火曜日, 1月 25, 2022

農業フィンテックのアグロランド社は1億2,000万レアル調達(2022年1月19日付けエスタード紙)

中小規模向け農業分野向けクレジット部門に特化したフィンテック企業Agrolend社は、同社に投資する企業及び投資家のリスクを分散するために、ブラジル国内の色々な地域や農産物向けのクレジット戦略を拡大している。 Fintech Agrolend社は、金融市場の専門家グループが集まって1年以上前に設立され、シリーズAの投資ラウンドで8,000万レアルを調達した。 シリーズAの投資ラウンドによる8,000万レアルの調達を基に、同社は2021年に4,000万レアルのクレジット、2022年は約4億レアル。 2023年のクレジット総額は10億レアルに達する可能性を見込んでいる。 Agrolend社の資金調達は、ValorCapital Groupが主導し、エンジェル投資家に加えて、米国のベンチャキャピタル企業のContinental Grain社、SP Ventures社、Provence Ventures社、BarnInvest社などの投資家が参加している。 フィンテック企業にとってシリーズAによる資金調達は、クレジット契約、スタッフ、収益を伴う企業としての統合を表すためんは画期的な出来事となっている Agrolend社は2020年12月に初めて9万レアルの資金を調達、2021年10月には、新クレジット投資ファンド(Credit Rights Investment Funds)を通して4億レアルを調達、この投資ファンドにはItaú Asset社, Verde Asset社並びにAugme社が出資している。 子の4億レアルのクレジットは、ブラジル国内の11州の100市町村以上の大豆、トウモロコシ、コーヒー、牛肉、乳牛、果物、サトウキビなどの農産物生産者300人以上に融資された。 最終的には、農業向け肥料、農薬や農業機械関連の約50再販業者、機械メーカー、その他の企業と提携する必要があった。これらの提携企業は、クレジット供与と農産物生産者の間の架け橋となっただけでなく、クレジット供与される農業生産者のリスク分析にも役立っている。 2022年に計画されている4億レアルのポートフォリオは、すでに同社がクレジットサービスを提供している17州の2,000人〜2,500人の農村生産者向けの農薬、肥料、種子や農業機械向け購入に資金を提供が可能となる。 現在同社の北東部地域での存在感は非常に微々たるものであり、果物輸出の農業フロンティアであるアラゴアス州やセアラー州でのビジネスチャンスを探っているが、この地域では、バイア州南部の生産者にのみクレジット供与しただけに留まっている。 現在、Agrolend社は、パラナ州、南マットグロッソ州、ゴイアス州、マットグロッソ州、サンパウロ州、ミナス州でクレジットを供与している。 Agrolend社は、ロンドニア州などの周辺農業州に浸透を開始、パラー州やトカンティンス州にも進出、ミナス州で更なる強化を図ってマーケットシェア拡大を目指している。

ブラジルは初めてフルーツ輸出額が10億ドル突破(2022年1月17日付けヴァロール紙)

ブラジル果物・派生品輸出協会(Abrafrutas)の発表によると、2021年のブラジルのフルーツ輸出は、前年比18.0%増加に相当する120万トンを記録している。 2021年のブラジルのフルーツ輸出量は、前年比二桁増加の120万トンを記録、フルーツ輸出総額は、前年比20%増加の10億6,000万ドルとはじめて10億ドルの大台を突破している。 昨年のブラジル産フルーツ輸出が10億ドルの大台を突破した要因として、レアル通貨に対する米国ドルやユーロの大幅な為替上昇が牽引、また欧米諸国の健康志向による熱帯フルーツの需要拡大が後押ししている。 2021年のブラジル産フルーツ輸出を牽引したのは、ブラジル産マンゴの輸出は、前年比12.0%増加の27万2,500トンを二桁増加を記録している。 また昨年のブラジル産フルーツ輸出では、ブラジル産リンゴは前年比58.0%増加の9万9,000トンに達している。特にヨーロッパン連合向けブラジル産フルーツ輸出は、全体の70%を占めていた。

南部地域の旱魃予想で今年の穀物生産予想を下方修正(2022年1月11日付けヴァロール紙)

