今年初めての化学品部会に26人が参加して開催

化学品部会(中村 博部会長)は、2016年2月1日午後3時から5時過ぎまで26人が参加して開催、初めに2016年度化学品部会組織変更として、部会長に中村 博 氏(久光製薬)、副部会長に鎌倉 勇人氏 (スリーボンド)、溝口 正士氏(日曹)、 高橋 智氏 (K-Iケミカル)が満場一致で選出され、2月25日に開催される業種別部会長シンポジウムの発表資料作成では、「2015年の回顧と2016年上期の展望」、副題として「景気低迷期だから見えてくるビジネス機会 経済回復期はいつか 日系企業はどう備えるか」で参加者はそれぞれ自社の業績などについて発表した。

2015年の回顧として、不況による市場圧縮、新規参入、人件費の高騰、スプレッドの上昇、石油価格の減少、新規プロジェクトへの取組、遺伝子変換綿普及の影響、ジェネリック品・違法品の影響、売掛回収リスクの上昇、人員削減によるコストカット、レアル安による採算悪化及び機器設備投資停滞、欧米メーカーとの価格競争激化による採算悪化、増加する為替変動リスク、アルゼンチン向け自動車輸出の減少、アジアからの安価製品流入の継続、消費マインドの落ち込みなど経済低迷要素が挙げられた。

2016年上期の展望として、営業担当者の増員、不況の継続、北部棉作地域の乾燥、遺伝子変換作物増加による棉薬剤の減少、石油価格連動の砂糖価格の高騰、降雨の影響、ジェネリック品の攻勢、ドルの為替の影響、就業短縮効果、設備投資効果、リストラによる販売管理費削減、失業率上昇による民間医療保険加入者減少、公共病院予算削減、画像診断クリニックによるデジタル化投資拡大、為替安による消費マインドの低下、欧米系の自動車販売不振、金利の高止まりなどが挙げられた。

参加者は中村部会長(久光製薬)、鎌倉副部会長(スリーボンド)、高橋副部会長(K- I ケミカル)、溝口副部会長(日本曹達)、友納氏(フジフイルム)、大澤氏(ダイカラー)、吉田氏(出光)、汐見氏(クラレイ)、帆足氏(クラレイ)、成塚氏(キョーセラ)、作道氏(INABATA BRASIL IMP. E. EXPO.LTDA)角田氏(INABATA BRASIL IMP. E. EXPO.LTDA)、佐藤氏(長瀬産業)、田中氏(三井化学)、池田氏(住友化学)、松村氏(パイロットペン)、森氏(大塚化学)、久住氏(東洋紡)、西風氏(東洋インク)、樫村氏(高砂香料)、金剛氏(宇部興産)、蛭子領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、天谷アドバイザー、吉田調査員、大角編集担当

左から溝口副部会長(日本曹達)/鎌倉副部会長(スリーボンド)/中村部会長(久光製薬)/高橋副部会長(K- I ケミカル)

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