会頭

小寺勇輝会頭 

                 

新年明けましておめでとうございます。

この1月に会頭に就任致しました小寺でございます。

本日はブラジル日本商工会議所の新年会に多数ご参加頂き誠に有難うございます。特にパラナ州からいらして頂いた連邦下院議員のニシモリ様には感謝申し上げます。

さて、本日午前、カマラの新体制に於ける初めての理事会が開催されました。後程、 新副会頭、新理事の方々にはご挨拶頂きますが、私から最近のブラジルの情勢に  触れながら所信表明を行いたいと思います。

まず、この1月に当国では新政権が誕生しましたが、1月8日に前大統領支持者が 暴徒化し、連邦議会等への襲撃が行われ、激震が走りました。抗議活動は当局により抑制され、現在は落ち着いてはいますが、前大統領の支持層の不満は燻り続けており、社会情勢の不安定化や治安悪化に伴う経済活動の鈍化、海外からの投資減速等の悪影響が懸念されます。カマラとして、出来ることは限られていますが、皆様の安全・ 安心が第一ですので、情報発信を通じて、注意喚起を行っていきたいと思います。

今回の襲撃事件により、中道派のみならず右派の一部の議員や知事も連帯を示し  ルラ政権の公約実現に向けて好影響を与えたという見方もあります。今後の見通しは、  不透明な状況は続きますが、カマラとしては会員の皆様のニーズに応えるべく、努力をしていきたいと考えます。

一方、明るい話もございます。今年は日伯間の交流が活発になる見通しです。後程、桑名総領事からお話があるかも知れませんが、年始には小渕特派大使によるブラジル大統領就任式へのご出席、林外務大臣のブラジルご訪問がございました。

民間セクターでも今後、色々な会合が予定されています。現在、日程調整を行って いますが、日伯戦略的経済パートナーシップ賢人会議のブラジルでの開催が予定  されている他、7月にはミナスジェライス州で経団連とCNIによる日伯経済合同委員会が開催されます。更に、今年はブラジル日本移民115周年となります。

これらの会合やイベントを通じ、日伯間の外交・経済交流の促進が期待されます。

この状況下、会頭としてカマラを運営するに当たり三つの「融合」に取り組んで参ります。

一つ目は、カマラの「会員間の融合」です。カマラの基本方針は、「開かれた、チャレンジする、全員参加の会議所」というスローガンの下、会員のために機能する、有益な会議所を目指すと同時に公的団体としての役割を果たしていく、というものです。カマラは会員の共助による、会員の為の組織であり、「会員間の融合」を進めていきます。

次に、二つ目は「現地、即ちブラジルとの融合」です。当所の会員は、日本からの進出企業、ブラジル企業、グローバル企業のブラジル拠点そして個人会員から成り立っています。ブラジルで活動するカマラとして、「現地との融合」は不可欠であり、会員の 皆様には、当国のことをより深く理解して欲しいと考えています。ブラジルの政治経済情勢のみならず、歴史や文化を学ぶ機会やきっかけを作って行きたいと思います。  この「現地」の中には日系団体も入っています。ブラジルを熟知され、色々な経験を  されている皆様から、是非ご指導・ご支援を頂ければと思います。

そして三つ目は、「ブラジルと日本、両国の融合の一助」となることです。カマラの定款に設立目的が記載されており、その一番目に、ブラジルと日本との間の経済交流、  貿易の助長、並びに両国間の商工業の促進と協力、とあります。世界の潮流の変化に伴い、日本とブラジル間の経済やビジネスのアジェンダは拡大しています。会員企業の多くは経済界に属しており、各会員がビジネスを通じて「日本とブラジルの融合」を図られていると思います。その中で、カマラの役割としては、ビジネスに繋がる有益な  情報発信や、 ビジネス環境改善に向けた意見や提言を取り纏め、働き掛けを行うことだと思います。

以上「3つの融合」を皆さんと共に進めて行きますので、宜しくお願い申し上げます。

最後になりましたが、この一年の皆様のご健勝とご活躍を祈念して、私の年頭の挨拶とさせて頂きます。

                               
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Pdf村田俊典会頭の年頭挨拶(2022年1月)

Pdf村田俊典会頭の新年挨拶(2021年1月)

Pdf村田俊典会頭の新年挨拶(2020年1月)

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