結束が固い繊維部会に11人が参加して、業種別部会長シンポジウムの発表資料作成

業界の結束が固い繊維部会(横山眞一部会長)は、2014年8月4日午後3時から5時まで11人が参加して、8月21日に開催される2014年下期の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で大いに意見交換を行った。

2014年上期の回顧ではレアル高の為替、綿花栽培で新しい害虫の発生、ブラジル国内の原綿消費量に不足懸念、新綿収穫開始で古綿オファー、人件費の高騰、電力不足の影響、ワールドカップによる衣類の売上減少、唯一ワールドカップで活況だったのはタオル生産、政府・企業向けユニフォーム販売の苦戦、インフレ上昇でクレジット支払いを優先したため衣類の購買力低下、ブラジル経済の不透明感上昇による貯蓄志向の上昇、全国的な抗議デモによる営業時間短縮による小売販売の減少、Forever21などの低価格チェーン店のブラジル進出、中国の綿花備蓄在庫拡大の影響などが話題となった。

2014年下期の展望では、今年の綿花作付面積増加、原綿生産高が最高レベル、綿花に新種類害虫対策強化、ブラジルコストの上昇による国際競争力の低下、ブラジル国内綿糸価格の行方、ク リスマス商戦への期待薄、繊維メーカーのコスト優先でリング糸からOE糸への切替傾向、大統領選の影響、新品種の遺伝子組み換えで除草剤の使用減少などが挙げられ、サブテーマ「どうする日伯関係-ビジネス環境改善に向け、今なすべきこと」では港湾インフラの充実、労働力の底上げのための教育制度改革、教育設備の充実、外国企業による土地所有制限法、就労ビザの取得・切替などが挙げられ、機能強化委員会の天谷浩之アドバイザーは、安倍政権の成長戦略の中で日本企業の海外進出支援として、新興国市場開拓等事業費補助金制度を活用したブラジル 日本商工会議所機能強化委員会の設立、概要、官民連携による取組、活動スケジュール、投資環境にかかわる問題解決・規制緩和に向けた課税ワーキンググルー プ(WG)並びに通関WG、労働WG、産業競争力WG、インフラWGの設立、組織構成、委員募集スケジュールなどについて説明して、ワーキンググループへの参加を要請した。

参加者は、横山部会長(オオミ繊維工業)、田中副部会長(日清紡)、山本副部会長(東洋紡)、上野(クラシキ)、岡田氏(ユニチカ)、平岡氏(ダイワボウ)、中川氏(YKK)、平田事務局長、天谷アドバイザー、吉田調査員、大角編集担当

左から山本副部会長(東洋紡)/横山部会長(オオミ繊維工業)/田中副部会長(日清紡)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=39696