アスー港見学会開催

2018年11月28日及び29日、運輸サービス部会(吉田信吾部会長)主催でリオデジャネイロ州にあるアスー港(Porto do Açu)の見学会が行われた。

去る7月の当会議所定例懇親昼食会の場で、同港運営会社であるPrumo Logística社のJosé Magela CEOよりアスー港コンビナートのポテンシャルについて講演が行われ、その際、当所会員企業の視察会を行うことを要請した。

会議所からは運輸、機械金属、コンサルタント関連企業等の代表者11人及び事務局が参加した(※)。

28日、サントスデュモン空港にて会議所メンバーはDelphino Pires国家輸出加工区(ZPE)審議会プロジェクト分析総コーディネーターと合流、Maartje Driessens アス―港戦略パートナーシップゼネラルマネジャー、Joyce Mercês 同戦略パートナーシップスペシャリストに迎えられ、皆同便にてアス―港最寄りのカンポス・デ・ゴイタカーゼス(以下、カンポス)市へ向かった。

カンポス市ではAntonio Primo Ferreira アス―港石油ガス事業開発部長、Luis Guilherme Capella 同コンテナ営業マネジャー、Rômulo Calzavara ロジスティックスペシャリスト兼輸出加工区(ZPE)担当、Rafael Pinho 石油ガス営業マネジャー並びにLuis Felipe Bretas Rozo石油ガス営業アナリストがグループを迎えた。

宿泊先ホテル内のレストランで昼食後、「ビジネスチャンスに溢れるアス―港コンビナート」と題して同ホテルで講演会が行われた。コンビナートの主要数値、ベルギーのアントワープ港との提携、立地条件や内部組織の他、同コンビナート内に設置された輸出加工区(ZPE)等について詳しく説明が行われた。講演会の後、吉田部会長よりFerreira部長に感謝プレートが渡された。

2014年に操業を開始したアス―港はブラジル国内で唯一100%民間企業により運営されている港である。全面積130平方キロメートルの敷地内には合計6千5百人を雇用する11社が現在事業を行っている。鉄鉱石ターミナルでは年間2650万トンの鉄鉱石、また多目的貨物ターミナルでは400万トンの穀物や貨物全般を出荷することができる。

翌日、一行は早朝ホテルを出発し、アスー港施設を訪問した。Ferroport社の鉄鉱石ターミナル、上記400万トンの貨物運搬が可能な多目的貨物ターミナル(T-Mult)、Gás Natural Açu (GNA)社の火力発電所の建設現場などを見学した。火力発電所は2基で3GWの発電予定、追加発電3.4GW案件の環境認可、取得済み。第1基は2021年に、第2基は2023年に稼働開始予定。

また、TechnipFMC社の石油ガス開発用フレキシブルホース製造拠点や一日の取扱量120万バレルで原油の貯蔵(1千万バレル)、処理及び混合能力を付加する拡張計画がある原油ターミナルも視察した。

最後にアス―港ビジターセンター(CEVISPA)にてアスー港側より提供された昼食を終えた後、見学会参加者は帰路についた。

(※)会議所からの参加者リスト: Sr. Shingo Yoshida (NYK), Sr. Takayoshi Kaneko (K-Line Brasil), Sr. Agenor Mikio Honma (Gtel), Sr. Katsusuke Sako (IHI), Sr. Hidetomo Baba (Kobelco Machinery), Sr. Shunya Terade (KPMG), Sr. Joji Dohara (Mitsubishi Corp), Sr. Yoshihiro Yamada (Mitsubishi Ind. Pesadas), Sr. Yoichiro Masuda (NYK), Sr. Keita Niwano (NYK). Sr. Jorge Hachiya Saeki (Saeki Advogados), Sr. Fujiyoshi Hirata (Secretário-Geral, Câmara Japonesa).

Pdf アス-港プレゼン資料

PdfPorto do Açu港見学会ーアンケート調査結果

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=45402