国家配給公社(Conab)によると、2021/22年度の穀物生産は、南部地域の旱魃の影響を受けると見込んでおり、前年を12.5%上回る2億8,439万トンを予想しているが、昨年12月の最終予想の2億9,107万トンを下方修正している。 南部地域の旱魃予想にも拘らず、2021/22年度の穀物生産は、昨年の2億5,279万トンを12.5%上回る2億8,439万トン予想の要因として、すでに確定している夏向け穀物の栽培面積は、前年同期比4.5%増加の7,211万ヘクタールが見込まれている。 南部地域の旱魃予想にも拘らず、今年の大豆栽培面積は前年比3.8%増加の1億4,050万トン予想、昨年12月の最終予想1億4,280万トンを約230万トン下回るが、昨年の2.3%増加が見込まれている。 今年の夏季栽培のトウモロコシ生産は、昨年を僅か0.3%上回る2,480万トン予想。今年の3期作のトウモロコシ生産は、冬期栽培が旱魃の影響予想にも拘らず、前年比29.7%増加の1億1,290万トン予想されている。 米栽培を牽引する南大河州が旱魃の影響を受ける予想にも拘らず、今年の米生産は、前年比マイナス3.2%の1,140万トンが見込まれている。 ブラジル人の食卓に欠かせない今年のフェジョン豆生産は、前年比7.2%増加の308万トン予想、パラナでの減産で昨年末の予想を1.7%下方修正している。

中国はブラジルからの牛肉輸入を再開(2021年12月15日のエスタード紙)

15日中華人民共和国海関総署(GACC)は、中国の牛肉輸入に占めるブラジルのシェアは、40%を占めているにも関わらず、ブラジルはBSE(牛海綿状脳症)を受けて停止を余儀なくされていた牛肉輸出再開を許可した。 今年9月初めにマット・グロッソ州Nova Canaã do Norte市の食肉加工工場でのBSE(牛海綿状脳症)の確認で、中国向け牛肉輸出の停止を余儀なくされていた経緯があった。 非定型BSEは定型よりもリスクが低いとみられており、高齢牛に孤発的(自然発生的)に発生する。2019年に非定型が報告された際、ブラジルは輸出を10日間停止した経緯があった。 両国はブラジルの牛肉輸出の50%減少で交渉していたが、中国の強い経済成長に従って、牛肉消費の急拡大を補くために、ブラジルからの食肉供給も急拡大している。 南米の牛肉輸出を牽引するMinerva社は、中国向け牛肉輸出では7食肉加工工場で1日当たり1万頭の加工処理が可能であり、3工場はブラジル、3工場はウルグアイ、1工場はアルゼンチンに擁している。

来年の農業生産総額は約1兆2000億レアル(2021年12月14日付けヴァロール紙)

農務省の試算によると、2022年度のブラジル国内の農畜産物の総生産価格(VBP) は、今年の予想を4.5%上回る1兆1,600億レアルに達すると見込んでおり、2020年度の総生産価格(VBP) を10%上回ると予想している。 先週の国家配給公社(Conab)による2021/22年度の穀物生産の12月の最終予想によると、来年度の穀物生産量は、今年を15.0%上回る2億9,110万トンに達すると予想している。 来年の21品目で構成される農産物の総生産価格(VBP) は、今年の予想を7.3%上回る8,112億レアル、特に大豆生産額は最高記録を更新すると予想されている今年を1.4%下回る3,566億レアルに留まると予想されている。 2020/21度のトウモロコシ生産は天候異変の影響を受けたが、来年のトウモロコシ生産も今年の予想を19.0%下回る1,485億レアルに留まると予想されている。 また来年度の棉、コーヒー、サトウキビ、トマト、キャサバ芋並びにココア生産は今年の予想を上回ると見込まれている一方で、米、バナナ、フェジョン豆、オレンジ並びに小麦生産は、今年の生産予想を下回ると予想されている。 5品目で構成される畜産関連の来年の総生産額は、今年の生産予想を1.3%下回る3,532億レアルが予想されているが、前回の11月の予想は今年の生産予想を0.8%上回る予想であった。 また来年の牛肉の総生産額は、今年の予想を7.0%下回る1,389億レアル、鶏肉は2.8%増加の1,117億レアル、豚肉は4.7%減少の298億レアル、牛乳生産は増加の一方で、鶏卵生産は今年の予想を下回ると見込まれている。

2021/22年の穀物生産は、前年比15%増加の2億9,100万トン予想(2021年12月9日のヴァロール紙)

