貿易部会( 富島 寛 部会長)は、2016年2月15日午後3時から4時過ぎまで20人が参加して開催、ドラフト資料を基に部会長シンポジウムの発表資料作成で意見交換を行った。
2015年のブラジル貿易動向では、半期ごとの輸出入額推移では一転して貿易黒字を計上、輸出の主要商品別では国際コモディティ価格下落の影響、主要国地域別では前年に続いて中国1位、米国2位を継続、主要商品別では鉄鉱石並びに原油、鶏肉、粗糖がそれぞれ大きなウエートを占め、輸入の主要商品別では石油派生品、主要国地域別では中国、米国、ドイツ、日本は6位で韓国に後塵、主要商品では工業製品が大半を占めた。
対日貿易の輸出では鉄鉱石、鶏肉、トウモロコシ、コーヒー豆、輸入では自動車部品、自動車、測定器などの完成品が大半を占めた。対内直接投資ではオランダ、米国、ルクセンブルグ、スペイン、ドイツに次いで日本は6位、業種別投資では石油・天然ガス採掘、金属鉱物採掘、自動車、金融・通信・商業などのサービス業が大半を占めた。
在アルゼンチン日本大使館の板倉輝幸一等書記官は、アルゼンチンのマウリシオ・マクリ新政権誕生によるアルゼンチン情勢として、マウリシオ・マクリ大統領の議会勢力図として下院は野党連合で多数派となったが、上院では依然として少数派で各州知事との協力が重要性を増す。外交面の変化として開放的・自由貿易思考でEUとの自由貿易協定交渉加速、太平洋同盟との連帯強化、その他の経済ブロックとの関係強化、経済政策では前政権の保護主義的経済政策から自由主義経済政策への転換、経済面の変化として対外準備金の増加傾向、カントリーリスクの低下、為替自由化、経済政策金利、経済政策課題としてインフレの抑制、賃金の上昇圧力軽減、財政規律の確保、市場開放に伴う国際産業衰退の対応、ホールドアウト問題解決などについて説明した。
参加者は冨島部会長(ブラジル住友商事)、寺本副部会長(ブラジル住友商事)、辻本副部会長(ジェトロ)、飯田氏(ブラジル住友商事)、金氏(ブラジル住友商事)、大野氏(ダイソー)、池田氏(丸紅)、中町氏(三菱コーポレーション)、 奥川氏(伊藤忠)、元山氏(KBKブラジル)、小湊氏(KBKブラジル)、平池氏(東レ)、水戸氏(豊田通商)、板倉一等書記官(在アルゼンチン日本大使館)、蛭子領事(サンパウロ総領事館)、藍原副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、天谷アドバイザー、吉田調査員、大角編集担当
左から辻本副部会長(ジェトロ)/寺本副部会長(ブラジル住友商事)/冨島部会長(ブラジル住友商事)/金氏(ブラジル住友商事)









