価格高騰にも関わらず、鉄鋼製品販売は中国並みの急増(2021年6月15日付けエスタード紙)

機械・装置、建設業、家電並びにトラック向け鉄鋼製品需要が牽引して、2021年初め4か月間のブラジル国内の鉄鋼製品販売は、2013年同期のピーク時を上回る勢いで上昇しているにも拘らず、大型消費企業は現状の販売リズム維持は難しいと予想している。

鉄鋼業界では、鉄鋼製品販売量と国内総生産は相関関係にあると言われており、通常その年の鉄鋼製品販売量はGDP伸び率に比例すると言われているが、今年のGDP伸び率予想は5.0%前後に対して、鉄鋼製品販売は、GDP伸び率の2倍以上に達する可能性が見込まれている。

ブラジル鉄鋼協会(IABr)の最新調査によると、2021年のブラジルの粗鋼生産は、前年比11.3%増加でGDP伸び率の2倍以上が予想されている。現在の鉄鋼メーカーの設備稼働率は、75.0%とCOVID-19パンデミック前の63.0%を大幅に上回っている。

現在の鉄鋼製品販売は、機械・装置部門、建設業、電気・電子並びにトラック生産が牽引する四輪部門の需要拡大で、今年初め4か月間の鉄鋼製品販売は、ピークを記録した790万トンと2013年同期を上回っている。

今年初め4か月間の鉄鋼製品販売は、昨年同期を3.5%上回っており、各種の鉄鋼製品販売で記録を更新しており、また誰も信じないが、パウロ・ゲーデス経済相が強調していたV字型回復になっているとMarco Polo de Mello Lopes会長は指摘している。

中国のいち早い経済回復、欧米諸国のCOVID-19対応ワクチン接種拡大に伴う経済活動の活性化に伴って、鉄鉱石や石油などの国際コモディティ商品が高騰で、ブラジルの鉄鋼製品輸出減少並びに鉄鋼製品の輸入減少は発生している。

白物家電、電気電子製品並びに自動車生産向けの1トン当たりの圧延鋼板価格は、過去12か月間で172.4%高騰、建設業向け棒鋼価格は153.3%高騰している。

中国製の鉄鋼製品輸入は5か月間を要するが、COVID-19パンデミック開始からすでに価格は240%、輸入関税は12%を払ってもブラジル国内の鉄鋼製品価格よりも安いとブラジル機械装置工業会(Abimaq)のJosé Velloso Dias Cardoso会長は指摘している。

今年初め4か月間のブラジル国内の粗鋼販売は、前年同期比40.5%増加の789万トン、粗鋼生産は、前年同期比15.9%増加の1,178万1,000トン、粗鋼製品輸入は9.3%増加の114万5,000トン、粗鋼製品輸出は、マイナス13.9%の352万4,000トンを記録している。