今年のレンタカー保有台数は6,41%増加の156万台 (2023年11月21日付けヴァロール紙)

連邦データー処理サービス公社(Serpro)及びブラジル・レンタカー協会(Abla)の発表によると、今年末のレンタカー会社の保有台数は前年比6,41%増加の156万台に達すると予想されている。

今年初め10カ月間のレンタカー会社が購入した新車は全体の24,76%に相当する43万6.579台を記録、今年第3四半期のレンタカー会社の新車購入は全体の27,85%を占めている。

伝統的にレンタカー会社の新車購入は自動車メーカーの販売の20%以上を占めているが、今年は銀行金利の高止まり及び一般消費者の消費意欲減退でレンタカー会社への販売比率が増加している。

レンタル会社の今年 9 月末の車両および小型商用車の保有台数は 1,50万2,000 台、2022 年 9 月の登録台数 1,32万7,000 台を11,6%増加している。

今年10月のレンタカー会社による新車購入は5万4,000台を記録、11月及び12月のレンタカー会社による新車購入は5万台以上が予想されている。

10月の新車販売は今年2番目に相当する21万7,800台(2023年11月8日付けヴァロール紙)

全国自動車工業会(Anfavea)の発表によると、2023年10月のトラックやバスをふくむ新車販売台数は、レンタカー企業向けが牽引して前年同月比20.4%増加の21万7,800台を記録している。

今年10月の1日当たりの平均新車販売は1万400台とCovid-19 パンデミック前の水準まで接近してきている。

今年10月までで最も新車販売台数が大きかったのは、ルーラ政権が採用した今年5月実施開始、6月末まで継続された最大12万レアルの大衆車購買促進プログラムが功を奏した7月の新車販売台数は、前年同月比24%増加の22万5,600台を記録していた。

今年10月の新車販売はレンタカー会社の新車需要の拡大による影響で、7月に記録した22万5,600台に次ぐ今年の月間記録となっていると全国自動車工業会(Anfavea)のMárcio de Lima Leite会長は指摘している。

今年10月の新車販売の51%は、レンタカー会社などによる自動車メーカーからの直接販売が占めているが、2014年の新車販売のレンタカー企業などの法人向け直接販売比率は僅か29%であった。

過去10年間の新車販売の法人向け直接販売は安定している一方で、クレジット販売比率が高い個人向け新車販売は、新車販売向けクレジット金利の高止まりなどの影響を受けて、クレジット申請の77%は銀行の与信強化で撥ねられている。

今年初め10か月間の新車の累積販売台数は、前年同期比9.7%増加に相当する184万台を記録している。今年10月の新車輸出台数は、前年同月比26.9%減少の3万1,300台、今年初め10カ月間では、前年同期比12.8%減少の35万4,200台に留まっている。

今年初め10か月間のアルゼンチン向け新車輸出台数は前年同期比17.0%減少、コロンビア向けは50%減少、チリ向けも59%とそれぞれ大幅な減少を記録している。

今年10月の新車輸出金額は17.4%に相当する8億7,680万ドル、今年初め10カ月間では3.0%減少の93億4,000万ドルまで縮小している。

日産自動車はブラジルで2025年までに28億レアルの投資発表(2023年11月7日付けヴァロール紙)

日産自動車は昨年末に今後3年間の13億レアルの投資を発表していたが、投資見直しで2023年から25年までに28億レアルを投資すると発表した。新型SUV(多目的スポーツ車)2車種を新たに投入するほか、新型ターボエンジンの生産も予定している。

今月6日にブラジルに着いた内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)はブラジリア市に直行、ルイス・イナシオ・ルーラ大統領およびジェラルド・アルキミン副大統領に、日産自動車のブラジル国内における新たな投資計画を説明した。

内田誠社長は私たちはこの地域での成長の可能性があると考えており、ブラジルとラテンアメリカは戦略的地域であると強調した。内田社長はルーラ大統領との会談でブラジルの経済成長の懸念も表明したとも伝えられている。

