5月の貿易収支は、前年同月比44.7%減少の49億4,300万ドルに留まる(2022年6月13日付けヴァロール紙)

経済省通商局(Secex)の発表によると、2022年5月のブラジルの貿易収支は、49億4,300万ドルの黒字を計上したにも関わらず、昨年5月比では44.7%と大幅な黒字の減少を記録している。

今年5月の輸出総額は、前年同月比8.0%増加の296億4,700万ドルに対して、輸入総額は、33.5%増加の247億400万ドル、貿易収支は49億4,300万ドルの黒字に留まっている。

今年初め5か月間の累積貿易黒字は、前年同期比6.4%減少の251億2,800万ドル、今年初め5か月間の累積輸出総額は、前年同期比20.3%増加の1,310億8,600万ドルに対して、累積輸入総額は29.0%増加の1,059億5,700万ドル、累積貿易総額は、24.0%増加の2,370億4,400万ドルを記録している。

経済省通商局(Secex)が4月に行った最終予想によると、今年の貿易収支は1,116億ドルを見込んでおり、輸出総額は3,488億ドルに対して輸入総額は2,372億ドル、貿易総額は5,860億ドルと予想している。

中国のロックダウンはブラジルの輸出にブレーキをかけるも、貿易黒字加速(2022年5月18日付エスタード紙)

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の貿易指数(Icomex)調査によると、COVID-19パンデミック対応の中国の上海などの主要都市のロックダウン政策導入は、ブラジルの中国向け輸出にブレーキをかける要因になるのもも、ブラジルの貿易黒字を抑制するには及ばないと説明している。

今年初め4か月間のブラジルの中国向け輸出金額は前年同期比24.1%、輸入は27.6%とそれぞれ二桁台の増加を記録している一方で、輸出量は僅か3.5%増加、輸入量は3.5%減少を記録している。

. 今年初め4か月間のブラジルの輸出の平均価格は、国際コモディティ価格の高騰の影響を受けて前年同期比19.6%と大幅増加、輸入の平均価格は32.2%と非常な価格上昇をきたしている。

. 中国政府が採用しているロックダウン政策は、世界的なインフレ上昇に繋がっている一方で、中国の経済成長を阻害して、ブラジルの中国向け輸出減速に繋がっている。しかし中国は依然としてブラジルの貿易黒字を牽引しているが、世界的な供給体制問題の足枷になっている。

昨年4月~今年4月迄のブラジルの中国向け輸出額は10.7%増加に対して、輸入額は29.0%増加、平均輸入価格は35.4%増加した一方で、輸入量は5.0%減少、平均輸出価格は21.1%増加した一方で、輸入量は9.0%減少している。

. 今年初め4か月間の中国向け輸出量は9.6%減少した一方で、米国向け輸出量は7.7%増加、ヨーロッパ連合は10.2%増加、アルゼンチン向け輸出量は6.7%増加を記録している。

 

4月の履物輸出は、同月としては過去14年間で最高の売上記録(2022年5月16日付ヴァロール紙)

ブラジル履物工業会(ABICALÇADOS)の発表によると20224月のブラジルの履物輸出金額は、米国向け履物輸出が牽引して前年同月比75.4%増加の1億1,400万ドル、履物輸出量は、52.4%増加の1,300万足に達している。

今年初め4か月間のブラジルの履物輸出量は、前年同期比68.2%増加の5,372万足を記録、輸出金額は32.6%増加の43,465万ドルを記録、4月の履物輸出金額は、同月としては過去14年間で最高の売上記録を達成している。

今年初め4か月間の履物輸出量は、COVID-19パンデミック期間中の2019年同期比で24.8%増加、輸出金額は26.7%増加、特に今年4月の履物輸出量は52.4%増加の1億1,400万足、輸出金額は75.4%増加の11,400万ドルを記録、4月としては過去14年間で最高記録を更新している。

今年4月の米国向け履物輸出量は、前年同月比147.2%増加の250万足、輸出金額は130.3%増加の3,057万ドルを記録、ブラジルの米国向け履物輸出が大幅に拡大した要因として、中国国内のCOVID-19パンデミックによるロックダウン、物流問題や輸送運賃高騰、中国製履物への追加課税などが挙げられる。

ブラジルの米国向け履物輸出は全体の30%以上を占めている。また今年初め4ヶ月間の輸出量は122.7%増加の852万足、輸出金額は1億1,930万ドルに達している。今年初め4か月間のブラジルの履物の1足当たりの平均輸出金額は、8.80ドルと過去2年間落ち込んでいた価格は回復している。

