第1回メルコスール大使会議、ブラジリアで開催

2016年4月25日(月)、梅田邦夫駐ブラジル特命全権大使はアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイの駐箚大使を招集しメルコスール諸国の政治・経済・外交、日メルコスール経済関係強化等について最新情報報告会を主宰した。

午後のパートでは日本企業がメルコスールワイドで活動を行う上での障害や課題等を把握して今後の外交や日本企業支援の検討に役立てるために、ブラジル日本商工会議所および独立行政法人JICAブラジル事務所、JETROサンパウロ事務所、JBICリオデジャネイロ駐在員事務所の代表者等を招待、自由闊達な意見交換が行われた。

新政権発足間もないアルゼンチンの大変革。政治、経済、モラル、感染症の4重苦の危機に直面、大統領の弾劾に発展しつつあるブラジルの行方。大国に奔流されながら施策に富み逞しく存在感を高めるウルグアイとパラグアイ。創設20余年になるメルコスールはイデオロギー・内政・外交・経済面で今まさに大きく変わろうとしている。時宜に適った有意義なメルコスール大使会議と言える。

日本ではリオオリンピック、パラリンピックの開催は本当に大丈夫か?等とよく聞かれる。ブラジルの明るいニュースが極めて少ないからだ。メルコスール諸国についてもほぼ同じような事が言える。しかし、この変革を好機と捉え、如何にして日本の政・財界人に目を向かわせるか、今後の努力目標にすることで官民そろって意見が一致した。

参加者(敬称略、順不同):梅田駐ブラジル特命全権大使、福嶌駐アルゼンチン特命全権大使、田中駐ウルグアイ特命全権大使、上田駐パラグアイ特命全権大使、藤村駐ブラジル公使、星野駐ブラジル公使、那須JICAブラジル所長、安井リオJBIC首席駐在員、大久保JETROサンパウロ所長(会議所総務・企画委員長)、村田会頭、松永政策対話委員長、平田事務局長(ともに会議所)。

 

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