2023年1月のブラジルの貿易収支は、27億ドルの黒字を計上したと通商局(Secex)は発表している。前年同月の貿易収支は5,800万ドルの赤字を計上していた。
毎年1月の貿易収支は不透明な傾向にあり、今年のブラジルの貿易収支は500 億ドル~ 710 億ドルの黒字が見込まれている。昨年のブラジルの貿易収支は618億ドルの黒字を計上していた。
今年1月の輸出総額は前年同月比11.7%の二桁増加の231億ドルに対し、輸入総額は1.7%減少の204億ドルを記録したために貿易収支黒字が拡大している。
開発商工サービス省(MDIC)は、今年は昨年と比較して輸出が同水準で輸入が減少するために、今年の貿易収支は昨年を上回ると予想。世界経済の減速及び国際コモディティ価格下落の兆候は、程度の差こそあれブラジルの貿易収支にも影響を及ぼすと貿易局情報・統計担当 Herlon Brandão局長には指摘している。
BMJ社のWelber Barral共営者は、1 月の季節性の影響で、例年前年比で僅かな貿易赤字または黒字が一般的になっていると説明。 例えば、今年1月の穀物の輸出がほとんどなく、経済活動がある程度縮小して異常な時期であり、今年の貿易黒字は 国債コモディティ価格の下落でブラジルの貿易収支は500 億ドル近くに留まると予想しているが、今年下半期のブラジル国内経済の回復に伴う輸入増加は貿易収支黒字の更なる引下げに繋がるが、今年のブラジルのGDP伸び率は1.0%予想から1.2%と若干上方修正されている。
MacroSector社は、ブラジルの今年の輸出総額は3,500億ドルに対し、輸入総額は3,000億ドル、貿易収支は500億ドルの黒字を見込んでいる。
今年のブラジルの輸出総額と輸入総額共昨年に比べて減少すると見込んでおり、貿易収支は719億ドルの黒字をブラジル貿易会(AEB)のジョゼ・アウグスト・デ・カストロ会長は楽観的な予想をしている。