新規の投資は新型SUV(多目的スポーツ車)2車種を新たに投入するほか、新型ターボエンジン生産も予定。2車種のうち、1車種は日産がグローバル展開しているSUV「キックス」の新型モデルであり、25年までにKicksをリニューアルし、ラテンアメリカ地域の他の国にも輸出すると内田社長は説明している。

2機種のモデルのうちの1モデルの詳細はまだ明らかにされていないが、燃焼エンジンと電気エンジンを備えたハイブリッドバージョンの基礎となるプラットフォームを備えており、エタノール燃料使用の可能性をラテンアメリカ日産のGuy Rodriguez社長は示唆している。

新規モデル生産を拡大するには、より多くのサプライヤーの関与が不可欠であり、企業名はまだ明らかにされていない4社の新しいパートナーが、レゼンデ工場の日産ラインに対して部品供給する契約に署名する予定となっている。

自動車販売代理店が加盟する全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)の発表によると、現在の日産自動車のブラジル国内のマーケットシェアは3,4%に過ぎないが、2026年末までには7%と倍以上のマーケットシェアを目標にしている。

 

9月の二輪車生産は14万200台に留まった。(2023年10月10日付けヴァロール紙)

10社の二輪車メーカーが加入するブラジル二輪製造会社協会(Abraciclo)の発表によると、マナウスフリーゾーンの2023年9月の二輪車生産は、14万200台に留まった。

一方で、今年初め9か月の二輪車生産は、前年同期比12,3%と二桁台増加の119万台に達し、2013年以降の同時期の二輪車生産では最高を記録している。

今年の二輪車生産は、前年比10,4%増加の156万台をブラジル二輪製造会社協会(Abraciclo)では見込んでいる。

今年9月の二輪車生産台数14万200台は、前月比マイナス14,5%と大幅な落ち込みを記録したが、13万9,600台を生産した昨年9月を上回っている。

今年9月の二輪車の新車登録台数は、前年同月比9,2%増加の13万5.000台を記録した一方で、前月比ではマイナス5,4%に留まっている。

今年初め9か月の二輪車の新車登録台数は、前年同期比19,7%増加の118万1.000台を記録している。今年の二輪車の新車登録台数は151万台に達する可能性があるとブラジル二輪製造会社協会(Abraciclo)では予想している。

今年9月の二輪車生産及び販売は、前月比でマイナスを記録した要因として、9月の営業日数が前月を3日間も下回っていた。

今年9月の二輪車輸出台数は、前年同月比マイナス78,3%の1.258台、前月比ではマイナス63,5%を記録、今年初め9か月の二輪車輸出台数は、前年同期比マイナス34,9%の2万8.410台に留まっている。

農業機械及び建設機械販売が牽引も今年初め9か月間の産業車両販売はマイナス5,01%(2023年10月9日付けヴァロール紙)

全国道路用具製造業者協会 (Anfir)の発表によると、今年初め9か月間の農業機械・建設機械・鉱業など向け産業車両販売は前年同期比マイナス5,01%の11万1,200台に留まっている。

今年初め9か月間の産業車両販売11万1,200台の内訳では重量車両販売は前年同月比5,04%増加した一方で、「ボディ・オン・シャーシ」として知られる軽車両の新車登録台数はマイナス16,59%と大幅な落ち込みを記録している。

道路機器メーカーにとって今年下半期は引き続き回復期となっているが、その好調な勢いはまだ業界全体のバランスをプラスに転じるには十分ではない。

アグリビジネスと土木建設部門が輸送機器販売がポディティブなスパイラルに結び付いていると全国道路用具製造業者協会 (Anfir)のJosé Carlos Spricigo会長は説明している。

今年初め9か月間の大型と呼ばれるトレーラーおよびセミトレーラーのセグメント販売は前年同期比5,04%増加の6万5,800台、「ボディ・オン・シャーシ」として知られる軽車両の新車登録台数は前年同期比マイナス16,59%に相当する4万5300台に留まっている。

.Anfirでは8月に今年の販売台数を13万5,000台から14万5,000台に上方修正している。業界の総生産台数は16万台、新車登録台数は約15万台、輸出は5,300台が見込まれている。今年初め8か月間の輸出台数は13,79%増加の4.061台を記録している。

