貿易部会(岡省一郎部会長)は、2015年2月6日午前9時から17人が参加して2015年上期の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のために開催、ドラフトの発表資料を基に2006年から昨年までの半期ごとの貿易収支の推移、昨年の輸出では第一次産品並びに半製品、工業製品全て減少、特に鉄鉱石は20%以上減少、粗糖、自動車輸出も大幅に減少、輸出相手国は中国が1位、日本は5位、地域別にバランスのとれた輸出先となっていることを岡部会長が説明した。
また輸入では自動車・パーツとも大幅に減少、中国からの輸入は僅かに0.1%増加したが、米国並びにアルゼンチン、ドイツ、韓国、日本からの輸入は軒並み減少、対内直接投資はオランダが前年比で大幅に減少したにも関わらず、米国を僅かに抜いてトップ、日本の対内直接投資は50%以上増加、中国は第三国経由の対内直接投資で詳細は不明であるが約40億ドルと推定されており、鉱業並びに農畜産部門、原油・天然ガス採掘部門への直接投資は大幅に減少した一方で、金融・保険、同補助サービス関連門は大幅に増加したことなどを説明、レアル通貨に対するドル安の為替は輸出に追い風となるにも関わらず、今年1月はすでに30億ドル以上の貿易赤字を計上しているために、今年の貿易収支の黒字は不透明感が強くなってきていると岡部部会長が説明した。
最後に平田藤義事務局長は、今回の業種別部会長シンポジウムの基調講演はイヴァン・ラマーリョ開発商工省事務次官が「2015年のブラジル経済の展望」をテーマに行い、また「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマにした開発商工省/Apexによる2015年ミラノ国際博覧会について講演することを説明、また120周年特別事業にかかわる寄付について協力を要請した。
参加者は岡部会長(ブラジル住友商事)、寺本副部会長(ブラジル住友商事)、加藤副部会長(島津製作所)、池田氏(丸紅)、江上氏(双日)、 上床氏(伊藤忠)、松永氏(伯国三菱商事会社)、櫻井氏(伯国三菱商事会社)、竹内氏(ブラジル住友商事)、辻氏(ナガセ)、藤田氏(テルモ)、平池氏(東レ)、坪井領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、天谷アドバイザー、吉田調査員、大角編集担当
左から寺本副部会長(ブラジル住友商事)/は岡部会長(ブラジル住友商事)