国家配給公社(Conab)による2021/22年度の穀物生産の12月の最終予想によると、来年度の穀物生産量は、今年を15.0%上回る2億9,110万トンに達すると予想、前回11月の来年の穀物生産予想を0.4%上回っている。 また2021/22年度の穀物生産向け耕地面積は、前回予想の7,190万ヘクタールから7,200万ヘクタールに上方修正、これには来年1月から4月の第2期作及び第3期作、4月から6月に種蒔が行われる冬期の生産も含まれている。 また耕地面積の拡大予想以外にも今後数週間にわたって南部地域の少ない降雨量予想にも拘らず、穀物栽培の生産性の向上を指摘しており、2020/21の1ヘクタール当たりの平均収穫量3,641キログラムを大幅に上回る4,042キログラムが予想されている。 2021/22の大豆生産は、栽培面積が今年の3.7%増加の4,040万ヘクタールの拡大予想で、今年度を4.0%上回る1億4,280万トンに達すると予想されている。 また来年度の第1期作、第2期作並びに第3期作を含むトウモロコシ生産は、今年度を34.6%上回る1億1,720万トン予想。来年度の米生産は、今年度を2.5%下回る1,150万トンに留まると予想されている。またフェジョン豆の生産は、9.6%の生産性向上が牽引して、今年度比9.0%増加の310万トンが予想されている。 2021/22年度の棉生産は今年度比12.6%増加の260万トン予想、しかし11月の予想を1.6%下回っている。また小麦生産は、2019/20比では25.6%増加の780万トンが見込まれているが、11月の予想は770万トンであった。 国家配給公社(Conab)の調査によると、先月11月の降雨量は平均を上回る降雨量を記録、特に南東部地域、中西部地域並びにマトピバ地域の降雨量は平均を上回った一方で、南部地域の降雨量は平均を下回ったために、特に南大河州での穀物育成状況に注視する必要があると指摘している。

スザノ製紙は193億レアルを投資して巨大パルプ工場建設(2021年11月8日付けヴァロール紙)

世界最大のユーカリを原料としたパルプ生産を誇るスザノ製紙は、南マットグロッソ州でセラードプロジェクトと呼ばれるユーカリを原料とした世界最大の短繊維パルプ工場を建設、2024年下半期からの工場の稼働を予定している。 セラードプロジェクトの総投資額は、193億レアルが見込まれており、パルプ工場は南マット・グロッソ州リバス・ド・リオ・パルド市、年間のパルプ生産能力は255万トン、1トン当たり生産コストは、400レアル以下で世界で最も低い生産コストが見込まれている。 セラードプロジェクトが生産開始すれば、スザノ製紙の生産能力は20%以上増加、年間のパルプ生産能力は1,345万トンに達する。またセラードプロジェクトは、大胆に炭素排出量を削減し、生物多様性に関する野心的な目標を設定して時間と共に同社のESG外部評価の向上を図ると同社のWalter Schalka社長は説明している。 セラードプロジェクトの総投資額193億レアルの75%は、2022年並びに2023年に加速的に投資が予定されており、2024年下半期からの工場の稼働を目標にしている。 スザノ社は今後数年間の短繊維のパルプは、長繊維の供給減少に替わって二桁台の需要を見込んでおり、短繊維パルプは、伐採後数回連続でパルプの供給できる再生可能なパルプとなっている。 セラードプロジェクトの投資総額193億レアルのうち、工場建設には147億レアル、植林や輸送ロディスティック向け投資は46億レアルが見込まれている。 セラードプロジェクトの工場建設のピーク時の直接雇用は1万人、間接雇用を数万人、工場稼働後の直接雇用は3,000人が見込まれている。

ブラジルは魚類輸出増加にも拘らず、貿易赤字拡大(2021年10月19日付けヴァロール紙)

2021年初め9か月間のブラジルの魚類輸出は、前年同期比10%増加の1,280万ドルを記録、今年第3四半期の魚類輸出は、前年同四半期比71.0%増加の570万ドルを記録している。 ブラジル農牧研究公社(EMBRAPA)並びにブラジル養魚協会(PeixeBR) の調査によると、今年9月のブラジルの魚類輸出は230万ドル、今年第3四半期の魚類輸出は、前四半期比43.0%を大幅な伸び率を記録している。 ブラジル農牧研究公社(EMBRAPA)養魚部門のManoel Pedroza調査員は、今年のブラジルの魚類輸出は、最小限でも前年比15.0%増加すると予想している。 ブラジルの魚類輸出は、淡水魚のティラピアが牽引しており、今年第3四半期のティラピア輸出は490万ドル、今年初め9か月間の累計ティラピア輸出は、全体の85%に相当する1,090万ドルに達している。 今年初め9か月間の内陸の南マット・グロッソ州で養殖されているティラピアの輸出は190万ドルで他州を牽引、また淡水魚のタンバキやクリンバタも輸出されている。 ブラジルの魚類輸出は米国が約半分を占めており、今年初め9か月間の米国向け魚類輸出は、全体の54%に相当する700万ドルを占めているが、ペルー、コロンビアやチリなど南米諸国の魚類輸出は全体の20%以上を占めている。 ブラジルの魚類輸出は増加傾向を占めている一方で、今年第3四半期のサーモン、マスやナマズを中心とした魚類輸入は1億9,900万ドルに達した要因で、今年第3四半期の魚類の貿易収支は1億9,300万ドルの赤字を計上している。