今年初め4か月間のアルゼンチン向け履物輸出量は、前年同期比70%増加の540万足、輸出金額は100.4%増加の5,740万ドルとそれぞれ統計を取り始めた1997年以降では記録を更新している。ブラジルのアルゼンチン向け履物輸出のマーケットシェアは48%に達して、COVID-19パンデミック以前の2019年よりも13%増加している。

アルゼンチンに次いでフランス向け履物輸出は3位を占めており、今年初め4か月間の輸出量は33.4%増加の368万足、輸出金額は31.0%増加の2,553万ドルを記録している。

4月の牛肉輸出は前年同月比22.3%増加の11億ドルを記録(2022年5月13日付けヴァロール紙)

ブラジル冷凍業者協会(Abrafrigo)の発表によると、2022年4月の牛肉輸出は、前年同月比22.3%増加の18万6,600トンを記録、また牛肉輸出金額は56.3%増加の11億ドルを記録している。

今年初め4か月間の累積牛肉輸出量は前年同期比30%増加の73万2,400トン、輸出金額は60%増加の40億ドルに達している。

ブラジルの牛肉輸出相手国トップの中国は、Covid‐19パンデミックゼロ政策導入で一時的にブラジル大手の食肉加工業者からの輸入制限を行っていたが、中国の今年初め4か月間の累積牛肉輸入量は、前年同期比37.2%増加の34万4,400トンとブラジルの牛肉輸出量の約50%近くを占めている。

また今年初め4か月間の中国に次いで米国の牛肉輸入は244%増加の8万トンを記録、3位にはエジプトは272%増加の5万5,200トンを輸入している。

一方香港向け牛肉輸出は、前年初め4か月間の7万9,200トンから52.7%減少の3万7,700トンに落ち込んでいる。今年初め4カ月間のブラジルの牛肉輸出では、101ヵ国が前年同期を上回った一方で、41ヵ国は減少している。

4月の貿易収支は13.9%減少の81億ドルの黒字計上(2022年5月5日付ヴァロール紙)

経済省通商局(Secex)の発表によると、20224月のブラジルの貿易収支は、前年同月比マイナス13.9%の814,800万ドルの黒字に留まったが、今年初め4か月間の累計貿易収支は、前年同期比10.5%増加の1994,700万ドルの黒字を計上している。

今年4月の輸出総額は、前年同月比16.7%増加の289200万ドルを記録した一方で、輸入総額は、35.7%増加の2075,400万ドルと大幅な増加を記録して、貿易収支の黒字幅の減少に繋がっている。

今年初め4か月間の累計輸出総額は、前年同期比23.8%増加の1,0118,500万ドル、累計輸入総額は、27.6%増加の8123,800万ドル、累計貿易総額は、25.5%増加の1,824,2400万ドルを記録している。

今年4月の輸出総額289200万ドルは、月間の輸出額としては過去最高記録を更新した要因として、ブラジルの輸出品目を牽引する国際コモディティ価格の高騰が輸出額増加に繋がっている。一方今年4月の輸出量はマイナス8.0%を記録している。

今年4月の輸入総額は、過去2番目となる208億ドルを記録したが、輸入量はマイナス6.9%に対して、輸入額は輸入品目の価格上昇に伴って34.4%と大幅増加を記録している。

4月の農畜産物関連輸出は前年同月比12.7%増加、鉄鉱石などの鉱業関連輸出はマイナス10.2%に対して、完成品などの製造業部門関連輸出は35.0%と大幅な増加を記録している。

一方今年4月の農畜産関連輸入は33.0%と大幅増加、鉱業関連輸入も58.1%と大幅増加、製造業部門関連輸入品は、35.5%とそれぞれ大幅な増加を記録している。

経済省通商局(Secex)の最終予想によると、今年の貿易収支は1,116億ドルの黒字を予想、輸出総額は3,488億ドル、輸入総額は2,372億ドル、貿易総額は5,860億ドルに達すると予想している。

今年4月のウクライナ向け輸出は、ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受けて、前年同月比マイナス92.9%に相当する125万ドルに対して、輸入はマイナス78.7%に相当する550万ドルに留まっている。

今年4月のブラジルの農業向け肥料輸入量は、ロシアによるウクライナ侵攻にも拘らず、前年同月比81.5%増加、ロシアからの化学肥料輸入量も38.3%増加を記録しており、大半の予想を覆す結果になっている。

今年の貿易収支は750億ドルの黒字予想(2022年3月20日付けヴァロール紙)

国際コモディティ価格の高騰が牽引して、2022年のブラジルの貿易収支は、昨年の610億ドルの黒字を大幅に上回る750億ドルの黒字計上をMCM Consultores社では予想比ている。

ロシアのウクライナ侵攻で、ブラジルの輸出向け主要品目の国際コモディティ価格が上昇しており、ブラジルの輸出の70%はコモディティ商品となっている。

特に原油並びに鉄鉱石の国際コモディティ価格の高騰で今年のブラジルの輸出総額は前回予想の2,686億ドルから3,053億ドルと約400億ドルの上方修正を行っている。

