR-153号線の建設工事を請け負うが、オデブレヒト社が継続してコンセッション契約企業を継続するオファーを提出していた。