9月の農業部門の貿易黒字は88億ドルを計上(2021年10月18日付けエスタード紙)

2021年9月のブラジルの農畜産部門の輸出額は、大豆派生品が約3分の1を占めて牽引して、月間記録を更新する90億ドル近くの貿易黒字を計上している。 今年9月の農畜産部門の貿易黒字は、前年同月比21.0%増加の88億4,900万ドルを記録、9月の農畜産部門の輸出総額は、21.0%増加の101億ドルで記録更新、輸入総額は、19.2%増加の12億5,000万ドルを記録している。 また今年初め9か月間の農畜産部門の累積貿易収支は、昨年同期の684億1,300万ドルの黒字を20.4%上回る823億7,800万ドルを記録している。 今年9月の大豆派生品の輸出額は中国向け輸出が牽引して、昨年9月の21億3,000万ドルを10億6,000万ドル上回る31億9,000万ドルを記録している。 また今年9月の食肉輸出は、初めて20億ドルを突破する22億1,000万ドルを記録、昨年9月の食肉輸出金額を62.3%上回り、過去最高記録を更新している。

今年の穀物生産は、前年比14.2%増加で記録更新予想(2021年10月7日付ヴァロール紙)

穀物生産用の作付面積増加並びに今後の穀物栽培に好条件となる天候予想で、2021/22年度の穀物生産は、前年比14.2%増加の2億8,810万トンで記録更新すると国家配給公社(Conab)では予想している。 2019/20年度の穀物栽培は、降雨不足によるトウモロコシ生産が予想を下回った影響で2億5,270万トンに留まっていたが、今年は二桁台の増産が見込まれている。 また2020/21年度の穀物栽培面積は、前年比3.6%増加の7,150万ヘクタールに拡大、1ヘクタール当たりの穀物生産性は、前年比10.2%増加の4,088キログラムが見込まれている。 今年の穀物生産を牽引するのは大豆生産で、前年比2.5%増加の1億4,080万トン、栽培面積は2.5%増加の3,990万ヘクタール、1ヘクタール当たりの生産性は、3,526キログラムとトウモロコシ同様に安定的な生産性が見込まれている。 今年の第1期作、第2期作並びに第3期作のトウモロコシ向け栽培面積は、4.7%増加の2,090万ヘクタール、1ヘクタール当たりの生産量は27.7%増加の5,575キログラム、生産量は、33.7%増加の1億1,630万トンが見込まれている。 今年の米生産は、前年比マイナス1.3%の1,160万トン、また今年の3期作のフェジョン豆生産は、3.1%増加の300万トンが見込まれている。棉生産は13.7%増加の270万トンが見込まれている。

8月の段ボール箱出荷量は3.4%減少(2021年10月5日付ヴァロール紙)

ブラジル包装紙協会(Empapel)の月間統計速報によると、2021年8月の経済動向のバロメーターの段ボール箱派生品出荷量は、前年同月比3.4%減少の33万4,326トンに留まっている。 今年7月のブラジル段ボール箱指数(IBPO) は、34万1,691トンに達し、7月の月間記録を更新、13ヶ月連続で増加を記録、前年同月比では1.9%増加の152.2ポイントを記録していた。 今年8月のブラジル段ボール箱指数(IBPO) は148.9ポイントを記録、8月の1日平均の段ボール箱やアクセサリーなどの派生品出荷量は、1万2,859トンを記録している。 また今年8月の段ボール箱のみのIBPO指数は、前年同月比2.4%減少の145.5ポイントに相当する32万5,918トン、1日平均の出荷量は、前月比1.3%増加の1万2,535トンを記録している。

