第120回EncomexがFiespで開催

ブラジル製品輸出促進で意見の交換を行なう第120回Encomexが、9月3日午前8時から午後 5時までサンパウロ州工業連盟(Fiesp)に会場一杯の参加者が詰めかけ、商工会議所からは田中会頭、平田事務局長が参加、ジェトロの彦田副所長はポル トガル語で日本への製品輸出について講演した。

通商産業開発省(MDIC)のアルマンド・メジアト長官は、ブラジルの今年8ヵ月間の完成品輸出は昨年同期の545億ドルから526億ドルに減少、第一次産品抽出は14%増加したが、完成品輸出が引続きトップを占めていると述べた。

MDICの統計によると、輸出の牽引は自動車及び金属関連製品で8月までに250億ドルを輸出しており、アルマンド長官は、8月の月間輸出は前年同月比 10.5%増加の151億ドルで記録を塗り替え、1日平均6億5,660万ドル、今年8ヵ月間の輸出は15.9%増加の1,024億ドルとなっている。

また長官はコモディティ価格が好調で、第一次産品輸出額は14%増加したが、輸出量も15%増加、ブラジルの世界貿易に占める割合は、僅かに1.4%にすぎないと説明した。

ブラデスコ銀行のオタビオ・バーロス取締役は、第2次世界大戦後初めて、今の世界貿易は年間14%増加するほど好調なサイクルに入っており、米国発の金融 危機はこのサイクルをとめることはできないと楽観視しているが、ブラジルの貿易額は今だにGDPの10%に達しない閉鎖的な経済であるが、メキシコ、は輸 出の80%が北米自由貿易協定(FTA)地域と偏っているが、ブラジルは新興国にも関わらず世界中との貿易でグローバル・トレーダーと位置付けされていると述べた。

 

ENCOMEX会議で講演するブラデスコ銀行のオタビオ・バーロス取締役

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講演するMDICのアルマンド長官

 

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