9月のブラジルの貿易収支は89億ドルの黒字計上 (2023年10月2日付けエスタード紙)

開発商工サービス省(MDIC)の発表によると、2023年9月のブラジルの貿易収支は、89億ドルの黒字を計上、輸出総額は284億3,100万ドル、輸入総額は195億2,700万ドルを記録している。

9月25日から30日の輸出額は63億100万ドルに対して輸入額は45億3,800万ドル、貿易収支黒字は17億6,300万ドルを記録している。

また今年初め8カ月間の貿易収支は713億900万ドル、累積輸出総額は2,530億900万ドル、累計輸入総額は1,817億ドルであった。

ブロードキャストプロジェクションによる9月の貿易収支予想は最高予想は95億ドル、最低予想は54億ドル、平均予想は91億ドルであった。

9月の1日当たりの平均輸出額は前年同月比4,4%増加、そのうち農畜産部門の輸出は22,2%増加の5,941万ドル、鉱業部門は14,9%増加の4,767万ドル、製造業部門はマイナス6,1%の4,687万ドルであった。

9月の1日当たりの平均輸入額はマイナス17,6%、そのうち農畜産部門はマイナス16,0%の371万ドル、鉱業部門はマイナス39,5%の3,461万ドル、製造業部門はマイナス15,9%の1億6,994万ドルを記録している。

 

今年は輸出量増加で大幅な貿易黒字収支(2023年9月19日付けヴァロール紙)

今年初め8か月間の累積貿易黒字は既に624億ドルに達しており、昨年1年間の貿易黒字の618億ドルを突破している。

貿易指標(Icomex)の速報によると、今年5月以来、今年の月次貿易黒字は常に2022年よ​​りも上回っている。

2022年9月から12月に記録されたのと同じ貿易黒字が維持されれば、2023年の貿易収支は802億ドルの黒字を記録する。悲観的な予測では約700億ドルの黒字に留まる可能性はある一方で、楽観的な予測では約800億ドルとなると予想されている。

今年のブラジルの貿易黒字の改善は、国際コモディティ価格下落にも拘らず、輸出量の増加と輸入量の減少によって、貿易黒字幅の拡大が期待されている。

2022年9月から12月に記録されたのと同じ貿易黒字が維持されれば、2023年の貿易収支は802億ドルの黒字を記録する。悲観的な予測では約700億ドルの黒字に留まる可能性はある一方で、楽観的な予測では約800億ドルとなると予想されている。

今年のブラジルの貿易黒字の改善は、国際コモディティ価格下落にも拘らず、輸出量の増加と輸入量の減少によって貿易黒字幅の拡大が期待されている。

一方で、ブラジルの輸入の場合、非一次産品が圧倒的に多く、輸入品の約90%を占めている。この全体の輸入量は、8月に2022年の同月比で6.6%減少し、8月までの1年間では2.8%減少した。一次産品の輸入量の変動は、年初から現在までは9.4%増加を記録している。

ブラジルの輸出相手国では、依然として中国がブラジルの輸出の30.2%を占め、次いで米国10.5%、アルゼンチンが5.6%となっている。中国との黒字は貿易収支の黒字の53%に達している。

米国との赤字の削減とアルゼンチンとの黒字の改善を記録している。金額ベースでは、輸出では中国向けが 8.0%増加、アルゼンチン 向け19.7%増加した一方で、輸入はすべての市場で減少している。

 

ブラジルは本腰を入れて鶏肉輸出でアフリカ市場を開拓(2023年9月12日付けヴァロール紙)

ブラジル動物蛋白質協会(ABPA)及びブラジル輸出投資振興局(Apex Brasil)は、ブラジル鶏肉のイスラエルへの輸出成功に続いて、人口が14億人に達する巨大な消費市場開拓に本腰を入れる準備を進めている。

アフリカ市場におけるブラジルの食肉での存在感を高めることは、ABPAとApexBrasilの間で最近締結された養鶏・養豚分野の促進協定の更新の目的の1つとなっている。

ブラジル動物蛋白質協会(ABPA)及びブラジル輸出投資振興局(Apex Brasil)は、今後2年間にナイジェリアやセネガルなどアフリカ大陸向けのブラジルの鶏肉輸出を40億ドル以上を見込んでおり、積極的な売り込み攻勢を予定している。

ブラジルは中国をはじめとしたアジア市場でのマーケットシェア拡大に軸足を置いて、アフリカ市場から遠ざかっていたが、アフリカ市場の開拓をターゲットにするとブラジル輸出投資振興局(Apex Brasil)のJorge Viana総裁は強調している。