旱魃並びに霜害は今年の穀物生産の記録更新の障害要因(2021年9月9日付エスタード紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の9月の穀物生産調査によると、2021年のブラジル国内の穀物生産は、過去数か月間の降雨不足による旱魃並びに南部地域や南東部地域の霜害の影響で、前回予想よりも1.0%減少の2億5,170万トンに下方修正されたが、次回の穀物生産調査では更なる下方修正の可能性も否定できない。 ブラジル地理統計院(IBGE)の今年の穀物生産の月間予想調査によると、4月~8月迄過去5か月間連続で下方調整されており、過去の記録更新の可能性は皆無に近いと同院農産物生産システム担当のCarlos Alfredo Guedes部長は指摘している. 今年の穀物生産が前年割れを起す可能性は、2018年の前年比マイナス4.7%の2億2,750万トン以来4年ぶりの前年割れの可能性があるにも関わらず、今年の穀物生産は、過去最高記録を更新した昨年の2億5410万トンに次ぐ2億5,000万トン前後が見込まれている。ブラジル地理統計院(IBGE)が穀物生産調査を開始した1975年のブラジルの穀物生産は僅か3,900万トンであった。 今年の国策面積は前年比4.3%増加の6,830万ヘクタールに拡大したにも拘らず、前年割れをおこす要因として、トウモロコシの第二期作の生産は、前年同期比マイナス19.4%の6,170万トンに留まったことが大きく影響している。 また今年の豚や鶏の飼料向け黍生産は、前年比マイナス13.8%の240万トンに留まると予想されている。豚や鶏の飼料の70%占める国産トウモロコシの価格が上昇しており、質は劣るが価格の安い近隣諸国からのトウモロコシの輸入が増加傾向を示している。 今年の大豆生産は、前年比10.1%増加の1億3,380万トンで記録更新が見込まれており、米生産は、前年比4.3%増加の1,150万トンが見込まれている。小麦生産は、主産地の南大河州で収穫期に好天に恵まれれば31.8%増加の820万トンが見込まれている。

今年7月の段ボール箱出荷は1.9%増加(2021年9月2日付ヴァロール紙)

ブラジル包装紙協会(Empapel)の月間統計速報によると、2021年7月の経済動向のバロメーターの段ボール箱派生品出荷量は、34万1,691トンに達し、7月の月間記録を更新している。 今年7月のブラジル段ボール箱指数(IBPO) は、13ヶ月連続で増加を記録、前年同月比では1.9%増加の152.2ポイントを記録している。 7月の1日当たりの営業日数換算の出荷量は、前年同月比1.9%増加の1万2,655トンを記録、7月の1日当たりの段ボール箱出荷量も記録更新している。 今年7月のブラジル段ボール箱指数(IBPO) は、前年同期比0.7%減少の149.6ポイント、月間出荷量は33万5,351トン、1日当りの平均出荷量は,前月比8.1%減少の1万2,420トンを記録している。

ブラジル国内の第2四半期の紙・パルプ販売は、18.7%増加の137万トン(2021年9月1日付ヴァロール紙)

紙・パルプ・木材パネル・林業関連生産者団体のブラジル木材工業(Ibá)の発表によると、2021年第2四半期の紙・パルプの国内販売は、前年同期比18.7%増加の137万トンを記録している。 今年第2四半期の製紙・印刷用紙の国内販売は、COVID-19パンデミックで壊滅的な影響を受けた前年同期比では、86.0%の大幅増加の33万3,000トンを記録している。 また今年上半期の国内販売は、印刷用紙、製紙、カード並びに包装紙などが牽引して、前年同期比11.4%と二桁台増加の270万トンを記録している。 また今年第2四半期の木材パネルの国内販売は、建設不動産ブーム並びにCOVID-19パンデミックの影響で減産していたメーカーの生産再開が牽引して、66.8%増加の204万平方メートルを記録。今年上半期の木材パネルの国内販売は、前年同期比43.3%増加の407万立方メートルを記録している。 また今年第2四半期の木炭生産は、16.8%増加の88万1,000トン、今年上半期の木炭生産は、11.3%増加の172万トンを記録、大半の木炭は国内消費に回される。 今年第2四半期のパルプ生産は8.9%増加の565万トン、今年上半期のパルプ生産は、8.5%増加の1,110万トンに達している。一方第2四半期のパルプ輸出は410万トン、上半期のパルプ輸出は、前年同期比マイナス0.8%の777万トンと微減している。 今年上半期の中国向けパルプ輸出は、前年同期比マイナス5.1%の13億5,000万ドル、木材関連輸出総額は41億ドル、輸出の内訳としてパルプは32億ドル、製紙は8億2,900万ドル、木材パネルは1億6,000万ドルを記録している。

今年の穀物生産は、前年比14.0%増加で記録更新予想(2021年8月26日付ヴァロール紙)

