国家電力庁(Aneel)は7月から電力料金を最高63.7%値上げ(2022年6月21日付ヴァロール紙)

国家電力庁(Aneel)は今年7月から来年6月末までの1年間に限定して電力料金を最低3.2%から最高63.7%値上げの料金を設定、正式な料金改正は、今月24日に発表される。

「緑旗」は電力エネルギーの生産コストが低いときに適用され、追加料金は課せられない。「黄旗」並びに「赤旗」は、電力エネルギーの生産コスト高に追加料金の設定が行われ、水力発電所の貯水ダムの水位低下、降雨予想、火力発電所の稼働などが考慮されて決定される。

国家電力庁(Aneel)では、電力発電コストが電力料金徴収額を下回って電力エネルギー配電企業が赤字に陥っているために、4月14日から5月4日にかけて公聴会を開催、新料金はAneel理事会で承認されている。

「黄旗レベル」の100キロワット時(kWh)当たり電力エネルギー料金を現行の1.874レアルから公聴会にかけた料金設定は59.5%値上げに相当する2.927レアルが予定されている。

国家電力庁(Aneel)は、現在の「赤旗レベル1」の100キロワット時(kWh)当たり電力エネルギー料金3.971レアルを63.7%に相当する6.50レアルへの値上げを設定するが、公聴会での料金設定の6.237レアルを上回ると予想されている。

現在の「赤旗レベル2」の100キロワット時(kWh)当たり電力エネルギー料金9.492レアルは3.2%値上げに相当する9.795レアルへの値上げが予想されているが、公聴会での料金設定の9.33レアルを上回ると予想されている。

国家電力庁の担当技術者は、降雨不足の旱魃時は、水力発電所の電力エネルギー発電不足を補うために生産コストの高い火力発電所の稼働を余儀なくされるために、一般消費者への電力料金への転嫁を余儀なくされる。

17日ペトロブラスはガソリン及びディーゼル燃料価格の値上げを発表(2022年6月17日付けヴァロール紙)

17日ペトロブラス石油公社は、今月18日から同社傘下の石油製油所のガソリンの卸売価格を5.18%、ディーゼル燃料価格を14.26%それぞれ値上げすると発表した。

18日から1リットル当たりの平均ガソリン卸売価格は、現行の3.86レアルから4.06レアルに値上げされ、混合比はガソリン比率は73%、エタノール比率は27%となっている。

一方1リットル当たりの平均ディーゼル燃料卸売価格は、現行の4.91レアルから5.61レアルと大幅値上げが18日から実施される。混合比はディーゼルが90%、バイオディーゼルが10%と決められている。最後のディーゼル燃料価格の値上げは5月10日であった。

また一般家庭の台所向けプロパンガス価格は現行の価格に据置かれるが、最後のプロパンガス価格調整は4月8日に実施されたが、プロパンガス価格は5.5%値下げされていた経緯があった。

ペトロブラスでは、ガソリンやディーゼル燃料価格の値上げはあくまで世界市場における均衡のとれた価格を設定しており、石油の国際コモディティ価格やレアル通貨に対するドル為替の変動にすぐに対応しているわけではないと説明している。

2021年下半期からの世界経済の回復加速及び今年2月下旬からのロシアによるウクライナ侵攻で石油派生品の供給不足に対して需要が急増しているために、需要と供給のバランスが崩れて国際コモディティ価格のボラティリティが発生している。

5月の電力エネルギー消費は前年同月比1.2%増加(2022年6月16日付けヴァロール紙)

ブラジル電力取引市場(CCEE)の統計によると、2022年5月のブラジル国内市場の電力エネルギー消費は、前年同月比1.2%増加と4カ月連続で増加を記録している。

5月の電力エネルギー消費の37%は、鉱工業部門及び大手小売販売網やショッピングセンターであり、これらの部門の電力エネルギー消費は、前年同月比約6.0%増加を記録している。

一方中小企業、商業部門及び一般家庭の電力エネルギー消費は、5月下旬の寒冷前線の影響による低温継続の影響で、マイナス1.3%を記録とブラジル電力取引市場(CCEE)の統計に表れている。

今年5月のブラジル国内の電力エネルギー供給トップの水力発電所の平均発電能力は、前年同月比11.0%増加の5万メガワットを記録、太陽光発電による電力エネルギー供給は、前年同月比53.0%増加を記録した一方で、旱魃による降雨不足解消で、5月の火力発電による電力エネルギーはマイナス37.0%を記録している。

ガソリン価格は3週連続で値下げも依然として7レアル以上(2022年6月6日付けエスタード紙)

ペトロブラス石油公社、は傘下の石油製油所での燃料の卸売価格を87日間に亘って据置しているにも関わらず、ガソリンポストでのガソリン小売価格は3週連続で値下げをされているが、依然として1リットル当り7.0レアルを上回っている。

ガソリンの小売価格が最も高いのは、1リットル当たり8.50レアル、またディゼル燃料の平均小売販売価格は、依然として7.0レアル前後で販売されている。

ブラジル石油監督庁(ANP)発表によると、529日~64日の1リットル当たりの平均ガソリン販売価格は、前週比マイナス0.4%に相当する7.218レアル、514日からでは1.0%減少している。