アフリカ大陸は深刻な食糧不足に直面しているため、ブラジル動物蛋白質協会(ABPA)との間で最近締結された養鶏・養豚分野の促進協定はアフリカ市場を克服するためのツールとなり得るとブラジル輸出投資振興局(Apex Brasil)のJorge Viana総裁は強調している。

 

中国の国内経済低迷にもかかわらず、今年の中国向け輸出は900億ドルが見込まれている(2023年8月21日付けヴァロール紙)

中国の習近平国家主席は、ここ数週間で国内の経済指標の悪化が相次ぎ、世界各国のリスクを著しく高めていることを受けて、BRICS首脳会議のためヨハネスブルグに到着した。

今年初め7か月間のブラジルの輸出の30%以上は中国向け輸出が占めており、益々中国への依存度が上昇している。

世界第2位の経済大国中国における悪いニュースは、ゼロコロナ政策の停止後、深刻な景気減速への懸念から力強い拡大への期待が変化したことから始まった。 7月の小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資の伸びはいずれも前月よりも鈍化している。中国の若者の失業率は過去最高の21.3%に達した。かなりの数の製品価格が下落し、商業活動が減少する前兆であるデフレ領域に入っている。

また中国の輸出は3カ月連続で減少、特に7月は14.5%減少、輸入は5カ月連続で減少し、再び弱含みの兆候が見られた。さらに、通常は経済活動の4分の1を動かす巨大な不動産セクターの相次ぐ倒産の影響を受けて、金融セクターへの波及に対する懸念が高まっている。

このような中国の経済危機の状況にも関わらず、ブラジル政府は主要貿易相手国にとって輸出は引き続き重要なものになると予測している。

ブラジルの輸出額のほぼ3分の1が中国市場に向けられていることから、中国経済の減速はブラジルの対外貿易にとって注目すべき点となっていると開発産業商務サービス省のタチアナ・プラゼレス貿易担当長官は指摘している。

今年初め7か月間のブラジルの中国への輸出は前年同月比6.9%増加の587億ドルに達した。これに対し、世界の同期間の輸出の平均増加率は僅か0.2%に留まっている。

中国の消費者所得はこれまで伸び続けてきたが最近顕著に鈍化しており、需要にも変化があり、今年下半期の中国市場向けの輸出品目としては、トウモロコシ、鶏肉、豚肉などの食料品にとっては、状況はより前向きとなっている。

鉄鉱石や石油などの国際コモディティの輸出が影響を受ける可能性がある。しかし、Mdicの外国貿易長官は、ブラジルの鉄鉱石の輸出は、競合他社と比較して高含有量の鉄鉱石のおかげで、輸出量では引き続き良好であると推測されている。

.今年のブラジルの輸出額3,300億ドルの27%に相当する900億ドルは中国向け輸出の可能性があるが、2022年には3,350億ドルであった。

今年初め7か月間の石油の国際コモディティ価格は25%下落、鉄鉱石も16%下落、大豆の国際コモディティ価格も9.6%下落している。

中国経済の成長水準の鈍化に伴い、2つの点が注目されている。一方で、理論的には、中国は国内経済のダイナミズムの損失を補い、多角化するために海外への投資を増やす可能性が指摘されている。

特にブラジルの鉄鋼部門および化学部門は中国からの輸入増加による影響の可能性を監視する必要がある。

多くのアナリストは、北京当局は不動産危機が金融危機に発展するのを防ぐ手段を持っており、中央政府には地方政府の債務を吸収し、不良資産を再構築する余地があると指摘している。

ブラジルのヨーロッパへの輸出は、今年初め7カ月間で前年同期比9.4%減少。スペイン向け輸出は前年同期比 23.6% 減少、ポルトガル -19.3%、イタリア -10.6%、フランス -10.3%、ドイツ – 7.8%、ベルギー – 29.3%、フィンランド向け輸出は – 32.2%と大幅に減少している。

 

 

 

 

7 月のブラジルの貿易収支は90億万3500万ドルの黒字計上 (2023年8月1日付けヴァロール紙)

