昨年のブラジル国内の平板鋼販売は前年比3.9%増加と若干予想を下回った(2023年1月24日付けヴァロール紙)

ブラジル鉄鋼卸売業者協会(Inda)の発表によると、2022年のブラジル国内の鉄鋼卸売業者による厚板、冷間、熱間圧延や亜鉛メッキ材などの鋼板販売は、前年比3.9%増加に留まって、ブラジル鉄鋼卸売業者協会(Inda)予想の前年比4.0%~4.5%増加を若干下回った。

昨年1年間の鉄鋼卸売業者による厚板、冷間、熱間圧延や亜鉛メッキ材などの鋼板販売は予想を下回ったが、圧延鋼販売は前年比10%増加、亜鉛メッキ鋼板は10.3%増加を記録している。

昨年12月の鉄鋼卸売業者の鋼板販売は前年同月比マイナス1.7%増加の25万7,000トン、前月比ではマイナス11.6%と二桁台の減少を記録している。

昨年のブラジル国内の建設業界、黄色物向け機械・装置業界、農業機械やトラック部門は平板鋼の需要を支えたが、自動車業界向け鋼板販売は半導体不足や電子部品不足で需要が低迷していた。

昨年12月の鉄鋼卸売業者はブラジル国内の市況低迷で前月比マイナス14.5%に相当する24万2,800トンの鋼板購入に留め、また前年同月比でもマイナス2.3%に留まっていた。

鉄鋼卸売業者の昨年1年間の鋼板類購入は373万トンに留まったが、亜鉛メッキ材は13.1%と二桁増加、厚板鋼板は6.9%増加を記録していた。

昨年12月の鉄鋼卸売業者の鋼板類の在庫は81万7,000トンと3.2ヶ月の在庫に相当しており、正常在庫を僅かに上回るレベルに留まっている。

ナショナル製鉄所に追従してコンペチターは今年初めに10%前後の値上げを敢行(2023年1月5日付けヴァロール紙)

ナショナル製鉄所(CSN) は2023年年頭に自社の鉄鋼製品の値上げを発表したが、コンペチターのアルセロールミッタル・ツバロン製鉄、ウジミナス製鉄所は追従する形で自社の鉄鋼製品の値上げを決定している。

ナショナル製鉄所(CSN)では自社鉄鋼品の価格を平均10%前後の値上げを行うが、熱間圧延鋼、冷間圧延鋼、コイル、パッケージング用錫メッキ材料、亜鉛メッキおよび塗装済み材料などの製品ラインに適用される。

鉄鋼業界関係筋によると、ArcelorMittal Tubarão は、エスピリット・サント州のセーラ製鉄所及びサンタ・カタリーナ州のサン・フランシスコ・ド・スル製鉄所で製造する熱間圧延、冷間圧延、およびコーティングされたコイル製品を今月4日から約10%の値上げを実施している。

またブラジル国内の自動車メーカー用の平板供給の主なサプライヤーのウジミナス製鉄所は、今月16日から鉄鋼製品の種類によるが、9.0%~12.0%の値上げを実施すると供給先の顧客に通達している。

ミナス州内の鉄鋼メーカーは、今年1月初めから自動車メーカー向けの鉄鋼製品の値上げを発表しているが、その他の産業界向けの鉄鋼製品値上げは4月に予定されている。

鉄鋼メーカーと自動車メーカーとの値上げ交渉は昨年までは年1回であったが、鉄鋼製品生産向け原料である鉄鉱石や石炭の国際コモディティ価格変動や国際市場の価格変動により、今後は半年に1回の交渉に変更されている。

この年2回の値上げ交渉の説明には、世界的なシナリオの不安定性や、ドル為替に対するレアルの変動も含まれるが、主に中国からの輸入品と比較して国産品のプレミアムに影響を与える。

CSN は来年初めから鉄鋼製品販売価格を10%値上げ(2022年12月15日付けヴァロール紙).

鉄鋼価格は、過去 30 日間にわたって世界的に全般的な回復を示しており、これに伴い、ナショナル製鉄所CSNは、2023年1月1日から自社の鉄鋼製品の10%値上げを同社営業担当重役のLuiz Fernando Martinez氏は示唆している。

過去30日間の米国、ヨーロッパおよび中国での鉄鋼製品価格は回復傾向を示し、利益率回復に繋がっている。しかし2023年のブラジル国内の政治経済情勢は不透明にも関わらず、来年のブラジル国内の鉄鋼製品需要の回復を見込んでいる。

米国の国内の鉄鋼製品需要は、インフラ整備部門の投資プランの見直し、自動車部門を直撃している半導体の供給問題の正常化などの要因で、2023年7月のトン当たりの粗鋼価格は800ドルから820ドルに達すると予想されている。

