「世界最大の畜産・食肉加工メーカーであるJBS社の環境に関する取組み」に関するセミナー開催

環境委員会は2023年11月23日午後3時から5時まで50人が参加して、世界最大の畜産・食肉加工メーカーであるJBS社の環境に関する取組みに関するセミナー開催。司会は宮原達也委員長が務めた。

講師にはJBS社サステナビリティ担当のMrs. Maria Paula Silveira Bibar課長を招き、初めにJBSの社歴や事業内容を紹介、ブラジルは世界4位の二酸化炭素排出国、農畜産関連の二酸化炭素排出、Green Officeの機能や役割、牛肉生産チェーン体制、透明性畜産体制のプラットフォームのロードマップ、畜産によるメタンガス発生の抑制を含めた同社の環境に関する取組み。JBSのサステナビリティ戦略、JBS社内におけるサステナビリティの課題に対する挑戦と機会、JBSの脱メタンガス対応のNetzero2040プランなどについて説明した。

質疑応答では熱帯雨林の違法伐採の完全管理はメルコスール・EUとのEPA締結に有利となるか。劣化牧草地の利用改善。再生可能エネルギー普及拡大。Netzero2040のメタンガス昨年及びカーボンクレジットなどが挙げられた。

最後に立食形式の懇談会ではMaria Paula Silveira Bibar課長を囲んで、会員との間で多岐に亘って意見交換された。

JBS社の概要Sustentabilidade e JBS ESG HUB

  • 1953年、ブラジル、ゴイアニア州、アナポリス市にてJose Batista Sobrinho(JBS)氏とその兄弟Juvensor Batista氏が屠畜兼精肉、販売業を開業。創業者の頭文字をとって社名とした。
  • 2022年の純売上高は食品会社(飲料メーカー除く)としてでネスレを上回る、世界1

  ※2022年純売上高:3749億レアル(≒721億米㌦)。

  • 食肉加工業界で世界市場シェア、1。

  ※牛肉加工、牛皮生産、鶏肉加工で世界No.1。豚肉加工、羊肉加工で世界No.2。その他、豪州でサ  ーモン生産や、ブラジル、欧州で代替食品(植物性代替食品、代替たんぱく質食品)を生産。

  • 世界5大陸(米州、アジア、欧州、アフリカ、オセアニア)に合計400拠点(工場、事務所)を有し、世界190か国で販売、
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