開発商工サービス省(MDIC)の発表によると、2023年7月のブラジルの貿易収支は、前年同月比68,7%増加の90億万3,500万ドルの黒字計上している。

今年7月のブラジルの輸出総額はマイナス2,6%の290億6,200万ドル、輸入総額はマイナス18,2%の200億2,700万ドルを記録している。

今年初め7か月間の累積貿易収支は前年同期比36,6%. 増加の541億ドルの黒字を記録、輸出総額は0,4%増加の1947億4,200万ドル、輸入総額はマイナス8,9%の1,939億1,400万ドルを記録している。また今年初め7か月間の貿易総額はマイナス3,7%の3,353億8,400万ドルとなっている。

開発商工サービス省(MDIC) 経済省通商局(Secex)では今年のブラジルの貿易収支を847億ドルの黒字収支を予想、輸出総額は1,661億5,300万ドルに対して、輸入総額は1,206億3,800万ドルを見込んでいる。

今年7月の中国、香港、マカオ向け輸出は14.23%増加の、アジア向け輸出は6.23%増加を記録している。北米向け輸出は3.35%増加、南米はマイナス7.24%ヨーロッパ向け輸出もマイナス23.9%と大幅な落ち込みを記録している。

 

6月のブラジルの貿易収支は105億9,000万ドルの黒字計上で月間記録更新(2023年7月4日付けヴァロール紙)

2023年6月のブラジルの貿易収支は、国際コモディティ価格の減少の影響で輸入総額が大幅に減少したために、105億9,000万ドルの黒字計上で月間記録更新している。

また今年上半期の累積貿易収支も455億ドルの黒字計上を記録して、1989年初めから統計を取り始めて過去最高の貿易収支黒字を計上している。また今年のブラジルの貿易収支黒字は過去最高を更新すると予想されている。

3日の開発商工サービス省(MDIC) 経済省通商局(Secex)の発表によると、今年6月の輸出総額は前年同月比マイナス8.1%の30億ドルに対して、輸入総額はマイナス18.2%の195億ドルと輸入の減少幅が輸出の減少幅を大幅に上回った。

今年上半期の累積輸入総額は前年同期比マイナス7.1%の1,206億ドルに対して、累積輸出総額は1.3%微増の1,662億ドルと記録を更新している。経済省通商局(Secex)のHerlon Brandão次官は、輸出入ともに数量は過去最高を記録している一方で、コモディティ価格は下落していると説明している。

今年上半期の輸出量は前年同期比8.7%増加、特に大豆、原油、鉄鉱石、粗糖、牛肉及び鶏肉が牽引した一方で、鉄鉱石、原油、大豆、石油の価格は減少している。今年上半期の輸入量はマイナス3.1%、輸入金額もマイナス5.6%を記録している。

ブラジル貿易協会(AEB)のJosé Augusto de Castro会長は、6月のコモディティ価格下落が加速していると指摘。 Secexのデータによると、6月の輸出量は6.7%増加した一方で、輸出価格は15.2%下落。 輸入では、輸入量がマイナス3.3%減少、輸入価格はマイナス17.7%減少している。

2023年6月のブラジルの貿易収支

今年4月のブラジルの貿易収支は82億2,500万ドルの黒字計上(2023年5月2日付けヴァロール紙)

開発商工サービス省(MDIC)の発表によると、2023年4月のブラジルの貿易収支は、前年同月比5.5%増加の82億2,500万ドルの黒字計上している。

今年4月の輸出総額は、前年同月比マイナス0.3%の273億6,500万ドルに対して、輸入総額はマイナス2.6%の191億4,000万ドルを記録している。

今年初め4カ月間の累計輸出総額は前年同期比1.8%増加の1,035億ドル、累計輸入総額はマイナス2.2%の795億ドル、貿易総額は1,830億ドルであった。

今年初め4カ月間の累計貿易黒字は、17.9%増加の241億ドルと統計を取り始めた1989年以降では最高の貿易収支黒字を計上している。また今年初め4カ月間の累計輸出総額の過去の記録を更新している。

今年4月の中国、香港並びにマカオ向け輸出は5.3%増加、アジア向け輸出は0.8%微増に留まっている。北米向け輸出はマイナス0.65%、南米は16.6%増加、ヨーロッパ向け輸出は、マイナス10.64%と二桁台の落込みを記録している。

フェルナンド・アダジ財務相は、200社以上のブラジル企業がアルゼンチン向け輸出代金を受け取っていないが、アルゼンチン向け輸出スペースを失わないためにブラジル政府は解決策を模索するために、2日夜にルーラ大統領とアルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領と会合を持つ。