中国ではこれほど多くの鉄鋼メーカーが損失を被ったことは過去に一度もなく、利益率と業績を回復したいという熱意があるとマルティネス氏は指摘している。

来年第1四半期及び第2四半期は、ブラジル国内の粗鋼の需要回復が見込まれており、現在の1トン当たりのブラジル国内の粗鋼価格は575ドルから585ドルで推移、プレミアムは11.0%前後で推移している。

CSNは来年1月1日から1トン当たりの鉄鋼製品価格を10%値上げ、プレミアムは12.0%を維持するとマルティネス氏は説明している。

ブラジルの鉄鋼製品の輸入は依然としてCSNにとって大きな障害になっているが、保護主義を擁護するわけではないが、競争力に関しては対称的であるとマルティネス氏は指摘している。

今年10月の中国の粗鋼生産は11.0%と二桁台の増加を記録(2022年11月22日付けヴァロール紙)

64カ国の約170鉄鋼メーカーが加盟しているベルギーのブリュッセルに本部のある世界鉄鋼協会(Worldsteel)の発表によると、2022年10月の中国の粗鋼生産は、前年同月比11.0%増加の7,980万トンを記録している。

中国の粗鋼生産が2021年下半期から減少傾向になった要因として、中国政府による二酸化炭素排出削減政策の強化及び今年初めからのCOVID-19パンデミック対応のCOVID-19ゼロ政策の対応が生産減少に繋がっていた。

しかし今年下半期から中国政府はCOVID-19パンデミック対応のゼロ規制プログラムの緩和政策の導入及び大口消費の建設業部門の活性化が中国の粗鋼生産の大幅な増加に繋がっている。

今年初め10か月間の中国の累計粗鋼生産は、前年同期比僅かマイナス2.2%に相当する8億6,060万トンまで回復していると世界鉄鋼協会(Worldsteel)は指摘している。また今年10月の世界の粗鋼生産は、中国の回復に伴って1億4730万トンと昨年同月並みの粗鋼生産に回復している。

今年10月の世界の粗鋼生産比較では、米国、日本、ロシア、韓国、ドイツ、トルコ及びブラジルは前年同月比マイナスを記録した一方で、粗鋼生産が世界2位のインド、およびイランは増加を記録している。

今年10月のブラジルの粗鋼生産は前年同月比マイナス4.5%の280万トン、今年初め10か月間の累積粗鋼生産はマイナス5.2%の2,870万トンに留まっている。

ウジミナス製鉄所の第3四半期の純益は66%減少の6億850万レアル(2022年10月28日付けヴァロール紙)

ウジミナス製鉄所の2022年第3四半期の純益は、前年同期比66.3%減少の6億850万レアル、前記同様に売上は6.55%減少の84億3,000万レアルに留まっている。

また同社の今年第3四半期の税引前利益に支払利息と減価償却費を加算したもので、総資本に対してどの程度のキャッシュフローを産みだしたかを簡易的に示す(Ebitda) は、前年同期比65.5%減少の8億6,690万レアルを記録している。

同社の今年第3四半期の純益及び売り上げが減少した要因として、今期の鉄鉱石の国際コモディティ価格は、前年同期比で大幅に減少、また鉄鋼製品の販売量も減少を記録している。

今年第3四半期のファイナンス決算は、昨年同期の4億2,000万レアルの赤字から一転して1億7,100万レアルの黒字を計上している。

今年9月末の同社の純負債総額は、前四半期比111.8%増加の9億6,450万レアル、特にレアル通貨に対するドルの為替の変動で運転資金は8.2%減少の51億レアルとなっている。

今年第3四半期の粗鋼生産は前年同期比28.5%減少の66万トン、圧延鋼生産は15.0%減少の103万トン、鉄鋼製品販売は11.9%減少の104万トン、国内販売は14.0%減少した一方で、自動車業界向けは2.0%増加、製造業部門向けは8.0%増加していた。

ウジミナス社の今年第3四半期の鉄鉱石生産は前年同期比並みの251万トン、今年初め9か月間の鉄鋼製品販売は7.0%減少の224万トン、今年第4四半期の目標鉄鋼製品販売は、85万トン~95万トンを見込んでいる。

今年9月の世界の粗鋼生産は前年同月比マイナス3.7%(2022年10月25日付ヴァロール紙)

. 64カ国の約170鉄鋼メーカーが加盟しているベルギーのブリュッセルに本部のある世界鉄鋼協会(Worldsteel)の発表によると、2022年9月の世界の粗鋼生産は、前年同月比3.7%増加の1億5,180万トンを記録している。

. 今年9月の世界の粗鋼生産の半分以上を生産する中国の粗鋼生産量は、前年同月比17.6%増加の8,700万トンと世界全体の57%に相当する粗鋼を生産している。中国に次ぐインドの粗鋼生産は1.8%微増、世界10位のイランは26.7%増加を記録している。

