QuintoAndar社は3億ドルの資金調達で不動産業界のマーケットシェア拡大に拍車(2021年5月28日付けエスタード紙)

ブラジルの借主と大家を結び、アパート賃貸契約の締結を円滑化するモバイルアプリケーションで急成長しているサンパウロ市を拠点とする不動産サービス(プロップテック)のQuintoAndar 社は、3億ドルの資金調達で、時価総額は40億ドルに達すると見込まれている。

ブラジルのスタートアップ企業で最高の時価総額を擁するのは、フィンテックのNubank社の250億ドルで圧倒的首位に立っている。

QuintoAndar社は、購入またはレンタルのどちらを探している場合でも、検証済みの在庫の閲覧から最終契約への署名まで、トランザクションプロセス全体を通じて顧客をサポートできるモバイルアプリケーションでマーケットシェアを急拡大している。

QuintoAndar社への3億ドルの投資を牽引するのは、Ribbit投資ファンド社であるが、SoftBank Latin America Fund社、LTS社、Maverick社、Alta Park社、Dragoneer社、Qualcomm社並びKaszek Ventures社も共同投資を行っている。また「2兆ドル以上の投資を行っている米国の投資ファンドも参加しているとQuintoAndar社は説明している。

QuintoAndar社は、調達した3億ドルの資金をスタッフの拡大とプラットフォームのテクノロジー部門への投資を継続することに加えて、ブラジル市場と類似点の多いメキシコ市場での不動産事業を開始で、ラテンアメリカ地域への橋頭堡を築く。

ブラジル国内の不動産市場には依然として事業拡大の余地が十分にあるにも拘らず、QuintoAndar社がメキシコ進出で海外市場開拓するリスク分散には注目に値するとブラジルスタートアップ協会(ABStartups)の会長で、エスタダン紙コラムニストであるフェリペ・マトス氏は説明している。

2021年4月30日までに、プロップテック市場はブラジルへの6件の投資で5億2,600万ドルを調達した。プロップテック対して、フィンテック(金融セクター)は45件の投資で7億3100万ドルを調達、小売業は22件の投資で5億7000万ドルを調達している

QuintoAndar社のコンペティターであるオンライン不動産プラットフォームのプロップテックLoft社は、今年4月の4億2500万ドルの資金を調達に成功、時価総額は29億ドルに達し、10億ドル以上の価値があるユニコーン企業となっている。