国家配給公社(Conab)では、世界的な天候異変はブラジル国内でも大きな影響を及ぼしており、ブラジル国内では旱魃と長期の寒冷前線停滞などの天候異変が継続している。 しかし国家配給公社(Conab)では、2021/22年度の穀物生産はトウモロコシ及び価格高騰が牽引して、前年比14.0%の二桁増加の2億6,960万トンに達し、過去最高記録の更新を予想している。 2021/22年度の穀物生産向け耕作地面積は、前年比4.0%増加の7,140万ヘクタール、また1ヘクタール当たりの穀物の平均収穫量は生産性の向上に伴って、前年比10.0%増加の4,058キログラムが予想されている。 今年のブラジルの穀物生産を牽引する大豆の平均生産は、3.9%増加の1億4,130万トン、最高予想は1億4,700万トン、最低予想は1億3,380万トンが見込まれている。 また今年の大豆向け栽培面積は、前年比3.6%増加の3,990万ヘクタール、最高予想は4,150万ヘクタール、最低予想は3,790万ヘクタールとなっている。生産性は0.3%増加が見込まれている。 今年上半期の天候異変で最も悪影響を受けたトウモロコシの今年の生産は1億1,600万トン、最高予想は1億1,830万トン、最低予想は1億650万トン、栽培面積は3.9%増加の2,060万ヘクタール、最低は1,890万ヘクタール、最高は2,100万ヘクタール、生産性は28.8%増加が予想されている。 今年の米生産は、前年比0.4%増加の1,180万トン予想、最低予想は1,160万トン、最高予想は1,190万トン、フェジョン豆は8.1%増加の270万トン、最低予想は250万トン、最高予想は360万トン、生産性は15.8%増加が見込まれている。

下半期の国際コモディティ商品価格は、上半期程ではないものの高値を維持か(2021年8月18日付けエスタード紙)

世界先進諸国のGDP伸び率の減速並びに全世界で拡散している新型コロナウイルス「インド発症のデルタ変異株」が中国でも感染が広がっている影響を受けて、国際コモディティ商品の価格への影響が予想されている。 今年上半期に高止まりしていた石油、鉄鉱石や食料品などの国際コモディティ商品価格は、世界経済の成長ペースの減速に伴って8月に入って失速、また一部の国際コモディティ商品価格は値下がりしており、多くの投資家は国際コモディティ商品価格の高止まり継続を疑問視している。 中国の青島港の1トン当たりの鉄鉱石価格は、僅か先週1週間で6.0%以上下落の162.07ドルに達したが、7月初めの1トン当たりの鉄鉱石の価格は221ドルと高止まりしていた。 また8月上旬の銅鉱石の国際コモディティ商品価格は3.3%減少、今年初めからの累計の価格下落幅は23.0%に達している。前期同様に北海のブレント原油価格の7.50%下落、今年初めからの累計の価格下落幅は36.55%と大幅な下落を記録している。 今年上半期の国際コモディティ商品価格の上昇で、ブラジルの上半期の石油派生品の貿易収支は104億ドルの黒字を計上、1989年に統計を取り始めて過去最高の貿易収支黒字を記録している。 世界最大の国際コモディティ商品を購入している中国政府は、新型コロナウイルスの「デルタ変異株」流行で感染再燃への対応として、マスクに関する新たな指針を発出、屋外の混雑した場所でも着用を義務付け、経済的に重要な地域の空港や港湾の閉鎖実施で、今後の国際コモディティ商品の価格に大きな影響を与えると予想されている。 製造業部門の急激な生産コスト上昇や一般消費者の物価上昇を懸念する中国政府は、鉄鉱石などの一部の国際コモディティ商品の原材料価格への投機を抑制する措置を講じてきている。 また中国政府は、国内経済の過熱や特定の産業のバルブ崩壊を避けるために、財政政策強化を図ってきている。 ゴールドマン銀行のエコノミストは、中国の第3四半期のGDP伸び率を下方修正し、今年通年のGDP伸び率前回予想の8.6%から8.3%に下方修正した条件として、中国政府が約1カ月程度でCovid-19感染拡大を収束させることを前提としている。 今後の見通しとして、主な国際コモディティ商品の急激な価格減少は発生しない。過去12か月間継続していた国際コモディティ商品は短期的には多少の変動の可能性はあるが、安定的に推移すると予想されている。 一方、コモディティ商品価格の安定性や増加率の高さは、理論的にはブラジルのインフレを緩和するのに役立つ可能性があるが、レアル通貨に対するドルの実質価値の修正が必要となるにも拘らず、ブラジルの政治と経済の特異性を含む他の多くの要因に依存している。