アルゼンチンの経済危機にも関わらず、アルゼンチン向け輸出は今年の月間及び累計でも共に増加を記録、特に4月は38.3%と大幅増加を記録、特に大豆、粗鋼、自動車、自動車部品及び電力エネルギーが牽引している。

アルゼンチンは大豆の大生産国にも関わらず、バイオディーゼル生産のためにブラジルから大豆の輸入を余儀なくされていると開発商工サービス省(MDIC)企画担当のHerlon Brandão取締役は説明している。

今年4月の農畜産物輸出は13.7%増加、鉱業部門はマイナス6.6%、製造業部門の輸出もマイナス6.3%を記録している。一方今年4月の農畜産物輸入はマイナス23.5%、鉱業部門は20.1%増加、製造業部門の輸入はマイナス3.9%であった。

3月のブラジルの貿易収支は110億ドルの黒字計上(2023年4月3日付けヴァロール紙)

開発商工サービス省(MDIC)の発表によると、2023年3月のブラジルの貿易収支は、前年同月比37.7%増加の110億ドルの黒字を計上、輸出総額は7.5%増加の330億6,000万ドル、輸入総額はマイナス3.1%の221億ドルであった。

今年初め2か月間の累積輸出総額は、前年同期比3.4%増加の764億ドル、累積輸入総額はマイナス1.9%の604億ドル、貿易総額は1.0%増加の1,368億ドルを記録している。

今年3月の中国、香港並びにマカオ向け輸出は12.3%増加、アジア向け輸出は9.6%増加、北米向け輸出は6.2%増加、南米は9.2%増加、ヨーロッパは7.4%増加、中近東はマイナス10.5%、アフリカは変わらず、中米及びカリブ地域は16.8%増加している。

今年3月のブラジルの農畜産物輸出は6.3%増加、鉱業は20.6%増加、製造業は1.6%増加、一方農畜産物の輸入はマイナス19.7%、鉱業マイナス23.8%、製造業部門の輸入はマイナス0.8%であった。

 

2022年のチリからブラジルへの食品関連輸出は前年比21.9%増加(2023年3月14日付けヴァロール紙)

チリ外務省関連機関のProChileの統計によると、2022年のチリからブラジルへの食品関連輸出は、前年比21.9%増加の13億ドルを記録している。

地理的な優位性と2021年にブラジルとの間で自由貿易協定締結でサインされた影響で、チリからブラジルへの食品関連輸出が年々増加傾向を示してきている。

今年はブラジル国内でも特に北東部地域及びアマゾナス地域でのチリ産食品販売拡大をターゲットにしているとProChileのHugo Corales取締役は説明している。

2022年のチリからブラジルへのサーモンなどの海産物輸出は、前年比20.3%増加の8億700万ドルを記録、食肉は48.5%増加の1497万ドルを記録している。

また昨年のチリ産生フルーツ輸出は78.7%増加の1億2,325万ドル、生鮮野菜は282.8%増加の1,535万ドルを記録している。ワインなどの飲料輸出は1.0%微増の180万ドルに留まったが、チリ産ワインはブラジル国内の輸入ワインの44.29%を占めている。

今年2月のブラジルの貿易収支は28億ドルの黒字計上(2023年3月1日付けヴァロール紙)

1日の開発商工サービス省(MDIC 経済省通商局(Secex の発表によると、20232月のブラジルの貿易収支は、前年同月比35.3%と大幅減少の28億ドルの黒字に留まっている。

今年2月の輸出総額は前年同月比7.7%減少の206億ドルに対して、輸入総額は0.9%微減の177億ドルを記録している。

今年初め2か月間の累計輸出総額は、前年同期比0.7%微増の436億ドルを記録した一方で、累計輸入総額は1.5%微減の311億ドルを記録、今年初め2か月間の累計貿易収支は125億ドルの黒字を計上している。今年初め2か月間の貿易総額は、前年同期比0.3%微減の817億ドルを記録している。

今年2月の農畜産部門輸出は前年同月比5.0%減少、鉱業部門は38.2%減少した一方で、製造業部門の輸出は5.7%増加を記録している。

今年2月の農畜産部門の輸入は3.5%増加、鉱業部門は29.1%と大幅減少、製造業部門の輸入は2.1%増加を記録している。

今年2月のブラジルの最大の貿易相手国である中国、香港並びにマカオ向け輸出は、前年同月比14.1%減少、アジア向け輸出も15.55%減少している。

また今年2月の北米向け輸出は6.33%増加、南米は6.28%増加、ヨーロッパ向け輸出は13.21%と二桁台の減少を記録している。