ブラジル石油監督庁(ANP)調査では、ガソリンの最も小売販売価格が高いのは8.49レアル、最も販売価格が低いのは6.18レアルと共に南東部地域のガソリンポストであり、37%以上の販売価格差が生じている。石油輸入業者協会 Abicomに発表によると、ガソリンの国内および海外の小売販売価格は20%、ある港湾では22%の誤差が生じている。

またディーゼル燃料価格も0.5%値下げされており、1リットル当たりの二酸化炭素の排出量が少ないS10のディゼル燃料価格は7.0レアル前後で販売されている。海外と国内の平均販売価格誤差は14.0%、パラナ州アラウカリア港湾では16.0%の開きが発生している。

Hydro Rein社並びにMacquarie社は風力発電及び太陽光発電でジョイントベンチャー企業立上(2022年6月1日付けヴァロール紙)

Hydro Rein社並びにMacquarie Asset Management社傘下のGreen Investment Group (GIG) は、北東部地域に風力発電所並びに太陽光発電所建設でジョイントベンチャー企業の立ち上げを発表している。

このジョイントベンチャー企業は、鉱業 Hydro Paragominas社のボーキサイト鉱山への総発電能力が586メガワットに達する電力エネルギーを供給するために、初めにに風力発電所を建設する。

ジョイントベンチャー企業 capex社の風力発電所建設への投資総額は7億ドルが予定されているが、投資の最終判断は今年第4四半期が予定されており、太陽光発電所の建設向け投資は来年以降となる。

Hydro Rein 社のジョイントベンチャー企業 capex社の持ち株比率は49.9%、Green Investment Group傘下のRenewable Energy Fund 2.社の持ち株比率は50.1%となっている。

風力発電所の建設予定地はピアウイ州とペルナンブーコ州、同社のアルミナ精製所のHydro Alunorte社の二酸化炭素の排出量の更なる削減にために、新規の電気ボイラーへの電力エネルギー供給を行う。

この風力発電所及びFeijão と命名されている太陽光発電所計画の第1フェーズでは、総容量456 MWを生み出す80基のタービンの設置、第2フェーズでは最大130MWの太陽エネルギー生産を開発するオプションを擁している。

このプロジェクトは、Alunorteの脱炭素化の取組みにおける重要なマイルストーンであり、またHydroReinがブラジルで資産ポートフォリオを開発するための重要なマイルストーンとHydroRein社のOlivierGirardot取締役は説明している。

今年4月の電力エネルギー消費量は1.2%増加(2022年5月25日付ヴァロール紙)

20224月の電力エネルギーの消費量は、小売部門及び公共部門が牽引、また国内経済の回復傾向に従って前年同月比1.2%増加の3132ギガワット (GWh)を記録している。

ブラジル国内の11社の電力配電業者のうち5業者の地域での電力エネルギー消費が増加を記録、特にマット・グロッソ州内に電力エネルギーを供給する Energisa Mato Grosso社は8.6%増加を記録している。

今年4月の一般家庭部門並びに農村部門の電力エネルギー消費は減少傾向を示しており、南マット・グロッソ州の電力コンソーシアムが供給する電力消費は4.9%減少、 Energisa Nova Friburgo社が供給する電力エネルギー消費は5.6%と大幅に減少を記録している。

今年初め4か月間の Energisa社の電力消費は前年同期比2.0%減少の12521.4ギガワットを記録、ブラジル国内の11社の電力配電業者のうち9事業者は前年同期比増加を記録している。

ペトロブラスはディーゼル燃料価格を8.87%値上げ(2022年5月9日付エスタード紙)

9日ペトロブラス石油公社は、同グループ傘下の石油製油所のディーゼル燃料の1リットル当たりの卸売価格を4.51レアルから8.87%に相当する値上げで4.91レアルに引き上げた一方で、ガソリン並びに液化天然ガス価格は据え置いている。

同社は、最後の調整が2か月前の311日で、石油の国際コモディティ価格の上昇及びレアルに対するドルの為替に沿っった一部分の値上げに留まっていたと今回のディーゼル燃料の値上げを説明している。

世界的にディーゼル燃料の在庫が少なく、主要な供給地域では5年の季節的な最低値を下回っているために、世界中でディーゼル価格が上昇し、 ディーゼル燃料価格と石油の価格の差はかつてないほど高くなっている。

ペトロブラスの5月上旬の製油所の設備稼働率は93%に達しており、「十分な安全性と収益性の条件を考慮しても最大レベルに接近しているにも関わらず、ブラジル国内の需要を満たすには至っていない。

ブラジル国内のディーゼル消費量の約30%は、ペトロブラス以外の他の精製業者または輸入業者によって供給されている。 ディーゼル燃料は、90%のディーゼルA並びに10%のバイオ燃料で構成されている。

今月5日にジャイール・ボルソナロ大統領は、ペトロブラスのJosé Mauro Coelho 新総裁に、同社の純益は天文学的な数字を記録しており、燃料価格の値上げは妥当ではないと指摘していた。

