「トカンチンス州投資誘致セミナー」に35人が参加して開催

企画戦略委員会(澤田吉啓委員長)、特命担当委員会(伊吹洋二委員長)、トカンチンス州政府及び国際協力機構(JICA)ブラジル事務所共催の「トカンチンス州投資誘致セミナー」が2011年11月11日午後3時30分から6時まで35人が参加して開催、初めにトカンチンス州のシケイラ・カンポス知事が同州には日系が270家族とごくわずかで、開発が急がれる同州には謙虚で協調性があり、また暇を惜しまずによく働く多くの日系人を必要としており、また同州あげて歓迎すると述べ、また13日からの投資誘致のために日本行きの企業ミッションなどについても説明した。

初めにトカンチンス州政府のリビオ・カルバーリョ組織間調整局長がトカンチンス州の「キャラクターとポテンシャル」と題して、同州はブラジル中央部で面積は27万平方キロメートル、人口140万人、過去10年間の平均経済成長率6.8%、非常に天然資源に恵まれた州であり、大河であるアラグアイア河とトカンチンス河並びに多数の支流が州全体に網羅していると説明した。

河川を利用した水上運送や南北鉄道、整備された道路や空港、今後も大きく拡大する水力発電による電力エネルギー、アラグアイア市に設置されている輸出プロセスゾーンの存在、豊富な埋蔵量を誇る金属や非鉄金属の鉱物資源、穀物、綿花や砂糖などの農産物や養魚、エコツーリズムやフィッシングを含む豊富な観光資源などを紹介、また同州は農畜産に適した広大な未開拓地、無限に伸びる農産物生産、優れた輸送インフラ、豊富な真水や1年中長い日照時間、未開発の鉱業、州政府の税制インセンチブなども説明した。

アレシャンドレ・バルボーザ・インフラ局長がトカンチンス州の「運輸・物流」について、完成後総延長距離5000キロに及ぶ南北鉄道や東西鉄道のうち、州内には700キロ以上の鉄道が伸びており、2つの大河を利用した水上輸送、州内1万3000キロメートルに達する道路網や州内4ヵ所の整備された空港などインフラ部門を紹介した。

ジャイメ・カフェ農務局長が「アグロビジネス」について、年間2400時間の日照時間、豊富な真水、州内の82%が平らな土地、季節別の一定した降雨、すでに農地となっている800万ヘクタール、適した大豆栽培、灌漑によるサトウキビ生産、紙・パルプ生産向け植林、灌漑されている480万ヘクタールの農地、アラグアイア河流域農業プロジェクト、南西部地域開発プログラム、12万ヘクタールの魚の養殖、餌関連工業、魚加工業など無限に広がる魅力ある農業ビジネスについて説明した。

最後にカルバーリョ・ピント鉱物資源公社総裁が「トカンチンス州の鉱物資源」について、州内には銅鉱石、鉄鉱石、マンガン、金、リン鉱石、チタン、ニッケル、石灰やダイヤモンドなどの埋蔵が確認されており、また南部地域ではレアアースの埋蔵が確認されて、工業先進国にとっては魅力ある多くの鉱物資源が眠っているおり、また鉄道ロジスティックが州内に網の目のようにめぐらされているために、鉱物開発や農産物生産の投資にはうってつけであると太鼓判を押して、日系企業による同州への投資を歓迎していた。

「トカンチンス州投資誘致セミナー」に35人が参加(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=35826