新年会に140人が参加して盛大に開催

ブラジル日本商工会議所(田中信会頭)の2008年度新年会が、1月11日正午からブルーツリー・モルンビーホテルに140人以上が参加して盛大に開催、新年のあいさつ回りを兼ねて新しい年の船出を参加者全員で祝った。

司会は平田藤義事務局長の時間に厳格であるがアップテンポの名調子に合せて、初めに田中会頭が新年の挨拶として、今年の会議所の運営方針と重点施策、日伯関係強化拡大への寄与として日伯EPA締結へのバックアップ、日伯交流年・移民100周年の会議所の協力方針、会議所独自の行事として1月16日の日伯経済交流シンポジウムの日本経済新聞社及びオ・エスタード・デ・サンパウロ紙との共催について説明した。

また田中会頭は会員企業の100周年記念事業への寄付に関する方針では、日本企業の意向、寄付への対応方針、寄付集めの問題、日伯修交100周年基金の余剰金の支援プロジェクトなどについても説明、最後に世界及びブラジル経済の展望では、サブプライムローンに端を発した世界金融市場の不安定、リセッション、インフレなどグローバル化が進んでいる今日では、間接的な影響が避けられないと結んで、手綱を締める年になりそうだと結んだ。

続いて3回目の商工会議所の新年会参加の西林万寿夫総領事は、出席できなかった島内憲大使からの新年のメッセージを披露、今年は日伯交流年・移民100周年の今年は、昨年から継続する日本からの政府要人やトップビジネスリーダーが目白押しで、BRICsの一国のブラジルはエタノールやCDM関連事業で大いに注目を集めてきたが、今年は更に大勢の日本からの慶祝団が訪れるために、両国関係の更なる友好関係改善に拍車をかかる。

昨年末の日本の一流紙にブラジルでの新幹線建設に対する政治関連記事、将来的に日本の自動車メーカの海外生産では南米、特にブラジルが北米の地位を逆転するような記事も掲載されてブラジルが大いに注目を集めており、またゴールドマン聖州知事を筆頭に、FIESPの200人に及ぶ訪日経済ミッションなども予定されており、交流年を機会に両国関係強化を支援していきたいと述べた。

また100周年記念事業関係では、充分な資金手当てが不足しているために、100周年祭典協会関係者が資金集めに一層の努力を行なうので、今後の企業訪問では前向きに対処してほしいと参加者に協力を要請、日伯経済関係強化では色々課題があるが、一昨年の官民合同会議をきっかけに、昨年はフォローアップ会議を総領事館がイニシアチブをとって成果を挙げたが、昨年末の官民合同会議で、島内大使から在ブラジリア大使館のイニシアチブで、フォローアップ会議がサンパウロで開催されることが決定して、更に官民の意見交換のフォローアップ強化に繋がると紹介した。

今年は1月12日〜13日の囲碁最高峰のタイトル戦である棋聖戦の開催、15日は総領事館主催の日伯交流年オープニング・レセプションに、木村外務副大臣を迎えて聖市内ホテルで開催、16日午前9時から日伯経済シンポジウム、夜は日本外務省主催の日伯伝統音楽の夕べが、イビラプエラ劇場で開催、17日はブラジリアでルーラ大統領も参加して、交流年オープニング式典の開催と記念行事が目白押しであり、日本を知ってもらうチャンスであると強調した。

3月以降はブラジル人若手リーダーの日本招待、日本郵政による記念切手の発行、ピナコテッカでの日本古美術展の開催、国際交流基金主催の江戸糸操り人形のブラジル公演、選抜高校野球来伯など紹介しきれない記念事業が開催されるが、ハイライトは皇太子殿下の記念式典への参加であり、コロニア一同首を長くして待っていると説明、新年会では100周年祭典協会から参加者に記念バッチの寄贈を受けたが、来月の懇親昼食会では同僚や社員向けにバッチ購入での協力を依頼、その後、工藤明名誉会頭が新年の乾杯の音頭をとって日本酒を頂いた。

続いて田中会頭が2008年度常任理事として、財務委員長に就任した米倉立二郎専任理事、企画戦略委員長の宮田次郎専任理事、GIE委員会の佐々木修専任理事、マーケティング渉外広報委員長の渡邉裕司専任理事、異業種交流委員長の阿部勇専任理事、日伯法律委員長及び企業経営委員長の石川清治副会頭、相互啓発委員長及び会議所70周年委員長の和田亮専任理事、日伯経済交流促進委員長の大前孝雄副会頭、環境委員長の前田一郎専任理事、移転価格税制委員長の峯川尚副会頭、日系社会委員長の窪田敏朗専任理事が紹介され、それぞれ就任の抱負を述べ、幹事会では山田唯資幹事会議長が中村敏幸幹事を紹介した。

代表者交代挨拶では、川崎重工の斉藤清博社長が帰国挨拶、渋谷吉雄新社長が就任挨拶、三井アリメントスの疋田和三社長が帰国挨拶、メタル・ワンの林浩社長は退任するが引続いてブラジル勤務、赤木浩新社長が就任挨拶、フジフィルムの野田社長は帰国挨拶を行なった。

新入会員紹会では、南米MHIの佐戸守社長が記念の300社目となる新入会員となり、3分間スピーチでは日本移民100周年記念協会からと題して、上原幸啓文化福祉協会会長が100年前に日本移民が言語も、風土も食事も異なるブラジルに移住、たゆまぬ努力と全知全能をかけて、農業部門を中心に日系人の地位を築いてきたが、100周年は終着点ではなく、両国の今後の新しい関係の出発点であり、祭典協会は色々なイベントや事業を催すので、支援協力を要請、松尾治100周年祭典協会会長は、資金集めでは遅れているので、吉岡黎明コーデネーター及び上原文協会長とタッグを組んで、企業を巡回するので前向きな資金協力を依頼した。

最後にブラジル工業移住者協会の小山昭朗会長は、100周年記念プロジェクト「21世紀の森つくり」として、前伯植樹キャンぺーンでチエテ・エコロジコ公園内への「日伯・友情の森」を作り、自然木10万本植樹の参加協力を説明した。

 田中信会頭の新年の挨拶

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左から西林万寿夫総領事/田中信会頭/工藤章名誉会頭

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2008年度常任理事

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工藤章名誉会頭が乾杯の音頭

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賑わった新年会の様子

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