日伯経済交流促進委員会(中山立夫委員長)は今年2月19日、20日の二日間に亘ってブラジリアで開催された第1回日伯貿易投資促進合同委員会の報告会を2009年7月1 日午前10時から正午まで29人が参加して開催、司会は宮下匡之ブラジル大使館総務参事官が担当した。
中山委員長は開催挨拶で今後100年の両国の共栄共存、資源、エネルギーや食料の確保の重要性、第1回同合同委員会の結果と第2回目の委員会の進め方などについて意見交換を行ないたいと挨拶した。
吉村一元一等書記官は第1回日伯貿易投資委員会の結果報告として、貿易投資促進ワーキンググループ(WG)、ビジネス円滑化WG、度量衡WG並びに知的財産WGの検討項目、要望内容、対応の方向性、両国の関係機関や各ワーキンググループの優先度や進捗状況などを説明した。
第2回委員会に向けた今後の対応として、初めに仲谷秀孝二等書記官はビジネス円滑化WGの移転価格税制では企業からの改善要望、税制改正要望の具体化のポイント、法律改正案のイメージ、通達243号/02年、更に日伯租税条約見直しの必要性などについて説明した。
また吉村一等書記官は知財財産権WGの技術移転の円滑化として、企業側の改革要望、現状認識、今後の対応、新技術保護のための知財制度の充実、違法コピーの権利侵害への取締り強化、ビジネス円滑化WGの人材・モノ・資金の流通円滑化では、中古品輸入等の輸入・通関手続き簡素化、ビザ・取得年通の延長を説明した。
最後に宮下参事官は今後のスケジュール案として、7月中旬にジェトロ等による個別追加調査、8月中旬にブラジル日本商工会議所で日本側要望事項の取りまとめ並びに経団連及び経済産業省に要望提出、9月15日に東京で第2回委員会ワーキンググループ会合、翌日16日の午前中に第2回委員会プレナリー会合、午後に日伯共同投資促進セミナー開催、10月にフォローアップ会合開催で第2回委員会の結果報告や第3回委員会に向けた進め方などで意見交換を予定していると説明して報告会は終了した。
日伯経済交流促進委員会の中山立夫委員長/仲谷秀孝二等書記官/吉村一元一等書記官/宮下匡之ブラジル大使館総務参事官
第1回日伯貿易投資促進合同委員会の報告会には29人が参加した