平田藤義事務局長が在外公館長表彰を受賞

2013年11月7日午後3時から在サンパウロ日本国総領事館 総領事公邸で平成25年度在外公館長表彰受賞式が開催され、ブラジル日本商工会議所の平田藤義事務局長、ブラジル日系熟年クラブ連合会の五十嵐司会長、サンパウロ日伯援護協会の具志堅茂信理事が受賞、日系5団体代表、受賞者の家族、親せき、知人など多数が出席して受賞を祝った。

(以下平田事務局長の挨拶文)

2013年11月7日

於: 福嶌総領事公邸

在外公館長表彰受賞の挨拶

今回、在外公館長表彰の対象者の一人として選ばれ、福嶌総領事から皆様にご丁寧なご伝達が御座いましたが、浅学非才な私にとり大変過分な賞を頂く事になってしまい、何はともあれ、最初に私を対象者の一人にご指名下さりました福嶌総領事に対し心から厚くお礼を申し上げます。
先般、福嶌総領事から突然、在外公館長表彰のお引き受けご依頼のお電話を賜り一瞬ご返答に困りました。私自身が過去歩んできた人生の一頁・一頁が頭をよぎり交錯する中、心の整理も出来ぬまま正直申しまして今なお、未だ驚きと複雑な心境下にあります。私以上に日伯の関係強化に大変ご尽力された方々が、ここにご臨席の皆様をはじめ世の中には大勢いらっしゃる中で、非常に恐縮な気持ちで一杯の為でもあります。

「一将功成りて万骨枯る」と言う故事があります。意味は功績が目立つ人の影には、それを支えた大勢の方々の骨を砕く犠牲があるということですが、私もその犠牲の上に今回の受賞があるものと生業を反省し、この輝かしい栄誉ある賞は決して私個人に宛てたものだけではなく、現在までお仕事や活動を伴にされた多くの方々と伴に受賞に預かるべきものだと心して思いをめぐらしています。あらためてご臨席の諸先輩をはじめ同僚、日々お世話になっている事務局職員ほか多くの関係者に対し心からお礼を申し上げます。

私はブラジル日本商工会議所に着任する前には、ローム・ブラジル法人の設立直後の操業以来から携わり、3代目で最後の代表者を勤めさせて頂きましたが、電子部品業界の宿命的な諸般の事情から全面撤退を余儀なくされ、私自身の首を含め、全従業員を解雇した重い罪人であります。本来なら兵を語る資格の無い「敗軍の将」でありますが、しかし一方では逆に、自らの苦い人生経験を通じ相談に応じたり世話役に徹する事を肝に銘じ魂を磨きながら、人生の糧・拠り所とさせて頂きお世話になっております。

また近い将来には罪の償い・罪滅ぼしと申しましょうか、私が解雇した人数を上回る多くの日本企業にドンドンご進出なさって頂き、2016年のリオ・オリンピック開催の年には現在の会員数354社から500社に増やすよう目下努力する心算です。この栄誉ある賞に相応しい日伯関係強化に、より一層、貢献させて頂きたいと思いますので、引き続きご指導・ご鞭撻・ご協力の程、重ねて宜しくお願い申し上げます。

以上簡単では御座いますが僭越ながら受賞の挨拶とさせて頂きます。本当に有難うございました。

ブラジル日本商工会議所の平田藤義事務局長

左から平成25年度在外表彰を受けたブラジル日系熟年クラブ連合会の五十嵐司会長/福嶌教輝総領事/サンパウロ日伯援護協会の具志堅茂信理事/ブラジル日本商工会議所の平田藤義事務局長

後列左から渡部和夫元高等判事、篠原一宇パナソニック副社長、二宮正人弁護士(USP教授、CIATE理事長)、佐伯ジョージ会議所顧問弁護士、青木智栄子ブルーツリーホテルズ社長、平田ジョーナス氏、上野秀雄 会議所総務委員長(KURASHIKI DO BRASIL社長)、平田ジャクソン氏、平田カーリン由美氏、スエナガ・ミホコ氏、中谷アンセルモ 日伯文化連盟会長、本橋幹久 ブラジル日本都道府県連合会副会長、呉屋春美 ブラジル日本文化福祉協会副会長、菊地義治 サンパウロ日伯援護協会会長、後藤田礼子氏、鈴木ワグネル ホス建設社長、後藤田信行氏(ROHM I.E.L初代社長)。前列はグラシー夫人と平田事務局長、福嶌教輝総領事。

ブラジル日本商工会議所の平田藤義事務局長御家族/福嶌教輝総領事

青木智栄子ブルーツリーホテルズ社長より花束を受取る平田事務局長 (Foto: Jiro Mochizuki)

受賞を祝ってブラジル日本商工会議所の平田藤義事務局長と事務局員が記念撮影(フラワーアレンジメントはホス建設ワグネル鈴木社長が贈呈)(左から近藤チサト、テイコ・イリョウ、アリセ・ナカモリ、エレーナ・ウエヤマ、平田藤義、佐藤洋輔、セイジ・クサカノ、大角総丙、ルーベンス・イトウ) (Foto: Nilza Paiva/CCIJB)

 

 

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