食品部会は、業種別部会長シンポ、第二回日伯農業・食料対話、ウルグアイの農林水産業などの議題について20人が参加して会合を開催

食品部会(藤江太郎部会長)は2016年7月26日午後3時30分から6時まで20人が参加して開催、初めに山村副部会長(三井アリメントス)の帰任に伴い降旗副部会長を選任、また部会活動の拡大に伴い秋元副部会長(キッコーマン)を就任したと報告、満場一致で承認された。

始めに各社の2016年の上期の回顧と下期の展望への状況報告が行なわれ、ブラジル経済の低迷による高単価製品から安価な商品へのシフト、日本でのブラジル産鶏肉の在庫過多を受けた輸出数量の減少、競争他社の市場参入による価格競争激化、新製品販売や新販売システム構築・導入、果実の収穫自動化、原料価格相場の高騰、高級レストランや日本食レストランの売上減、家賃や人材等でコスト削減ができる中での店舗数の拡大などが発表された。

次に2月29日~3月1日にトカンチンス州パルマス市にて開催された第2回日伯農業・食糧対話の報告と今後の活動として、藤江部会長から農産品に付加価値を付けるための野菜2次加工への展開や2次加工技術の協力、食品部会とEmbrapaとの連携体制構築、西裏副部会長よりブラジルにおける和牛の定義づけや鳥インフルエンザの対策などを提言したと説明した。また、大使館の光廣書記官は、第2回日伯農業・食糧対話の報告、マッジ新農務大臣の就任、マッジ大臣と梅田大使との会談についての詳細を述べ、今後の食品部会との協力活動として、日伯農業・食料対話の継続的な実施や農林水産業の輸出強化戦略などに関して、参加者と意見交換を行なった。

在ウルグアイ大使館経済班の宍戸書記官は、ウルグアイの農林水産業についてパワーポイント資料を活用して発表、ウルグアイは南米のシンガポールのように、メルコスールにおける物流の拠点になると訴え、南米の中で1位となる世界ランキングなどを挙げ、汚職がなく、ビジネス環境の充実した国であると伝えた。

また、部会長・副部会長によるパラナ州政府等との意見交換会の報告、平田事務局長からは、8月3日に予定されている公聴会において、食品部会でまとめられた提言を行なっていくとのコメントを行なった。

参加者は藤江部会長(味の素)、降旗副部会長(三井アリメントス)、西裏副部会長(NH FOODS)、関氏(味の素)、山口氏(ハラルド)、田中氏(ハラルド)、大塚氏(JT International)、佐古氏(兼松)、佐藤氏(ナガセ)、唐木氏(ニチレイ)、徳永氏(ヤクルト)、美馬氏(ヤクルト)、西岡氏(ゼンショー)、駒井氏(経済産業省)、光廣二等書記官(日本大使館)、藍原副領事(サンパウロ総領事館)、宍戸氏(在ウルグアイ日本国大使館)、平田事務局長、天谷アドバイザー、吉田調査員

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