旱魃と寒冷前線停滞による低温で今年の穀物生産前年比1.2%減少に下方修正

国家配給公社(Conab)では、世界的な天候異変はブラジル国内でも大きな影響を及ぼしており、旱魃と長期の寒冷前線停滞で今年の穀物生産は、前年比1.2%減少と下方修正を余儀なくされている一方で、ブラジル地理統計院(IBGE)では、今年の穀物生産は4ヶ月連続での下方修正にも関わらず、前年比0.8%増加を見込んでいる。 国家配給公社(Conab)では、2021年度の穀物生産は、前年比1.2%減少の2億5,398万トンに下方修正しているが、ブラジル地理統計院(IBGE)では、依然として前年比0.8%増加予想にも拘らず、今後も継続して更なる下方修正を行うと予想されている。 国家配給公社(Conab)では、今年の穀物栽培面積は前年比4.0%増加しているにも関わらず、寒冷前線の長期停滞による霜害並びに旱魃による乾燥で、特に中西部地域から南部地域にかけて大きな影響を被っている。 特に今年のトウモロコシの生産は、前年比15.5%減少の8,665万トンに留まると予想、夏収穫の第一期作のトウモロコシは、前年同期比11.0%減少の2,490万トン、第二期作は、19.6%減少の6,032万トンに留まると国家配給公社(Conab)では予想している。 多くの州では僅かな降雨しかなく、その上寒冷前線の停滞で低温度が持続、パラナ州並びに南マット・グロッソ州では、霜が降りて影響を受けているとブラジル地理統計院(IBGE)農畜産部門アナリストのCarlos Antônio Barradas氏は説明している。 今年第1四半期の農畜産部門のGDP伸び率は、大豆生産が牽引して前四半期比5.7%増加を記録、今年初めの今年の農畜産部門のGDP伸び率は、前年比2.0%~3.0%増加が見込まれていたが、旱魃並びに低温、霜害などの影響で前年並みの予想に修正されている。

JBS社は、サーモン養殖の豪資本Huon社買収で水産市場に参入(2021年8月6日付けエスタード紙)

JBS社は、オーストラリアでサーモン養殖で業界2位のHuon社を約16億オーストラリアドルで発行株式の100%の完全買収でグループ傘下収め、初めて水産市場に参入、同社事業のポートフォーリオを拡大する。 JBS社はHuon Aquaculture Group Limitedとの間で、1株当たり3.85豪ドルでの買収に合意、買収金額は4億2,500万豪ドルでレアル換算では16億4,800万レアルに相当、同社の時価総額は、5億4,600万豪ドルでレアル換算では21億1,700万レアルとなっている。 Huon社の同社の株式の53%を所有しているPeter e Frances Bender を含む経営審議会は、全会一致で全ての株主に買収案件への合意を促している。 Huon社はサーモン養殖では33年間の経験を擁しており、オーストラリア国内市場では絶大な信用を得ている。またサーモン養殖は生活の向上に伴って、世界的な需要拡大が見込める魅力的なマーケットとなっている。 Huon社は過去5年間で3億5,000万豪ドルをサーモン養殖事業のインフラ部門に投資、新鮮なサーモンフィレ、真空パックなど付加価値商品開発に投資、オーストラリア国内の卸売や小売市場のみならず、輸出チャンネルの開発に投資をしていた。

ブラジル産フルーツは海外市場でシェア拡大(2021年7月19日付けエスタード紙)

ブラジル産フルーツが世界のスーパーマーケットの果物売り場の陳列棚に並ぶようになってきており、今年は既にコロンビア、ニカラグア、セネガル政府はブラジル産リンゴ、アルゼンチン政府はブラジル産イチジクの輸入許可を出している。 コロンビア向けのブラジル産リンゴ輸出は今年3月に開始、既に100トンが輸出されたが、今年末までには3,000トン~4,000トンのガラ(gala)の輸出が見込まれている。 来年のコロンビアへのブラジル産リンゴ輸出は1万トン、最終的にはコロンビアのマーケットシェア10%に相当する10万トンのブラジル産リンゴ輸出を目指しているとブラジルリンゴ生産者協会(ABPM)海外市場担当のCelso Zancan営業取締役は説明している。 コロンビアでのブラジル産リンゴのマーケットシェア拡大には、南米最大の果物輸出国のチリ産リンゴと競合しなければならないが、ブラジル産リンゴは形状ではチリ産に劣るが、味と色彩ではチリ産より優れているCelso Zancan営業取締役は説明している。 中長期的には、ブラジル産リンゴはペルー政府、エクアドール、メキシコ、フィリピン、タイ並びにマレーシア政府の輸入許可の取得を待っており、これらの国の輸入許可取得で、ブラジル産リンゴ輸出に弾みがつくと予想されている。 中国向けブラジル産ブドウ、アドカド並びにレモン輸出の植物衛生プロトコルを待っているが、ブドウ輸出の植物衛生プロトコルは1年半以内に取得できると予想、900万ドルの輸出ポテンシャルがあるとブラジル果物・派生品輸出協会(Abrafrutas)のGuilherme Coelho会長は指摘している。 ブラジル産アボカドの米国並びに日本向け輸出のチャンスを模索しており、米国並びに日本向けブラジル産果物の輸出開始はブラジル産果物の輸出に弾みがつくと指摘、昨年のブラジル産果物の輸出95%に相当する103万トンはヨーロッパ連合、英国並びに米国であった。 レアル通貨に対するドル高の為替並びに健康志向が追い風となって、今年のブラジル産果物輸出は前年比15.0%増加の10億ドルに達すると予想、今年上半期は既に4億4,000万ドルを輸出、ブラジルの果物生産は世界3位に相当する4,500万トン、500万人の雇用に繋がっている。