また今後の販売回復の要因として政策誘導金利Selicの引下サイクル入り及び2022年3月に承認され、負債を抱える約44万の零細・小規模企業に恩恵をもたらすSimples Nacional(Relp)の範囲内での債務支払い延期プログラムの継続を全国道路用具製造業者協会 (Anfir)のJosé Carlos Spricigo会長は説明している。

今年初め9か月間の自動車生産は前年同期比マイナス0.3%の175万800台(2023年10月6日付けヴァロール紙)

全国自動車工業会(Anfavea)の発表によると、2023年7月のトラックやバスをふくむ新車販売台数は、ルーラ政権が採用した5月実施開始、6月末まで継続された大衆車購買促進プログラムが功を奏して、前年同期比8.5%増加の162万9,600台を記録している。

今年初め9か月間の自動車生産は、自動車輸出の不振の影響で前年同期比マイナス0.3%に相当する175万800台に留まっている。

今年初め9か月間の自動車輸出台数は、前年同期比マイナス11.2%の32万2,900台と二桁台の輸出減少を記録した一方で、輸出金額は11.7%増加の85億ドルを記録している。

今年9月の新車登録台数は、前月比マイナス4.8%の19万7,700台に留まったが、前年同月比では1.9%微増している。

今年9月の新車生産台数は、前月比マイナス8.0%に相当する20万8,900台に留まったが、前年同月比では0.5%微増している。

今年9月の新車輸出台数は、前月比マイナス20.6%の2万7,400台に留まった一方で、前年同月比では3.9%増加、輸出金額は前年同月比マイナス1.0%の7億5,980万ドルであった。

今年9月末の自動車業界の雇用総数は10万600人に留まり、過去12カ月間ではマイナス3.3%を記録している。

中国資本BYD 社は2024 年末までにブラジル国内に200 カ所のディーラー設立(2023年10月4日付けヴァロール紙)

Warren Buffett氏が率いるBerkshire Hathaway社が投資している「テスラ」と並ぶ中国の大手EVメーカーBYD社は、2024年末までにブラジル国内に200カ所の自社系列の自動車ディーラーの設立準備を進めている。

BYD社は既にブラジル国内に30カ所の系列ディーラーを擁しており、今年末までには自社系列ディーラーを100カ所まで増加させる計画を立てている。

4日にミナス州都のベロ・オリゾンテ市で開催されたBYD社のイベントには、BYD Brasil社の広報担当のHenri Karamマネージャーが参加して今後の事業の説明を行った。

BYD社は既にミナス州内4カ所のディーラーを擁しており、2024年末までには21カ所のディーラー設立を計画しているとBYD Gogreen社のLuciana Caldeira営業担当マネージャーが説明している。

BYD社はミナス州内にベロ・オリゾンテ市の臨時店舗(ポップアップ)に加え、州内でベロ・オリゾンテ市、ジュイス・デ・フォーラ市、ウベルランディア市の3店舗で再販を行っている。

来年にはミナス州首都では、4カ所のディーラー設立が目標で、州内の他の都市では、ポッソス・ デ ・カルダス、ヴァルジーニャ市、イパチンガ市、モンレバデ市、モンテス・ クラ-ロス市、ディビノポリス市が候補に挙がっている。

BYD Gogreen社はミナス州、エスピリット・サント州およびゴイアニア州に7カ所のディーラーを擁しており、来年末までには30カ所のディーラーを目標にしている。

来週月曜日には、BYD社を設立したWang Chuanfu氏を迎えて、元フォード工場のあったバイア州カマサリ市で自動車工場の定礎式を予定している。

BYD社はこのカマサリ複合施設に30億レアルを投資する予定、複合施設には3カ所の工場があり、そのうちの1カ所は電気バスとトラック用のシャーシの生産専用工場、第1段階では年間15万台の生産能力を持つハイブリッド車と電気自動車の工場、そして自動車バッテリーの部品であるリン酸リチウムとリン酸鉄の処理プラントを設立する。

カマサリ生産工場では、Dolphin モデルと Song Plus モデルの生産が予定されており、また研究センターも併設される予定とKaram氏は説明している。

BYDが世界中に11カ所の研究センターを擁しており、カマサリ複合施設は 5,000 人の直接雇用が見込まれているが、自動車生産開始は2024年末若しくは2025年初めが見込まれている。

