何故アルゼンチンは投資先として有望か

昨年7月、JETROが変革するアルゼンチンに大型インフラミッションを派遣してから丁度1年が経つ。また同年11月に安倍総理が訪亜、日・亜経済フォーラムを開催、マクリ政権誕生以降、特にアルゼンチンが注目を集めている。昨年11月、石毛博行JETRO理事長は亜国に於けるビジネス機能強化のためJETRO事務所の再開を宣言、既にJETROブエノスアイレスには紀井寿雄所長が就任している。

今回、JETROはサンパウロ・ブエノスアイレス サービス産業海外進出支援ミッションを7月10日から13日の期間に派遣した。スペイン語、ポル語も堪能な紀井所長が今回の現地でのミッション受け入れの立役者を担った。

同ブエノスミッションには日本から4社が参加、7月12日のブエノスアイレスミッションにはチリ―から日本企業1社、当所会員の日本企業5社に加え、亜国JETROからの特別要請に応えるため又メルコスル共同体を念頭に、会議所から平田藤義事務局長が参加した。
7月12日15時、アルゼンチン投資庁の会議室で結団式を行い、そのまま投資セミナーが行われた。投資庁のRodolfo G. Villalba 副総裁が「何故アルゼンチンは投資先として有望か」と題しアルゼンチン情勢について講演、アルゼンチンのフランチャイズおよびブランド協会メンバーのNelson Perez Alonso氏が同国のフランチャイズ業界について、又Green Eat社の取締役が同社の事業をNTT DATA Everis社のMarcelo Weinbinder CEOがEverisのアルゼンチンでの取り組みについて紹介を行った。(アルゼンチンの岩盤的なブロクラシーを同社で開発中のソフトが解消する日も間近い。)

13日午前中はアルゼンチンで売上1位、2位を争うスーパーマーケットCOTO、ショピングモールAbasto Shoppingを視察後、ミッションの一行を温かく迎えた福嶌教輝在アルゼンチン日本国特命全権大使と市内のレストランで昼食懇談会を行った。
同大使によるアルゼンチンPRを聞いたら誰でも進出してみたい気持ちになる。前向きに弾む話に余韻を残した後に、中南米のE-Commerce市場で売上80億ドル(純利益10億ドル)を誇るMercado Libre社(世界ランクでは日本の楽天を上回る規模)を視察。
中華街を自由見学した後、市内のArgentine Experienceレストランで夕食・解団式を行い、ブエノスミッションは無事成功裏に終了した。

Rodolfo G. Villalba 副総裁によるセミナー概要:
アルゼンチン政府は連邦、州レベルで多岐の分野に及ぶ2,600億ドルの投資機会を設定、金融、エンジニアリング、開発、運営等々での民間部門からの参加を歓迎している。最大規模の投資機会はエネルギーと工業、交通およびインフラ部門である。
交通分野の計画は歴史的に最も意欲的なもので950億ドルに及ぶ。道路、貨物・旅客鉄道、港湾、空港への投資プロジェクトを提案。市内の地域高速鉄道等の都市交通プロジェクトも含んでいる。
合計900億ドルを超えるエネルギーと鉱業の投資機会には広大なバカ・ムエルタ・シェールオイルおよびシェールガス田も含まれ、豊富な未採掘地域があり、さらに火力、水力、再生可能エネルギーの入札も用意されている。
600億ドル超のインフラ投資機会には水道・公衆衛生事業、灌漑システム、保健・教育施設が含まれている。
投資機会は丁度1年前(インフラミッション当時)に比べれば約3倍増に膨れ上がっている。アルゼンチンが如何に人気を集めているのかが一目瞭然だと自信満々にPR。
詳細は下記サイトを参照:

アルゼンチン投資・貿易促進庁のプレゼン資料
http://www.investandtrade.org.ar/docs/pdf/Brochure_Agencia_Digital.pdf

Pdf アルゼンチンOUTLOOK2017 ECOLATINA 社プレゼン資料

 

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=42391