ゴイアス州ビジネス投資セミナーに34人が参加して開催

コンサルタント部会(澤田吉啓部会長)並びにジェトロ・サンパウロ事務所(澤田吉啓所長)共催のゴイアス州ビジネス投資セミナーが2012年10月19日午後4時から5時30分まで34人が参加して開催された。

初めにゴイアス州政府商業・サービス局のダニロ・フェレイラ・ゴメス局長はゴイアス州内には南北鉄道並びに東西鉄道が貫通してロジスティック面で非常に有利であり、同州の人口は650万人、連邦直轄地のブラジリア市は400万人の人口を抱え、同州内を水源地とするパラナイーバ河並びにアラグアイア河、トカンチンス河を擁し、年間の平均気温は23度、降雨量は1,500ミリで大半が平坦地であり、大型機械化による農産物生産に適していると説明した。

ゴイアス州はブラジル3位の鉱物資源を擁しており、特に金、ニッケル、銅、石灰、リン酸鉱、エメラルド、レアアースなどが豊富にあり、すでに開発中のプロジェクトも多く、特に石灰並びにリン酸鉱は100年間以上の開発が可能などと膨大な埋蔵量を擁している。

また持続的経済成長につながるエネルギー、水資源、肥沃な土地、バイオマス分野が有望であり、水力発電並びにバイオマス発電による電力は85メガワットの発電能力があり、そのうち50メガワットは他州での消費が可能となっている。

ゴイアス州の土地利用の内訳は放牧地が全体の41.65%に相当する1,418万ヘクタール、灌漑すれば生産可能な熱帯サバンナのセラード地域が35.43%の1,206万ヘクタール、農産物生産では大豆の耕作地が8.43%の287万ヘクタール、トウモロコシが3.44%の117万ヘクタール、サトウキビが2.18%の74万ヘクタール、フェジョン豆が0.35%の12万ヘクタールとなっている。

ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると同州の8月の製造業の生産伸び率は前月比10.3%と大幅に増加、過去12カ月間では7.0%増加、一方ブラジルの製造業を牽引するサンパウロ州はマイナス4.8%、製造業部門では自動車、食品、医薬品が牽引、教育部門ではゴイアス連邦大学、ゴイアス州立大学、私立大学が多くあり、また州政府はBolsa Futuroプロジェクトや Sistema Sプロジェクトなどで教育に力を入れていると説明した。

続いてウエリントン・マットス・デ・リマ生産局長は、ゴイアス州政府の企業誘致に対するインセンティブと優遇税制について、同州は1970年代から始めた企業誘致は農畜産工業向けであったが、1980年代は自動車工業誘致に力をいれて現代自動車、三菱自動車、スズキ自動車の誘致に成功、2000年以降は盛んに工業団地造成で多様化してきており、他州よりも有利な投資向けクレジット、商品流通サービス税(ICMS)の減税、素晴らしいロジスティックを活用した流通業界の誘致のための優遇政策、州内並びに州間の減税、製造業部門への特別クレジット政策、雇用増加や競争力強化につながるイノベーションテクノロジー部門への減税政策などについて説明した。

講演者とゴイアス州政府関係者(Fotos: Rubens Ito / CCIJB)

34人が参加したゴイアスセミナーの様子

関係者一同が記念撮影

 


 

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=37212