ウクライナ侵攻で短期的には肥料や半導体の輸入金額の上昇で、今年のブラジルの輸入総額は、前回予想の2,059億ドルから2,382億ドルと300億ドル以上増加すると予想されている。

イタウー銀行は今年のブラジルの貿易収支は前回予想の670億ドルから740億ドルの黒字に上方修正、ブラデスコ銀行も2月の貿易黒字予想610億ドルから754億ドルに上方修正している。

ロシアのウクライナ侵攻、米国の金利引き上げサイクル突入などの要因で、今年のブラジルの経常収支赤字は、前回予想のGDP比1.1%から0.7%に減少するとイタウー銀行では予想、昨年の経常収支赤字はGDP比1.8%であった。

2月のブラジルの貿易収支は40億ドルの黒字計上(2022年3月3日付けヴァロール紙)

経済省通商局(Secex)の発表によると、2022年2月のブラジルの貿易収支は40億ドルの黒字を計上、1日当りの平均貿易額は、前年同月比108.9%増加を記録している。

今年初め2か月間の貿易収支は、前年同期比125.4%増加に相当する38億ドルの黒字を計上したが、今年1月の貿易収支は約2億ドルの赤字を計上していた。

2月の輸出総額は前年同月比32.6%増加の229億ドル、輸入総額は22.9%増加の189億ドルを記録、輸出入ともに月間記録を更新している。

今年初め2か月間の輸入総額は前年同期比29%増加の425億ドル、輸入総額は23.8%増加の387億ドル、輸出入ともに大幅な増加を記録している。

今年初め2か月間の輸出は、輸出量並びに国際コモディティ価格の上昇に伴って、輸出額共に昨年から増加傾向と経済省通商局(Secex)統計課のHerlon Brandão次長は説明している。

一方今年2月の輸入量は、前年同月比でマイナス2.5%と若干下回った一方で、特に国際コモディティ価格の高騰が牽引して輸入額は30.9%増加を記録している。

今年1年間の輸入総額は2,843億ドル、輸入総額は2,049億ドル、貿易総額は4,892億ドル、貿易収支は794億ドルの黒字をHerlon Brandão次長は予想している。

今年2月の農畜産部門の1日当りの平均輸出額は、前年同月比114.2%増加、鉱業部門は3.7%増加、製造業部門の輸出は29.0%増加を記録している。

一方今年2月の農畜産部門の輸入はマイナス2.7%、鉱業部門は142.3%増加、製造業部門は19.3%増加を記録。また主要輸出先の中国、香港並びにマカオ向け輸出は11.5%増加、アジア向け輸出は22.5%増加している。

前期同様北米向け輸出は34.3%増加、南米は44.8%増加、ヨーロッパ向けは43.3%増加、ロシアのウクライナ侵攻で世界的な農業用肥料の供給不足が憂慮されているが、ブラジルの農業用肥料の在庫は、10月迄の需要に十分対応できるとHerlon Brandão次長は説明している。

今年初め2か月間のアジア地域向け輸出は15.7%増加、北米向けは36.9%増加、南米34.2%増加、ヨーロッパ向け輸出は43.3%増加を記録している。

今年の農業向け肥料の輸入は、前年同月比マイナス7.1%を記録した要因として、2月初めにベラルーシ―からの肥料輸入が中止されたが、ロシアのウクライナ侵攻の影響ではないとHerlon Brandão次長は説明している。

2021年のブラジルとロシア及びウクライナの貿易総額は、全体の1.5%に相当する77億ドルに留まっているが、農業向け肥料の30%以上はこの地域からの輸入に依存しているために、紛争が長引けば他の地域からの輸入を余儀なくされる。

2021年のロシアとの貿易は42億ドルの過去最高の赤字を計上(2022年2月17日のヴァロール紙)

ブラジルへの農産物生産向けの肥料供給で最も重要なロシアの2021年のブラジル向け輸出は、前年比107.4%増加を記録した一方で、昨年のブラジルからロシアへの輸出は、前年比僅か4.2%微増に留まっていた。

経済省通商局(Secex)の発表によると、2021年のブラジルの対ロシアの貿易は、前年の12億2,000万ドルの赤字から倍増の41億1,000万ドルに上昇、ロシアとの貿易収支では、統計を取り始めた1997年以降では最大の貿易赤字を計上している。

ブラジルの対ロシア貿易のうち有機肥料及び化学肥料は、ロシアからの輸入製品全体の62.0%を占めて最も重要な輸入品目となっているが、肥料以外では石炭、輸入の16%を占める燃料、6.5%の鉄くずなどが主な輸入製品となっている。

