新年会に170人以上が参加して開催

2015年度新年会は2015年1月15日正午から午後2時までブルーツリーモルンビーホテルに170人以上が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務め、昨年は安倍晋三首相が来伯、日伯経済および文化交流の強化を約束、また会議所でも活動基盤強化を目的に機能強化委員会が新たに発足されるなど果敢にチャレンジ「飛躍」の年であった。それら活動の成果が花を咲かせ、これから実をもたらしていく、そんな年となりますよう気持ち新たにスタートを切りたい。羊の年をイメージ、「誠実に温かく接する」が職員一同からのメッセージで、本年もどうぞよろしくお願い致しますと新年の挨拶を行った。

初めに特別招待者として福嶌 教輝 在サンパウロ日本国総領事/会議所名誉顧問、木多 喜八郎 ブラジル日本文化福祉協会長、アンセルモ中谷 アリアンサ日伯文化連盟会長、本橋 幹久 ブラジル日本都道府県連合会(県連)会長、レナート 石川/サンタクルス病院理事長、遠藤 浩明/JICAブラジル事務所兼JICAサンパウロ出張所次長、後藤 隆/ブラジル日本商工会議所第8代会頭、貞方 賢彦/ブラジル日本商工会議所第13代会頭、田中 信/ブラジル日本商工会議所第15代会頭、ヴィクトール・コバヤシ/Instituto Paulo Kobayashi、カミーラ・ミトロビック・スツック/JCI 青年会議所 2015年度会頭をそれぞれ紹介した。

日本文化庁による「文化交流使」の任命を受け、文化交流使に指名された時は疑問も感じたが、日本国内外で活動する実業家からかけられた「私はモノ作りのプロだけど文化までは運べない」という言葉で意識が変わったと挨拶した薩摩琵琶奏者の櫻井亜木子さんが1月12日に訪伯、月末まで聖市、リオ、パラナ州マリンガなど国内各地で巡回公演、またブラジリアでは外交関係樹立120周年の開幕式典という位置付けの新年会の今月28日に大使公邸でも演奏することになっているが、15日の商工会議所の新年会では、櫻井亜木子さんが素晴らしい撥さばきで平家物語の「壇ノ浦」を演奏しながら語り、参加者は遙かなる平家の哀しい物語にたっぷりと浸ることができて拍手が鳴りやまず、世界でも類を見ない日本文化の素晴らしさを再確認できた。

藤井晋介会頭は新年の挨拶として、昨年の忘年会でジウマ大統領が再選され、ブラジル経済は厳しい状態が続くが、日本企業がブラジルを元気にして牽引すると思うので頑張っていこうと強調したが、その後コモディティ価格が大幅に下落、10年ぶりの貿易赤字、ペトロブラス関連の汚職問題で直接/間接的に大きな影響を受け、ジョアキン・レヴィ財務相は財政健全化のために厳しい政策採用を余儀なくされ、今年は慎重に対応しなければならないと指摘、また今年は日伯外交樹立120周年記念で色々な行事が予定されており、商工会議所は日伯関係の節目になるように努力したいと述べた。

福嶌 教輝 在サンパウロ日本国総領事/会議所名誉顧問は、藤井会頭が今年は厳しい年になると指摘したが、昨年のワールドカップ、安倍総理の訪問で我々は大いにフォローアップしており、ロンドン並びにロサンゼルス、サンパウロのジャパンハウスは年内に着工、来年のリオのオリンピック前に完成してブラジル国民に更に日本を知ってもらい、また日本進出企業にも大いに活用してほしい、また今年は日伯外交樹立120周年記念で色々な行事が予定されており、2月には青森県五所川原市が所有する14mの「たちねぷた」、パレードは2月13日深夜にアニェンビーのサンボドロモで5台の山車を披露、9月には花火大会、5月には賢人会議、8月には官民合同会議があり、オールジャパンでブラジル経済をサポートすると説明、今年はブラジル日本商工会議所75周年でますます発展してほしいと述べ、またブラジルでの総領事館設置100周年でもあり、色々な行事を検討していると挨拶を行った。

鏡開きでは平田事務局長は日本酒と酒樽を提供した東山農産加工およびブルーツリーホテルに対してお礼を述べ、福嶌総領事、後藤 元会頭、藤井会頭が鏡開きを行い、後藤 元会頭が乾杯の音頭を取った。

