今年初めての機械金属部会(渡辺健司部会長)は、2015年2月5日午後3時から5時30分過ぎまで22人が参加して業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で意見交換会を開催、参加者は「2014年の回顧と2015年上期の展望」、副題: 「再生目指すブラジル経済! どう頑張る日系ビジネス 」、「ラヴァジャットによる業務取引への影響の有無と程度・内容」についてそれぞれ発表した。
2014年の回顧ではサンパウロ地下鉄工事の正式受注、ペトロブラス関連企業の財政悪化による発注停止、ファイナンスのストップ、日本人技術者による現地技術指導の開始、ロジスティックハブプロジェクトの先送り、新規投資案件の鈍化、水不足による電力業界やアルミ業界への影響、好調なパルプ需要、自動車・パーツ産業の低迷、鉄鋼製品の輸入増加などが話題となった。
2015年上期の展望では国際石油価格の低迷、電力料金の値上げ、継続する高金利、造船や石油・天然ガス開発部門投資に対するラヴァジャット捜査による影響、自動車や鉄鋼部門の投資計画の見直しや先送り、困難な未入金回収、不透明な製鉄設備の案件、引き続き深刻な水不足、中国のパルプ需要の減少による価格の下落、ペトロブラスの汚職捜査の影響による投資の減少、ドリスシップ建造停止の可能性、ドル高の為替、省エネプロジェクト案件の増加、ラヴァジャットによる経済モラル・社会構造の改革への期待、財務体質改善による国内外の信用回復への期待などが挙げられた。
最後に成塚副部会長は3月15日開催のゴルフコンペについて説明、また平田藤義事務局長は、今回の業種別部会長シンポジウムの基調講演はイヴァン・ラマーリョ開発商工省事務次官が「2015年のブラジル経済の展望」を テーマに行い、また「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマにした開発商工省/Apexによる2015年ミラノ国際博覧会について講演することを説明、また120周年特別事業にかかわる寄付について協力を要請した。
参加者は渡辺部会長(カワサキ)、成塚副部会長(キョーセラ)、相原氏(三菱重工)、永野氏(メタルワン)、木村氏(CBC)、根岸氏(AZBIL)、木村氏(KITO)、本田氏(カワサキ)、片山氏(MHI)、鈴木氏(NIPPON STEEL&SUMITOMO METAL)、進藤氏 (MARUBENI ITOCHU)、伊藤氏(SINTO)、森本氏(Ube Latin America)、永安氏(TMEIC)、北原氏(ヤンマー)、岡本氏(ユシロ)、市川氏(エバラ)、山口専門調査員(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、天谷アドバイザー、吉田調査員、大角編集担当