定例懇親昼食会

定例懇親昼食会が11月10日正午より105人が参加、ブラデスコ銀行のオターヴィオ・デ・バーロス重役がマクロ経済について講演した

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定例懇親昼食会が11月10日正午から午後2時まで、クラウンプラザ・ホテルに105人が参加、ブラデスコ銀行のオターヴィオ・デ・バーロス重役が「2007年のブラジルのマクロ経済」と題して講演した。

司会は平田藤義事務局長が務め、初めに講演者のバーロス氏、特別参加者の西林万寿夫総領事を紹介、渡辺裕司コンサルタント部会長が13日に開催される金融部会との共催のJBICセミナーを案内した。

3分間スピーチでは栗原猛氏が12月13日のチャリティコンサルタントの案内、上野アントニオ元連邦下院議員及び西森ルイスパラナ州議員が国際展示会の案内を行い、新入会員紹会ではMCC・Machinery社の駒方秀雄氏が挨拶を行なった。

バーロス氏は「2007年のブラジルマクロ経済」の講演で、ブラジルの政治や改革のシナリオ、国際経済がマクロ経済に影響するシナリオ、貿易、為替、金利政策、インフレ、税制改革などのブラジルマクロ経済シナリオを紹介した。

国際経済シナリオでは米国や中国、国際コモデティ商品が及ぼす影響、石油価格高騰による世界経済の減速はリセッションではなく、今後、コモデティ商品価格は徐々に低下していく。ブラジルのマクロ経済シナリオではコモデティ商品価格が低下していくのに伴って、貿易収支黒字も低下、また為替もドル安継続が予想され経済成長率は3~4%が見込まれている。

ドル安の為替継続、農産物のコモデティ価格や国際石油価格の低下で、来年のインフレは今年並みであり、来年末の政策金利(Selic)は12%が予想、その後3年間の実質金利は6%を予想している。

ドル安の不均衡為替となっているが、ブラジル通貨は40年間も対ドルで弱かったが、インフレ沈下しているレアルは強力であり、輸入が急増しているが価格競争力を付けているセクターは、安価な輸入品にも対抗できる。

家族支援政策(ボルサ・ファミリアール)や最低給料の大幅上昇で、特に貧困層の購買力が上昇、また金融市場では給与・年金天引き型ローン及び融資の長期化で民間部門及び不動産部門へのローンが拡大を続けている。また実質賃金の上昇及びクレジット拡大で国内需要は好調であるが、インフレ、建設業、耐久・非耐久消費財、エタノール及びバイオジーゼル部門への投資が必要である。

グローバル経済では世界銀行の今年の平均経済成長率は5.1%、来年は4.7%を見込んでいるが、成長率は徐々に低下、世界の貿易成長率も徐々に低下するが、インフレは徐々に上昇すると見込まれていると色々なシナリオを想定して説明した。

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