大部一秋在サンパウロ総領事(会議所名誉顧問)の送別行事

2012年6月26日、大部一秋在サンパウロ総領事(会議所名誉顧問)の送別行事が執り行われ、公邸には日系コロニアをはじめ政治家、各界の著名人などが大勢駆け付け、また同日夜に文協貴賓室で日系主要5団体(文協:木多喜八郎会長、援協:菊池義治会長、アリアンサ:アンセウモ中谷会長、県連:園田昭憲会長、商工会議所:近藤正樹会頭)がイニシアティブをとり日系30数団体共催で送別会を開催。地方からも日系諸団体が大勢詰めかけ会場は超満席で近年には無い盛大な歓送会となった。

来賓として澤田吉啓JETROサンパウロ所長、国際交流基金の深野昭所長、ヴァウテル・イホシ連邦下議、ジョージ羽藤州議、ウシタロウ神谷市議がまた会議所からは両送別行事に近藤正樹会頭を始め天野一郎日系社会委員長、澤田吉啓企画戦略委員長、上野秀雄企業経営委員長、平田藤義事務局長など会員企業の代表者等が出席した。   

夜の送別会では最初に共催団体を代表して文協の木多会長が挨拶、続いて大部総領事へ5団体が感謝状を授与、近藤会頭が日本語文を、ポルトガル語文をアンセルモ会長が読み上げ、総領事のこれまでの尽力へ感謝の意を表し授与のセレモニーが行われた。栄子夫人には花束が贈呈され、夫人は別れを惜しみ涙ぐみながら「美しき日本の心、ブラジルに! 心から皆様のご健勝とご多幸を祈ります!!」と別れの挨拶を述べた。
 
大部総領事は、在任中に管轄州域内にある106の市への計164回に及ぶ訪問のうち幾つかの地名を挙げながら移民104年の歴史の重み、開拓先亡者へ衷心の敬意、訪問先での合唱「うさぎ追いしかの山、月は出た出た、」等々を惜別の思いで回想。病に倒れた際、栄子夫人が公務を代行したエピソードを語り、無事に精一杯仕事ができたのは、いつも一緒になって助けてくれたお陰と内助の功を称え、深々とお礼、出席者全員が沸き立ちあがり拍手喝さいの感動の場面もあった。「サンパウロとの出会いは運命と思っている!忘れることは不可能!感謝の念で一杯だ!ありがとう!ビバ!万歳!」と挨拶を締めくくった。総領事夫妻のこれまでの功績と人柄が忍ばれる会となった。

また大部総領事は総領事館主催送別行事の挨拶の中で、「昨年の日本からの直接投資が75億ドルというおそらく過去最高の数字を記録し、飛躍的に拡大する日伯経済関係。こうしたすばらしい時期に日本の総領事として思う存分仕事をすることができたことは本当に幸せであり、幸運でした。(中略)明後日私は妻と共にサンパウロを去りますが、既にブラジルは私たちの第二の故郷となっており、サンパウロは私たち夫婦の心の中に消えることなく永遠に存在し続けます。この3年半は本当に感動と感謝の日々の連続でした。これも全て皆様のおかげであり、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。(在サンパウロ日本国総領事館サイトより抜粋http://www.sp.br.emb-japan.go.jp/jp/sobre/mensagem_jp.htm)」と述べ、サンパウロでの任務を回顧し出席者へ感謝の意を表した。

 

感謝状を朗読する近藤正樹会頭とアンセルモ中谷アリアンサ会長

大部総領事夫妻へ感謝状を手渡し記念撮影

 

日中の総領事公邸送別会の様子  ( Foto: Jiro Produções)

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