クラレがブラジル市場に参入

クラレサウスアメリカ(帆足昭洋社長)は7月12日、午後6時よりサンパウロ市ホテルチヴォリにて盛大に開設記念式典を開催した。同社は4月に入会したばかり、式典には本社から伊藤文大社長はじめ村上敬司常務ら大勢が、また欧米拠点から各々の代表者も駆けつけた。

全世界で約7000名の従業員を有するクラレグループ伊藤代表取締役社長の挨拶で式典は始まり、液晶ディスプレイ表示用ポバールフィルムの市場で80%の圧倒的な世界シェアを持つ同社は2011年4000億円、営業利益600億円を目標に「適地生産、適地販売」をグローバル方針に据えていると力強く宣言。

続いて小林雅彦サンパウロ総領事館首席領事が挨拶、ブラジル政治経済に話を触れ、親日国であるブラジル事務所設立を祝福。

近藤正樹商工会議所会頭のスピーチでは同社の「世のため人のため、他人(ひと)のやれないことをやる」という企業ミッションを称賛、事業内容に触れ、その独自性にブラジルでの活躍を大いに期待する旨を述べた。

中国勤務を終え着任早々6ヶ月の帆足サウスアメリカ社長は、顧客のニーズを迅速に取り入れ顧客の競争力を高めるような事業展開にしたい意気込みを表明。

平田藤義事務局長からは、クラレの創業年は丁度当会議所の草創期の1926年に当たり、決して偶然とは言えない縁があってのこと、とクラレ・サウスアメリカの今後の活躍と発展を祈念、乾杯の音頭を取ってパーティーへと続いた。

 

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