3分間スピーチ ではQuickly Travelの文岡 正樹社長と JTB Alatur/Quickly Travelの田尾 健二郎代表が挨拶を行い、昨年10月にQuickly Travelが傘下に入り、16年の日系旅行社のノウハウを活用して更なる飛躍をすると説明、Instituto Paulo Kobayashiのヴィクトール・コバヤシ氏は、「日伯修好通商条約120周年記念事業カーニバル2015」について、日伯外交樹立120周年記念事業の一環として、カーニバルでサンパウロのエリートサンバチーム「Aguia de Ouro」の山車で披露されるのは、青森県五所川原市が所有する「たちねぷた」、パレードは2月13日午後にアニェンビーのサンボドロモで披露されるが、450人以上が入れるカマロッテ・ブラジルジャパン企画はビューティーサロン、レストランなどを用意していることを説明、詳細はサイト http://camarotejapao.com.br/index.html

新入会員紹介では、オリジオ・シミズ氏が日本語でプログラム・ディレクター、プログラム・リスク・マネジャー、プログラム・サービシング・マネジャーをはじめとする管理職クラスを中心に、アカウント・マ ネジャー、保険引受担当、保険金請求担当などの現地管理部門とも連携してお客様を支援。「コファス・グローバル・ソリューション」(CGS)は、柔軟な対 応、高いクオリティ、世界的な知名度とお客様に特化したサービスを求める大規模な多国籍企業向けの商品を提供していると説明、NELSON WILIANS & ADVOGADOS ASSOCIADOS のマルセル・ダルトロ氏はブラジル国内に46支社を擁し、主に大企業向けの企業法・会社法,民法、国際法、労働法、消費者法の問題解消を専門に行っており、また一貫法務サービスでは1470人の弁護士を抱えて、ブラジル最大級の法律事務所であると説明、伯日青年会議所(JCI Brasil-Japão)史上初の女性会頭のカミーラ・ミトロビック・スツック氏は、JCIは1982年に設立され、18歳から40歳までの会員を擁しており、今年は日伯外交樹立120周年記念でビジネスにとっては新たなチャンスが開拓できると説明、また2月9日に会長就任式あるので参加を招待した。

機能強化委員会の天谷浩之アドバイザーがブラジルへの更なる投資実現に向けた政策対話スキームの構築を目的に5ワーキンググループの発足、70人の委員が4カ月かけて活発な会議を続けており、2月に改善提案書を作成、3月の昼食会で改善提案書の報告を予定、ドイツや米国会議所となどと一緒にタイアップ、またCNIと懇談してどこに共通問題があるのか一緒に取り組んでいくが、労働問題については政権が労働者党にも関わらず、会議所が先頭に立って提案してゆくが、官民からの協力を依頼した。

2015/2016年度常任理事紹介では、藤井会頭は120周年の実行委員会の側面支援のために、会議所内での日伯修好120周年委員長に就任して積極的に実行していくと所信表明を行い、天野一郎副会頭は、日系社会委員長を継続して日系社会との重要な太いパイプを作ると説明、村上廣高副会頭で日伯法律委員長は毎月、法律委員会を開催して複雑な法律をポルトガル語で行っているが、日本語でのセミナーを今後も開催するので積極的な参加を呼びかけた。

江上 知剛副会頭で異業種交流委員長は、今年は景気が良くないが、異業種間の交流を深めていきたいと説明、近藤 剛史専任理事で渉外広報委員長と自動車部会長を兼任、今年はゴルフ大会の開催や会員の拡大を図りたいと説明、奥村  幹夫専任理事で相互啓発委員長は明るく元気な活動をしていきたいと説明、相原 良彦専任理事で総務委員長は、上野秀雄前総務委員長から依頼され、しっかり専任理事を務めると説明、カロリーナ監事は微力ですが精一杯がんばりますと説明、横路 史生監事は大和証券勤務、会議所に恩返ししたいので今後2年間、宜しくお願いしますと挨拶した。

左から後藤 元会頭/藤井会頭/福嶌総領事

乾杯の音頭を取る後藤 元会頭

素晴らしい撥さばきで平家物語の「壇ノ浦」を演奏しながら語る薩摩琵琶奏者の櫻井亜木子さん

左から天野一郎副会頭/藤井晋介会頭

 

左から相原 良彦専任理事/江上 知剛副会頭

左から藤井晋介会頭/伯日青年会議所(JCI Brasil-Japão)史上初の女性会頭のカミーラ・ミトロビック・スツック氏/

 

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

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