今年9月の粗鋼生産比較では、トップ10のうち日本、米国、ロシア、韓国、ドイツ、トルコ及びブラジルの7ヶ月前年同月比マイナスを記録、ブラジルはマイナス11.7%の270万トンに留まっている。

今年初め9か月間の世界の粗鋼生産は前年同期比マイナス4.3%の14億500万トンに留まっており、特に中国の粗鋼生産は、国内の建設不動産問題によるインパクトで粗鋼生産が大幅に減少、今年初め9か月間の中国の粗鋼生産は前年同期比マイナス55.6%に相当する7億8,080万トンと半減している。

今年初め9か月間のブラジルの粗鋼生産はマイナス5.3%の2,590万トンに留まっている一方で、昨年同期の粗鋼生産は3,610万トンと過去最高を更新していた経緯があった。

今年の世界の鉄鋼需要はマイナス2.8%予想(2022年10月19日付けヴァロール紙)

64カ国の約170鉄鋼メーカーが加盟しているベルギーのブリュッセルに本部のある世界鉄鋼協会(Worldsteel)の発表によると、2022年の世界の粗鋼需要は、世界的なインフレ及び金利の上昇の影響を受けて、前年比マイナス2.8%に相当する1億⒎970万トンに留まると予想されている。

2021年の世界の鉄鋼需要は前年比2.8%増加を記録していたが、世界の鉄鋼生産の85%を担う世界鉄鋼協会(Worldsteel)の今年4月~9月の短期見通し(SRO)レポートによると、2023年の鉄鋼需要前年比1.0%増加の1億8150万トンを見込んでいる。

今年の世界の鉄鋼需要のマイナス2.8%予想の要因として、世界的なインフレ及び金利の高止まり、中国経済の停滞が牽引しているが、2023年はインフラストラクチャー向け鉄鋼需要が微増すると予想している。

世界的なインフレ、米国の金融引き締め政策、中国経済の停滞及びロシアによるウクライナ侵攻などが世界の鉄鋼需要の足枷になっていると世界鉄鋼協会(Worldsteel)経済委員会委員長で Techint社グループ傘下の Ternium社の Máximo Vedoya社長は指摘している。

今年初め8か月間の中国の鉄鋼需要は、前年同期比マイナス6.6%と年初予想のマイナス4.0%を大幅に上回っており、2023年の中国の鉄鋼需要はインフラ向け新規プロジェクト及び住宅市場の回復が期待されている。

8月のブラジル国内の鉄鋼製品消費は前年同月比8.3%減少(2022年9月21日付けヴァロール紙)

ブラジル鉄鋼協会(IABr)の発表によると、2022年8月のブラジル国内の平板鋼、棒鋼、特殊鋼や輸入鋼材などを含めた鉄鋼製品の国内消費は、前年同月比8.3%減少の210万トンに留まっている。

また今年初め8か月間のブラジル国内の鉄鋼製品消費は、前年同期比15.3%と二桁台減少の1,570万トンに留まっているとブラジル鉄鋼協会(IABr)で発表している。

ブラジル鉄鋼協会(IABr)に加盟している鉄鋼メーカーは、 ArcelorMittal社, Usiminas社, Gerdau社, Aperam社, AVB社, Sinobras社, Villares Metals社及びVallourec社となっているが、 大手鉄鋼メーカーのCSN社並びにSimec社は、ブラジル鉄鋼協会(IABr)に加盟していない。

ブラジル鉄鋼協会(IABr)の最終調査によると、今年のブラジル国内の鉄鋼製品消費は、前年比7.0%減少に下方修正されたが、2013年に記録した2,800万トン、昨年の2,630万トンを僅かに下回ると見込まれている。

ブラジルの国内経済が低迷していた2015年以降のブラジル国内の鉄鋼製品販売は低迷していたが、COVID-19パンデミック発生の2020年から需要が上向いてきていた。

今年8月のブラジル国内で生産している鉄鋼メーカーの鉄鋼製品販売は、前年同月比6.8%減少の170万トン、今年初め8か月間の累計鉄鋼製品販売は、前年同期比13.8%減少の1,360万トンまで縮小している。

今年8月のブラジル国内の粗鋼生産は、前年同月比11.3%減少の280万トン、圧延鋼生産は11.6%減少の210万トン、今年初め8か月間の粗鋼生産は4.5%減少の2,310万トンに留まっている。

今年8月のスラブやビレットなどの半製品の生産量は23.3%減少の57万4,000トン、今年初め8か月間の累計生産量は3.3%減少の540万トンを記録、また今年8月の半製品輸出量は7.0%増加の92万4,000トン、輸出金額は3.5%増加の8億9,800万ドル、今年初め8か月間の半製品輸出量は23.15%増加を記録している。

