コンサルタント部会に10人が参加して業種別部会長シンポの発表資料作成で意見交換

コンサルタント部会は、2013年8月7日午前9時30分から11時まで10人が参加して開催、関根副部会長が司会を務め、8月20日に開催される業種別部会長シンポの発表資料作成のために、ドラフト資料のテーマからブラジルの政治、社会の安定性から今後のブラジル経済は、先進国並みの安定的な低率成長予想や新興国の政治リスクについて意見交換した。

6月20日のSNSで広がった130万人の民衆デモの意義、劣悪な公共交通機関、壊滅的な保健制度、まん延する暴力に対する不満、コンフェデレーションズカップと来年のサッカーW杯の開催に推計150億ドルもの莫大な費用がかかることへの批判、7月11日の労組ゼネストによる影響、 「アラブの春」のデモとの相違点、45年前の日本の学生運動との類似点と相違点、学生のフラストレーション、国民の不満の鬱積、2014年の大統領選挙への影響、ジウマ大統領の劇的な支持率の低下などが話題に挙がった。

また新興国の政治リスクについては、ブラジルは司法が弱いものの三権分立が確立されている直接選挙制の民主国家、 BRICSの中では最も政治や社会が安定、G8からG20へ国際勢力バランスの変化、一向に改善されないブラジルコスト、民間企業によるインフラ整備投資、米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和政策の変更時期、国際競争力の強化、欧米企業による保護政策のロビー活動、進まない政治改革、今後のPT(労働者党) とPMDB(ブラジル民主運動党 )の関係 、実業家エイケ・バチスタ氏のスキャンダルによるブラジルへの投資の影響、ボルサ・ファミリア政策に恩恵を受けないCクラス層の不満などが挙げられた。

また今後のコンサルタント部会活動として、ポルトガル語並びに日本語によるセミナーの開催について意見交換され、不在となっていた部会長に関根実副部会長が満場一致で選出された。      
参加者は関根部会長(個人会員)、今井副部会長(VMPG)、山田氏(AVANCE/AUTHENT)、堀越氏(EY)、林氏(EY)、赤嶺氏(人材銀行ソール・ナッセンテ)、赤沢氏(KPMG)、山口専門調査員(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、大角編集長

左から関根部会長(個人会員)/今井副部会長(VMPG)

 

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