一方ブラジルからロシア向け輸出製品では、農畜産関連のコモディティ商品やプロテイン関連製品であり、昨年のロシア向け輸出を牽引したのは22%を占めた大豆派生品、11%の鶏肉、8.4%のコーヒー豆、8.0%の粗糖、8.2%のピーナッツ、牛肉は7.3%を占めていた。

1997年からの両国の貿易収支は、2000年を例外として、2017年までブラジルは貿易黒字を継続していたが、2018年以降はブラジルは貿易赤字に反転、2008年のブラジルの輸出は46億3,000万ドルに対して、輸入は33億3,000万ドル、貿易収支は13億ドルの黒字家計上していたが、2021年の輸出は15億9,000万ドルに対して、輸入は57億ドル、貿易収支は41億1,000万ドルの赤字を記録している。

2021年の製造業部門の貿易収支は530億ドルの赤字計上(2022年2月7日付けヴァロール紙)

工業開発分析研究所(Iedi)の調査によると、2021年のブラジルの製造業部門の貿易収支は、2015年以降では最悪となる533億ドルの赤字を計上、Covid-19パンデミック前の2019年の製造業部門の貿易収支赤字420億ドルよりも100億ドル以上悪化している。

ブラジル貿易会(AEB)の統計によると、2021年の製造業部門の貿易赤字は1110億ドルに達し、2000年以降では最悪の赤字を計上、2019年の貿易赤字827億ドルよりも300億ドル以上赤字幅が増加している。

2019年の製造業部門の輸出は前年比26.3%増加したにも拘らず、輸入は35.1%と大幅に上昇して、貿易収支の悪化を要因となっている。昨年の付加価値の高い完成品の輸出は、米中貿易摩擦の煽りで前年比マイナス5.2%を記録していたと工業開発分析研究所(Iedi)エコノミストのRafael Cagnin氏は指摘している。

昨年の製造業部門のローテクノロジ-関連輸出は全体の72.4%、ハイテクおよびミディアムハイテクノロジー関連輸出は約30%占めていた。過去最高の製造業部門の貿易収支赤字は、2013年に記録した653億ドルであったが、ハイテクおよびミディアムハイテクノロジー関連輸出は全体の36.1%を占めていた。

2013年の製造業部門のハイテク関連輸出は全体の6.4%を占めていたが、Covid-19パンデミックの影響で、ブラジルが誇るハイテクの航空機産業部門の輸出が大打撃を被った影響もあり、昨年のハイテク関連輸出は3.9%まで縮小している。

2011年の製造業部門の完成品輸出は全体の56.5%、2021年には27.4%に半減した一方で、前期同様に半完成品14.1%から13.2%に微減、基礎産品輸出は26.3%から59.4%に2倍以上増加を記録している。

昨年のブラジルの中国向け輸出は全体の31.0%を占めていたにも拘らず、完成品輸出は全体の僅か2.3%に留まっている。米国向け輸出は全体の11.0%を占めたが、完成品輸出は全体の21.6%、アルゼンチンは4.0%、12.9%であった。

2022年1月のブラジルの貿易収支は、1億7,600万ドルの赤字計上(2022年2月1日付けヴァロール紙)

経済省通商局(Secex)の発表によると、2022年1月のブラジルの貿易は、1億⒎600万ドルの赤字を計上、1月の1日当りの平均輸出額は、前年同月比25.3%増加、輸出総額は196億⒎300万ドルの一方で、1日当りの平均輸入額は24.6%増加、輸入総額は、198億4,900万ドルに達して、輸出総額を上回った。

経済省通商局(Secex)は、2022年度の貿易収支を794億ドルの黒字予想、輸出総額は2,843億ドル、輸入総額は2,049億ドル、貿易総額は4892億ドルを予想している。

今年1月の主な輸出先の中国、香港並びにマカオ向け1日当りの平均輸出額は、前年同月比マイナス3.8%を記録した一方で、輸入額は39.0%と大幅に増加した影響で、貿易収支は8億6,000万ドルの赤字を計上している。

前期同様に米国向け輸出総額は51.8%増加、輸入総額も53.8%増加を記録、アルゼンチン向け輸出は18.3%と二桁増加した一方で、輸入額はマイナス4.5%を記録、ヨーロッパ向け輸出額は46.0%増加した一方で、輸入総額は3.3%微増に留まっている。

今年1月のブラジルの農畜産部門の1日当りの平均輸出額は97.50%、製造業部門は36.08%増加、鉱業部門の輸出額は18.63%増加を記録している。

一方今年1月の農畜産部門の1日当りの平均輸入額は、前年同月比マイナス15.7%、鉱業部門は325.8%増加、製造業部門の輸入額は、14.9%増加を記録している。