日伯交流年・ブラジル移住100周年記念式典が2008年4月28日午後2時から兵庫県公館で開催、皇太子殿下は「日系人の皆さんの長年にわたる努力への敬意と、日本人移住者を温かく受け入れてきたブラジル政府、国民への感謝を忘れずに、両国関係を発展させていきたい」とお言葉を述べられた。出席者は神戸市、兵庫県、日伯協会、関西ブラジル人コミュニティ、海外日系人会館(仮称)協力委員会など300人。ブラジル日本商工会議所からは田中信会頭、平田藤義事務局長が全ての記念事業に参加した。
日伯交流年・ブラジル移住100周年記念レセプションが同日午後5時30分から7時まで、ホテルオークラ神戸「平安の間」で皇太子殿下、政府関係者、日伯交流年兵庫県実行委員会関係者、日伯議連、在日日系ブラジル人など500人が参加して盛大に開催された。
71年の閉鎖まで約25万人の海外移住者を送り出した同区の「旧神戸移住センター」でも、同時午前10時から施設再整備に向け式典を開催。施設は仮称「海外日系人会館」、来年5月には日系人らを支援し、移民の歴史を知ってもらう施設として生まれ変わる。
日本から最初のブラジル移民船「笠戸丸」が神戸港を出港して同日で100年を迎えた。神戸市中央区の旧神戸海外移住センターでは午前10時30分から太陽光を集めて採火した「友情の灯」は笠戸丸が神戸港を出発した同じ時刻の午後5時55分にブラジルへ送り出された。
日伯交流年・ブラジル移住100周年記念コンサートとして同日午後4時から4時50分までホテルオークラで「原 久美」ボサノバコンサートが開催され、記念レセプション出席者が美声に酔いしれた。