今年8月の主な輸入先の中国を含めた鉄鋼製品輸入量は30.9%減少の31万9,000トン、輸入金額は0.2%減少の4億6,200万ドル、今年初め8か月間の輸入量は4月から減少に転じて39.5%減少の210万トンとなっている。

8月のブラジル国内の鋼板販売は22.0%増加(2022年9月20日付けヴァロール紙)

ブラジル鉄鋼卸売業者協会(Inda)の発表によると、2022年8月のブラジル国内の鉄鋼卸売業者による厚板、冷間、熱間圧延や亜鉛メッキ材などの鋼板販売は、前年同月の27万4,500トンを22.0%上回る33万5,000トンを記録、前月比でも6.2%増加を記録している。厚板、冷間、熱間圧延や亜鉛メッキ材などの鋼板販売は鉄鋼製品全体の40%を占めている。

また今年初め8か月間の累計鋼板販売は前年同期比3.6%増加の255万トンを記録、主な鋼板販売先は自動車部品業界、機械装置業界、鋼板パイプ業界や建設業界となっている。

ブラジル鉄鋼卸売業者協会(Inda)では、今年9月のブラジル国内の鋼板販売は、8月を若干下回る33万1,600トンを予想しているにも拘らず、前年同月を4万トン上回ると予想している。今年のブラジル国内の鋼板販売は、前年比5.0%~6.0%増加をブラジル鉄鋼卸売業者協会(Inda)の Carlos Loureiro会長は予想している。

ブラジル鉄鋼卸売業者協会(Inda)では、8月の顧客の鋼板需要を満たすために、圧延鋼関連鋼板を前月比5.6%増加に相当する35万1,000トンを鉄鋼メーカーから購入、前年同月比では16.0%増加であった。

ブラジル鉄鋼卸売業者協会(Inda)では、今年初め8か月間の鋼板購入量は前年同期比2.9%増加の255万8,000トン、また9月の鋼板購入量は前月比3.0%増加の36万1,000トン、前年同月比では30%増加が見込まれている。

今年8月のInda加盟の卸売り業者の鋼板ストックは、営業日換算では2.5ヶ月に相当する82万2,000トンと適正なストックを抱えている一方で、厚板のストックは7.3ヶ月と過剰在庫を抱えている一方で、亜鉛メッキ鋼板は僅か0.9ヶ月の在庫まで減少している。

今年8月のプレート、金属シート、特殊鋼を除いた鋼板輸入は、前年同月比22.1%減少の14万7,680トンに留まっており、今年初め8か月間の累積輸入量は、前年同期比20.4%減少の107万トンと大幅に減少している。

今年8月の鋼板輸入の68.4%は中国からの輸入、中国に次いでオーストリアは17.1%を占めていた。また今年初め8か月間の中国からの輸入は75.1%を占めている。

今年の鉄鋼生産は下方修正も非常に順調(2022年8月24日付けヴァロール紙)

2021年のブラジルの鉄鋼業界は、2013年以降では最高の業績を記録したが、今年の鉄鋼業界の業績見直しは来週発表されるが、若干下方修正されるにも拘らず、過去10年間では昨年に続く業績が予想されている。

昨日ブラジル鉄鋼協会(IABr)会長に就任したArcelorMittal Brasil社の Jefferson De Paula社長は、 IABrでは今年の鉄鋼販売、生産、輸出などの見直しを行っているが、昨年の突出した業績は下回るが、楽観的な業績を見込んでいる。

ブラジル鉄鋼協会(IABr)では、今年の国内消費が1.5%増加すると仮定して、国内の鉄鋼製品販売は、前年比2.5%増加、生産は2.2%増加を見込んでいたが、若干の下方修正を余儀なくされると見込まれている。

2021年のブラジルの粗鋼生産は3,600万トン、圧延鋼生産は2,600万トン、国内の鉄鋼製品消費は、予想を大幅に上回る前年比23.0%の大幅増加を記録していた経緯があった。

ブラジル鉄鋼協会(IABr)のマルコ ポーロ デ メロ ロペス現会長は、仮に国内売上高が 前年比7.0% 減少したとしても 、今年の年間売上高は、過去 10 年間の平均年間を 4% 上回ると説明している。

ブラジル鉄鋼業界は、2023年から2026年までの4年間で、生産能力の拡大、設備の近代化、国際競争力強化のために525億レアルの投資を予定している。設備稼働率が70%にも達していないにも関わらず、今後10年間でブラジル国内の鉄鋼製品消費は、2倍に拡大すると予想されている。

ブラジル国内の一人当たりの鉄鋼製品の平均年間消費は、125キログラムに留まっており、世界平均の230キログラムの半分であり、今後の伸びしろが大きいと De Paula社長は指摘している。