第2回イノベーション研究会開催

企画戦略委員会(大久保敦委員長)主催の第2回イノベーション研究会は、2019年6月27日午前10時から正午まで40人以上が参加して開催、初めにジェトロサンパウロ事務所の古木勇生ディレクターは、ブラジルでエコシステムやスタートアップを通じたビジネス展開で日本企業が抱えている課題や今後の研究会に期待される活動内容把握を目的とした第1回イノベーション研究会アンケート結果を報告、ブラジルの最も重要なトピックでは新規ビジネス発掘がトップ、続いて既存ビジネス拡充、投資・M&A.日本本社によるブラジル市場の捉え方及び同市場の理解促進するために必要なことなどについて報告、また3回目以降の見学会についても計画していることを報告した。

講師のKPMGのThammy Marcato氏は英語でスピーチ、講演テーマ「スタートアップ、エコシステム、ニュービジネスモデル」と題して、初めに2000年並びに2013年の売上トップ企業の推移、2018年にはイノベーションを推し進めてきたマイクロソフトやアップル、アマゾン、グーグル、ファイスブックの売上トップ5の劇的変化を説明。

ネットワーク企業と伝統的プレーヤーとの比較、3デジタルトランスフォーメーションインジケータース、ペンギン・パラドックス、イノベーション・マネージメント、ユニコーン企業誕生の推移、ニューデジタルモデルの3本柱としてデジタル企業並びにデジタル顧客、デジタルイノベーション、世界を変えるポートフォーリオ、イノベーション方法について説明。またグーグルの2014年のNEST買収からのスタートアップ企業買収、テレフォニカ社は2012年にWayra社設立、スタートアップ部門の加速化、GM社は2016年にLYFT社に5億ドルを投資して、Uber,Google,Fordと競合、Didi Chuxing社は2018年に99社を買収、ブラジル国内では、2018年10月にTencent社がNubankに1億8000万ドル投資、家具と電子機器の小売業者であるブラジルのマガジン・ルイザ社とオンライン販売のみのブラジルアマゾン社との競合などについて説明した。

左から講演者のKPMGのThammy Marcato氏/KPMGの吉田幸司氏/企画戦略委員会の大久保敦委員長

 

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=45822