サンパウロ総領事館主催の海外法人安全対策連絡協議会

サンパウロ総領事館主催の海外法人安全対策連絡協議会が、3月3日午後4時から開催、商工会議所の安全対策チームメンバーや多数の日系諸団体代表が参加した

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サンパウロ総領事館主催の海外邦人安全対策連絡協議会が、3月3日午後4時から5時まで、同総領事館3階多目的ホールに商工会議所総務委員会の安全対策チームメンバー、日系諸団体代表や邦字新聞記者が参加して開催された。

進行役は森田領事が務め、初めに西林総領事が昨年の総領事着任翌日に、強盗の現場を至近距離から目撃したことで、防犯に対する自己責任の重要性を再確認、 犯罪防止のための予防策などでの官民の協力、2004年からメールで犯罪発生情報を提供しているが、年1回の同安全対策連絡評議会の年2回の開催提言を行 なった。

続いて丸橋首席領事は配布した会議用資料「最近の治安情勢」で、罪種別犯罪発生状況 の統計からは凶悪犯罪は減少しているが、在伯の長い人は統計上の数字に対して、実感が伴わないと感じている人が大半であり、また犯罪の被害届を提出してい ない被害者が多いために実態は分からないが、日本から初めて訪伯する人には参考になると説明した。

警備と安全対策を担当している大熊領事は、2004年からサンパウロ安全対策情報をメールや商工会議所経由で提供していると説明、最近の邦人被害ではコン ゴーニャス空港やグァルーリョス空港から後を付けられて、ホテルやアパート前でタクシーを降りたときに拳銃強盗にあったり、空港から後を付けられている様 子はないが、やはり降車時に狙われて被害に遭う事件が多発しているので注意を促した。またモエマ区やパライゾ区での高級アパート強盗、出稼ぎ留守家族家の 詐欺、誘拐事件は3日に1回発生しており増加傾向にある。事件に遭遇した場合の対処方法などを各団体でも、このような会議を開いて指導して下さいと結ん だ。

森田領事は、スポット情報としてブラジルに於けるデング熱の状況として、感染源、症状、治療方法や予防方法、ブラジル国内における鳥・新型インフルエンザ対策や連絡先、日本の各機関からの鳥・新型インフルエンザ関連情報について説明した。

また総務委員会の安全対策チーム活動状況について、大野チームリーダーは今年は先月の第1回目会合で、今年の活動方針として現場を知ってもらうための見学会やセミナーの開催の準備をしており、商工会議所のホームページでの安全対策情報の更新や内容充実について説明した。

最後の質疑応答では、空港から後を付けられて降車時に被害に遭っているのは日系人だけなのか、緊急時の総領事館との連絡方法は簡単にできるのか、ここ数年 の統計の数字では改善された様子は見えないが、当局はどのような対策を採っているのか、かの会議所の安全対策活動状況を調べて、一緒に当局へアプローチし てみてはどうか、総領事館と会議所だけで情報共有するのではなく、各団体も活用して欲しいと活発な意見の交換が行なわれた。森田領事は今後は同協議会の年 2回開催を予定していると結んで閉会した。

参加者は西林総領事、丸橋首席領 事、大熊領事、森田領事、商工会議所の安全対策チームから大野リーダー、唐木田氏、弘法氏、YANAGUITA氏、平田事務局長、関根氏(ブラジル日本文 化協会)、吉岡氏(ブラジル日本都道府県人会連合会)、中原氏(日本航空)、志田氏(日本人学校)、石橋氏(JICA), 彦田氏(JETRO)、吉井氏(国際交流基金)、(順不同)

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