鉄鋼製品輸入比率は来年正常化に戻る(2021年9月30日付ヴァロール紙)

昨年3月からCOVID-19パンデミックの影響を受けて、ブラジル国内の鉄鋼メーカーは、生産調整のため高炉の操業停止などで、大幅な生産減少を余儀なくされていた経緯があった。

昨年下半期からのブラジル国内の景気回復に伴って、鉄鋼製品の輸入増加を余儀なくされた結果、輸入鉄鋼製品の国内マーケットシェアは、通常の11.0%前後を大幅に上回っていたが、2022年には通常の11.0%前後のマーケットシェアに落ち着くとウジミナス製鉄所のセルジオ・レイテ社長は説明している。

昨年の鉄鋼製品輸入が急増した要因として、ブラジルと貿易均衡のとれた国からの輸入ではなく、反ダンピングの最大のターゲットである中国のようなブラジルとの貿易関係に対称性がない国からの輸入をセルジオ・レイテ社長は指摘している。

ブラジル鉄鋼協会(IABr)の発表によると、今年初め8か月間の鉄鋼製品輸入は、前年同期比163.90%増加の350万トンに達している。またブラジル国内の鉄鋼製品消費は、前年同期比41.7%増加の1,880万トンに達している。

ブラジル国内の鉄鋼製品増産で障害となっているのは、鉄鋼メーカー向け石炭価格の高騰であり、現在1トン当たり400ドルまで高騰しているが、2022年初めには正常な価格に戻るとTernium社のMarcelo Chara社長は指摘している。

中国がオーストラリア産石炭輸入を中断して石炭価格が急騰している状況で、オーストラリアは新規の石炭輸出先を探しているが、石炭の国際コモディティ価格が通常価格に戻るのは2022年初めになると予想されている。