第5回イノベーション研究会INOVABRAで開催 -2020/1/29

1月29日、Inovabra Habitatにてイノベーション・中小企業委員会(大久保敦 委員長)の第5回イノベーション研究会が開催された。会議所からは研究会メンバー30人余が出席。今回は監事のデロイト社がコーディネートを行った。

これまでの研究会イベントを踏まえ、実際にスタートアップと協業する上での実務的な道筋を議論、テーマはスタートアップのエコシステムがどのようにビジネスに役立ち、人々の生活の質を向上させるかなどに焦点を当てた。

前半は「データ経済」をキーワードに、スタートアップとの協業の成功のポイントを探るべく、開会挨拶にてデロイトの池谷 裕一ディレクターは、大企業によるスタートアップへの参入、投資、利益獲得の難しさと、新興企業とのコラボレーションについて語った。

デロイトのイノベーションディレクターGlaucia Guarcello氏は、イノベーションは技術に基づいており、データーがそれを介して新しい顧客を分析し、さらに獲得するのためにどのような役割を果たすかなどについてプレゼンテーションを行った。

次にパートナーのRodrigo Reis氏は、新しいモビリティーエコシステムはインターモーダル、高速、安価、クリーンで安全でなければならないと話った。モビリティーは人間同士をコネクトし、より多くの人々に公共交通機関利用を促進させる役割があると述べた。

トピック「スタートアップはどう会社を支援することができるのか」について、スタートアップはあらゆるマーケットへのアクセスを容易にすることができ、また、多くの大企業は保守的であり、あらゆる新規投資を行うにあたってコンプライアンスの問題があるため、リスクを恐れないスタートアップの出番となる。

コーヒーブレイクをはさんで、後半はセクター別(フィンテック、ヘルスケア、モビリティ)に掘り下げ、セクターごとに小部屋に分かれ、より具体的なセッションを行った。
CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)設立やスタートアップとの協業をサポートしているデロイトのメンバー及び各セクターの専門家が議論をリードし、参加者との双方向のディスカッションを実施。

デロイトのテクノロジー、メディア、通信のパートナーのマルシア・オガワ氏はイベント閉会の挨拶において競争力を高めるために日本企業のさらなるイノベーション投資の重要性を強調した。

商工会議所からは平田藤義事務局長、日下野成次総務補佐、上田みどりアシスタントが出席した。

 

研究会の模様Nelson Miyajima消化器官内視鏡専門医, Marcia Ogawaパートナー, 平田事務総長, 池谷ディレクター, 佐藤JICA Brasil所長

Brazil Venture Capitalの中山氏、Jetroの古木ディレクター、DELOITTEからの熊谷マネージャー、池谷ディレクター

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=46850