 

 

9月の新車販売台数は前月比マイナス4,84%の19万7,700台(2023年10月3日付けヴァロール紙)

自動車販売代理店が加盟する全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)の発表によると、2023年9月のトラックやバスを含む新車販売台数は、前月比マイナス4,84%の19万7,700台に留まっている。

また9月のトラックやバスを除く新車販売台数は、前月比マイナス5,08%の14万5,700台、そのうち軽乗用車はマイナス3,80%の4万1,700台に留まり、8月の4万3,400台よりも1,700台減少している。

9月のトラック販売は、前月比マイナス5,83%の8.445台、バス販売はマイナス4,01%の1.795台に留まっている。

今年初め9か月間のトラックやバスを含む累積新車販売は,前年同期比8,45%増加の162万9,000台を記録している。

また今年初め9か月間のトラックやバスを含む累積新車登録台数は120万9,000台、そのうち軽乗用車の新車登録台数は、16,95%増加の32万5,200台を記録している。

今年初め9か月間のトラックの新車登録台数は、唯一前年同期比を下回るマイナス17,53%の1万8.847台に留まっている。

 

 

今年の新車販売は前年比5.6%増加の222万2,000台に上方修正(2023年10月3日付けヴァロール紙)

自動車販売代理店が加盟する全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)の発表によると、2023年のトラックやバスを含む新車登録(新車販売)台数は、トラック販売を除いて上方修正している。

今年初めの今年の新車販売予想は、昨年並みの210万4,000台を予想していたが、今では前年比5.6%増加の222万2,000台に上方修正している。

今年のバスやトラックを除く乗用車や軽商用車販売は、年初予想の昨年並みから今では7.3%増加の210万台に大幅な上方修正を行っている。昨年の乗用車や軽商用車販売は195万7,000台であった。

連邦政府の大衆車販売促進措置の導入と今年下半期の回復基調により、年末に向けての新車販売について楽観視していると全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)のJosé Maurício Andreta Júnior会長は説明している。

しかし今年初めの今年のトラック販売は昨年並みを予想していたにも拘らず、今では前年比マイナス23.2%の大幅な販売不振になると大幅な下方修正を余儀なくされている。昨年のトラック販売台数は9万6,000台であった。

また年初の今年のバス販売は、前年比4.5%増加が予想されていたが、今では前年比5.6%増加の2万6,000台と上方修正している。

今年初め8か月間の二輪車の累計生産台数は既に100万台を突破(2023年9月13日付けヴァロール紙)

10社の二輪車メーカーが加入するブラジル二輪製造会社協会(Abraciclo)の発表によると、マナウスフリーゾーンの2023年8月の二輪車生産は、前年同月比12.4%増加の16万4,000台と今年の月間記録を更新している。また2012年8月以降の二輪車生産でも最高の生産台数に達している。

8月の二輪車生産は前月比33.4%と大幅な増加を記録、今年初め8か月間の累計生産台数は105万1,000台と100万台をすでに突破している。

ブラジル二輪製造会社協会(Abraciclo)は、今年の二輪車生産台数を前年比10,4%と二桁台増加の156万台を見込んでいるが、今年初め8か月間の累計生産台数は前年同期比14% 増加している。

今年8月の二輪車の新車登録台数は前年同月比20,4%増加、前月比では16% 増加、今年8月の二輪車の新車登録台数は二輪車生産が200万台を突破した2011年同月以降では最高を記録している。

ブラジル二輪製造会社協会(Abraciclo)は、今年の二輪車の新車登録台数は前年比10,9%増加の151万台を見込んでおり、また今年初め8か月間の累計新車登録台数は21,3%増加の104万6,000台を記録している。

今年8月の23日間の1日当たりの平均二輪車販売は6.207台、また8月の二輪車輸出台数は前年同月比55,9%増加の3.443台、前月比では8,4%増加、今年初め8か月間の累計輸出台数はマイナス28,3%の2万7.152台に留まっているが、今年の二輪車輸出台数は前年比マイナス11,5%を見込んでいる。