過去10年の鉱工業部門生産はマイナス20%を記録(2022年1月10日付けエスタード紙)

工業開発分析研究所(Iedi)の調査によると、過去10年間のブラジルの鉱工業部門生産は、一向に進展しない構造改革の遅れ、Covid-19パンデミックによるブラジル国内経済の足踏み、高止まりする失業率、レアル通貨に対するドル高の為替や高止まりする金利などの要因で大幅な後退を余儀なくされている。

ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM)によると、2021年11月の鉱工業部門生産は、前月比マイナス0.2%を記録、今年6月から6カ月間連続で前月割れを起こして足踏み状態が続いている。

鉱工業部門の昨年6月から11月迄の6か月間の累計生産量は、マイナス4.0%を記録して、依然としてCovid-19パンデミックの影響が影を落としている。

昨年11月の鉱工業部門生産は、2021年月間平均を100ポイントとして比較した場合、83.7ポイントまで減少、Covid-19パンデミック開始の2019年3月は64ポイントまで下落していたが、昨年1月は90.7ポイントまで回復していた。

2011年1月の鉱工業部門生産は102.8ポイントであったが、過去10年間で約20%減少を記録、2010年の鉱工業部門のGDPは、ブラジル全体の33%を占めていたが、2020年の鉱工業部門のGDPは20.5%と大幅な減少を記録している。

2012年3月の鉱工業部門の雇用総数は約1,320万人、2014年末は1,370万人に達したが、Covid-19パンデミックさなかの2021年1月の1,140万人、昨年11月は1,220万人に回復したが、過去10年間で80万人の雇用喪失を記録している。

2019年3月に開始したCovid-19パンデミックの影響で、外出自粛や必需品以外生産自粛など鉱工業部門以外にも多大な影響を受けていたが、2020年下半期から回復傾向でCovid-19パンデミック前の水準を上回ったが、2021年は再びCovid-19パンデミックの影響や部品供給問題などで低迷、昨年11月の鉱工業部門生産は2011年5月の水準を20.4%下回っている。

2010年の鉱工業部門の月間平均GDP比率は、全体の27.4%を占めていたが、2020年は20.5%まで減少、2021年10月のGDPは、2014年3月の水準を14.0%も下回っている。

製造業部門のGDPが1.00レアル増加すれば、ブラジルのGDPの2.14レアルに寄与する一方で、サービス業部門のGDPは1.46レアル、農畜産部門のGDPは、1.67レアルに留まるとIediチーフエコノミストのRafael Cagnin氏は指摘している。

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