今年第1四半期のペトロブラスの純益は前年同期比約38倍に相当する445億6,000万レアルを記録(2022年5月6日付ヴァロール紙)

2022年第1四半期のペトロブラス石油公社の純益は、、石油の国際コモディティ価格の上昇、原油輸出の記録更新、液化天然ガスの輸入コストの減少並びにディーゼル燃料の売上マージン増加などの要因で、前年同期比3,718%に相当する445億6,000万レアルを記録している。

今年第1四半期の記録的な純益は洗練された企業を反映しており、連邦政府、州政府並びに市町村向け税支払い、ロイヤリティ並びに配当金支払いは純益の1.5倍に相当する700億レアルに達しているとペトロブラスのJosé Mauro Coelho総裁は説明している。

ペトロブラスは税関連支払い以外に、優良株及び普通株の1株当たりの配当金は3.7155レアルを支払い、配当金総額は485億レアルに達している。

今年第1四半期の売上総額は、前年同期比64.4%増加に相当する1,416億4,000万レアルに達している。また税引前利益に支払利息と減価償却費を加算したもので、総資本に対してどの程度のキャッシュフローを産みだしたかを簡易的に示す(Ebitda) は、58.8%増加の777億1,000万レアルを記録している。

今年3月末のペトロブラスの負債総額は昨年12月末のEbitdaの1.09倍から0.81倍に縮小、1年前の昨年3月末の2.03倍から半分以下に縮小している。またドル換算による負債総額は、1年前の584億2,000万ドルから401億ドルと180億ドル以上減少している。

今年3月末のペトロブラスの手持ち資金は、前年同期比41.0%増加に相当する876億レアルに増加している。

今年第1四半期のペトロブラスの石油派生品生産は1.4%増加(2022年4月28日付ヴァロール紙)

ペトロブラス石油公社の2022年第1四半期の石油・天然ガス・LPGなどの1日当りの石油派生品生産は、前年同期比1.4%増加の275万バレル、石油派生品輸出は6.3%増加を記録している。
今年第1四半期の1日当りの石油および液化天然ガス(LPG)の平均生産は前年同期比1.6%増加の220万バレル、前四半期比では3.7%増加を記録している。
また同期の天然ガスの生産は0.6%増加の526,000バレル、前四半期比では2.5%増加を記録している。同期の岩塩層下のプレソルト油田による石油生産は、ペトロブラスの石油生産の72%に相当する203万バレルを記録している。 
Sépia 海盆に設置されている岩塩層下(プレソルト)油田の石油・天然ガス開発用の浮体式海洋石油生産・貯蔵・積出設備プラットフォーム(FPSO)カリオカ及びサントス海盆の Berbigão油田及Sururu油田のプラットフォームP-68 の増産が大きく寄与している。
一方今年第1四半期のブラジル国外のペトロブラスの石油生産は13.3%減少の39,000バレルに留まっている。
今年第1四半期のペトロブラスの石油派生品販売は、バイア州のLandulpho Alves (Rlam)石油製油所の売却の影響で2.0%増加の170万バレルに留まっている。
今年第1四半期のペトロブラスのディーゼル燃料販売はマイナス2.1%の716,000バレル、前四半期比ではマイナス9.3%を記録している。
またガソリン販売は17.3%増加の402,000バレル、前四半期比ではマイナス13.3%、またプロパンガス販売はマイナス11.9%に相当する19,000バレルに留まっている。

水力発電所の貯水ダムの水位は2012年以降で最高(2022年4月11日付エスタード紙)

国家電気システム (ONS)のジェネラルマネージャーのLuiz Carlos Ciocchi氏は、昨年下半期は、過去91年間で最悪となる水不足による危機に直面、電力コストの高い火力発電所の稼働を余儀なくされていた。
国家電気システム (ONS)の発表によると、昨年1月の貯水ダムの平均水位は23.36%であったが、旱魃の影響を受けて昨年9月には16.75%まで低下していた。昨年11月から今年3月までブラジル全国的に順調な降雨で、水力発電所の貯水ダムの平均水位は上昇、今月11日には水力発電所の貯水ダムの平均水位は71.7%に達し、2012年以降では最高の水準に達している。
ブラジル国内の水力発電所の70%を占めている南東部地域及び中西部地域の1年前の水力発電所の平均水位は、僅か35%に留まっていたが、今年は既に60%を突破している一方で、南部地域の水力発電所の平均水位は、50%前後と昨年の60%よりも低下しているが、4月に入って降雨が増加しているとCiocchi氏は楽観的に見ている。
国家電力エネルギー庁(ANNEL)は水力発電所の水位乗用に伴って、今年末まで最も電力エネルギー料金の安い緑旗に変更すると予想されているが、昨年は旱魃よる水力発電所の貯水ダムの水位低下による発電能力の低下並びにコストの高い火力発電所の稼働を余儀なくされて、赤旗の電力料金が適用されていた。
ロシアによるウクライナ侵攻で石油派製品やガス価格が上昇しているが、ブラジル国内の水力発電所の水位上昇に伴って、火力発電所の稼働の必要性がなくなるために、液化天然ガス(LNG)の輸入減少が見込まれている。