環境委員会主催の第1回『トロピカル・フローラ社植林サイト見学会』に8人が参加

環境委員会(杉山俊美委員長)主催の「トロピカル・フローラ社植林サイト見学会」が2010年10月22日(金)に開催され、CAMARA会員8人が参加をした。

当該見学会は、サンパウロ州ガルサ市バウルにあるトロピカル・フローラ社農園の訪問を通して、世界中が鋭意取り組んでいる地球温暖化の原因となる温室効果ガスの一種である二酸化炭素 (CO2)他の削減に対して、個人ベースで何が協力できるのかを改めて見つめ直してもらう事を目的として執り行われた。

見学会ではトロピカル・フローラ社の研究農園及びマホガニー林を訪問し、同社エドワルド役員より同社の取り組みについて話を伺った。
ブラジル国内においては成長が早く、育成の手間がかからない杉、ユーカリの植林が主体である中、同社はマホガニー樹といった絶滅危惧種或いは稀少種といった従来植林がなされていない樹木の植林を積極的に研究し、植林による種の保存、稀少種の継続生産体制の構築を目指している。

植林をする際には農薬の散布を行わずに直接幹へ農薬を1本ずつ注射する、マホガニー林の除草は定期的な牛の放牧(60ヘクトアール当たり100頭の牛を放牧)により行う等、環境への負荷を極力軽減する手段を研究、実用化に至っている。又、敢えて手間のかかる植林を行う事により、地域社会の雇用を増やし、地域の活性化を図ることも目的としている。植林に必要な費用はパルミット椰子或いはコーヒーの栽培により賄う。

短期的な視野で物事を考える人が多い中で、同社の40年超といった長期スパンでの計画に対して、参加者からは感嘆の声が上がった。

同社の取り組みについて聞いた後、同社所有の農場内にて参加者自らマホガニー樹の苗木40本を植林、内田副委員長からペドロ社長へ記念プレートが贈呈され、見学会は盛況の中で終了を迎えた。

参加者が植林している現場

トロピカル・フローラ農場前で記念撮影

トロピカル・フローラ社の担当者から説明を受ける参加者

 

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