「国境無き科学」レセプション懇親会に出席

ブラジル政府による「国境無き科学」プロジェクトの日本側受入れ機関の来伯にあたり日本への留学説明会が行われた。三輪昭大使の主催で関係者との懇親会(約80人参加)が催され、当地の大学関係者、日系諸団体や在サンパウロ日本企業等が招待され、会議所としては近藤正樹会頭と平田藤義事務局長が又、会員の進出企業から戸田建設 三上悟社長、日立ブラジル 金田行孝副社長および岩田剛新ビジネス開拓部長、伊藤忠ブラジル 林正樹社長、丸紅ブラジル 伊吹洋二社長、伯国三菱商事 塩原優人事部長、伯国三菱重工 西岡信之社長、ブラジルトヨタ自動車 中西俊一社長、南米安田保険 遠藤秀憲社長が出席した。三輪大使は5年10年後の日伯経済基盤強化には先ずは人材の育成からと挨拶、続いて文部科学省の山野智寛 大臣官房審議官は日本に来る年間留学生が14万人の中でブラジルからは僅か300人程度に過ぎないと説明、今後は双方向の留学生を増やし特に若い世代の人材育成に貢献したいと抱負を語った。

「国境無き科学」は理系分野のブラジル人学生を5年間で10万人国費留学生として海外へ送り出し、ブラジルの科学技術発展と競争力強化を図る目的でジウマ政権により発案されたプログラム、先月31日に日伯当局間で協力文書に署名が行われ、日本へは年間1300人とこれまでにない大規模な留学計画が来年度4月より始まる予定である。

「国境無き科学」プロジェクトでは留学先で企業内実務研修(インターン)も意図しており、留学生が帰国した後に日本での受け入れ先のブラジル現地法人がそのままインターンや雇用につながれば一石二鳥の効果が期待されている。日本側の受け入れ機関約80のうち、今回は北海道、東北、筑波、東京、横浜国立、名古屋、大阪、九州大学の8国立大学と、私立大学では早稲田大学と芝浦工業大学の2校関係者が来伯。

(事務局長談話:3年程前からアイセックジャパンの学生インターン引受を当会員企業に促して来た。サンパウロ総合大学(USP)のインターン規定を日本進出企業が労働法を尊重しながら引き受けやすいように改正頂いた事もある。今回の大使主催のレショプションには色々なインターン制度を先取りし、研修生を引き受けた会員企業の参加が多かった。 【一年の計を立てるには穀を植えよ。十年の計を立てるには木を植えよ。百年の計を立てるには人を植えよ。】の格言がある。ブラジル政府も国家100年の計を持ち本格的に始動した感がする。日伯の関係は先ず人造りや人材交流に始まる事は言うまでもない。人材の交流なくして本格的な経済・文化の交流はあり得ないからだ!!それには南米周辺7カ国が日本と、EU諸国、韓国がブラジルとの間にあるビザフリー協定に学ぶべきだ。日本は修好条約締結117年、移民の歴史104年も経っているが、150万人の世界最大の日系社会とか最も遠くて近い国、真の戦略的パート ナー等々とは単なる謳い文句かと疑問符が付く。日本出国の前には1~2週間掛かるビザ申請というブロクラシーがある。入国する時には民間人なら列に並ばね ばならない。このような相互協定に関わる制度改善も日本からの若い留学生や日本を知った親日的な若い世代に期待したい。一過性的に終わらず、継続的に根気よく取り組む事が 大事である。)

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左二人目が近藤正樹近藤会頭( foto: Jiro produções)

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左から、近藤正樹会頭、三輪昭日本国大使、木多喜八郎 文協会長( foto: Jiro produções)

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左から、平田事務局長、コウケイ・ウエハラ サンパウロ大学水力学教授/元文協会長、中西俊一ブラジルトヨタ自動車社長、三輪昭大使、井上睦子一等書記官( foto: Jiro produções)

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左から、田中正夫大阪大学教授、平田事務局長、石田幸男名古屋大学名誉教授・特任教授( foto: Jiro produções)

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