ブラジル国内の農業用地は、過去20年間で最高の値上がり(2021年7月12日付けエスタード紙)

IHS Markit社の調査によると、穀物や食肉の国際コモディティ価格の上昇に伴って、ブラジルの穀倉地帯の農業用地の価格が上昇を続けており、今年4月の過去12か月間の農業用地の平均価格は、約30%も値上がりを記録している。 マット・グロッソ州のヴァーレ・ド・アラグアイア地域で、農畜産会社Agro Oeste社を経営するGuilherme Pinezzi Honório氏は、1万1300ヘクタールで大豆、トウモロコシ並びにゴマの生産、牧畜を営んでいるが、過去10年間に亘って農業用地を購入していなかった。 しかしHonório氏は、今年3月のマット・グロッソ州セーラ・ドラーダ地域の750ヘクタールの牧草地、同州サン・フェリックス地域の2500ヘクタールの牧草地を穀物栽培に転用するために購入を決定した。 Honório氏は農地転用の牧草地を購入した土地の価格は、過去20年間で最高の値上がりを記録、4月の過去12か月間では、18.0%の値上がりを記録している。 Honório氏は、農業用地の購入価格は希望価格よりも25%高かったにも拘らず、購入を決定したのは、農畜産物の国際コモディティ価格の上昇並びにインフレ圧力の上昇に伴って、土地の購入を先延ばしすればするほど購入が難しくなると判断している。 Honório氏が農業用地購入を決定した要因として、生産している大豆やトウモロコシ、牛肉の国際コモディティ価格の上昇、レアル通貨に対するドル高の為替、依然として非常に低い政策誘導金利(Selic)、農業向けクレジットの緩和政策が牽引している。 2020年から始まった農畜産製品の国際コモディティ生産ブーム、中西部地域の国道BR-163線の舗装、農畜産物輸出のFerrogrão(フェログラン)と命名されているマット・グロッソ州シノップ市とパラー州ミリチツーバ市を結ぶ1,142キロメートルの鉄道建設構想などの要因で、中西部地域を農業用地価格が値上がりを続けている。 今年4月の過去12か月間のブラジル国内の穀物栽培用農地の平均土地価格は30%値上がりしている。コーヒー並びに植林向け農地は14.0%値上がり、牧草地は11.5%値上がり、サトウキビ栽培用地は10%値上がりしている。パラナ州の穀物栽培向け1ヘクタール当たりの平均農業用地は5万レアル、特にパラナ州カスカベル地域の農業用地は8万レアル~10万レアルで取引されている。 マット・グロッソ州ロンドノポリス市、タンガラーダ・ダ・セーラ市、シノップ市の4月の過去12か月間の1ヘクタール当たりの穀物栽培用地は平均60%~70%値上がりしている。また同州の牧草地も81%値上がりを記録している。 痩せた牧草地を安価で購入して、肥料による土地改良で穀物栽培向け土地に転用すれば、世界的に問題になっている熱帯雨林の伐採を行う必要はないとIHS Markit社アナリストのLeydiane Brito氏は指摘している。 農業専門不動産会社Fazendas Mato Grosso社のMauro Melo共営者は、現在最も需要の高い農業用地はマット・グロッソ州、トカンチンス州、バイア州西部地域並びにパラー州の低価格の牧草地で、土地価格が非常に高い穀物栽培向けに転用する。 大規模な農業用地を積極的に購買しているのは、大規模農業グループ、製造業や小売業のオーナー、ブラジル企業を通した海外投資家もブラジル国内の農業用地に投資を行っている。 Mato Grosso社のMelo氏は、COVID-19パンデミック以前の年間取引は15件から20件のファーム売買契約であったが、COVID-19パンデミック以後の6ヶ月間では、過去20年間で最高となる30件のファーム売買契約が成立していると説明している。 COVID-19パンデミック前の大規模農業用地の分割払いの平均返済期間は6年から7年であったが、現在の平均返済期間は3年、長くて4年に短縮しているとBorges Imóveis Rurais社ブローカーのLuciano Borges氏は説明している。