5月の懇親昼食会に150人が参加して開催

5月の懇親昼食会は、2013年5月10日正午から午後2時30分までインターコンチネンタルホテルに150人が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務め、初めに特別参加者として、独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC) の北里 洋 海洋・極限環境生物圏領域長、同機構の磯﨑  芳男 海洋工学センター長 、前在ブラジル日本国特命全権大使/元 ブラジル日本商工会議所名誉会頭の島内 憲氏、福嶌 教輝 在サンパウロ日本国総領事/ブラジル日本商工会議所名誉顧問、JETRO サンパウロ事務所の石田 靖博所長、JICAブラジリア事務所の室澤 智史所長、JBICの石塚亮駐在員、文協(日伯文化福祉協会)の木多 喜八郎会長、 県連の園田 昭憲会長、 アリアンサ日伯文化連盟のアンセルモ中谷会長、ブラジル日本商工会議所の貞方 賢彦第13代会頭、ブラジル日本商工会議所の田中 信第15代会頭、ブラジル青年会議所のラファエル・ジュン・マベ会頭、JAMSTECの福富 淳氏、同磯野 哲郎氏、同舩窪 舞氏、援協の菊池義治会長が紹介された。

連絡事項では中村敏幸監事会議長が2013年度第1四半期の業務・会計監査報告として、2013年の第1四半期の会議所の業務の遂行と会計処理は適正であったこと」で承認したことを報告、帰国・着任挨拶では、コンサルタント部会長、渉外広報副委員長などを務めて積極的に商工会議所活動を行ったデロイト社の都築慎一氏が38年間、ブラジルで過ごしたが、家庭の事情で日本への帰国を報告、平田事務局長は会議所の委託販売でベストセラーの「ブラジルの税を知る」や「ブラジルの税制体系」の著者である都築さんはコンサルタント部会長として大いに活躍、また2011年10月6日の収税局での移転価格税制に関する会合では非常によくサポートしてくれたことなど丁寧にお礼を述べた。

またジェトロサンパウロ事務所の石田靖博所長は、ブラジルは12年ぶりの駐在であり、前回のブラジルの駐在時からは消費人口の飛躍的拡大、中西部地域並びに北東地域の平均を大幅に上回るGDP伸び率、対内直接投資の大幅な増加、ブラジルの成長を日本の成長として取り組むために、Apex Brasil(ブラジル輸出投資振興庁),Senai ,Invest SPとの連携で日本の中小企業のブラジル進出を促し、日本製品の展示会やブラジル人バイヤーの日本での研修への派遣などを積極的に行っていくと説明、平田事務局長は39省目の零細・小企業省のアフィフ大臣と関係を密にして、2週間で会社設立ができるようにしたいと補足した。

ブラジル三井住友銀行の大谷隆明氏は4月に着任したが、駐在はカイロ、バーレーン、シドニー並びに香港について5カ国目、趣味はマラソンと説明、日本曹達の溝口氏は2005年から2009年までブラジルに駐在、今回4月に再赴任できたために非常に喜んでいると説明した。

3分間スピーチではフジアルテ本社の平尾 隆志社長は、4月21日にフジアルテ社はNHKで紹介され、アマゾン川河口で発生するポロロッカ現象のように、日本語が堪能で日本の会社の習慣を理解しているグローバルな人材である在日ブラジル人をブラジルの日本進出企業に紹介していると説明、ブラジル日本都道府県連合会の園田 明憲会長は、7月19日から21日までイミグランテス展示会場で開催されるフェスティバル・ド・ジャポンには昨年、20万人が参加したために企業にとっては、ブラジル人にアピールできる最高の機会であるために、企業の参加協力を要請、日本移民史料館の森口イグナシオ運営委員長は、5月28日から開催するサンパウロ州政府との共催による着物アート展示会について説明、また着物を保存する棚の購入するために、資金協力を説明した。

新入会員紹介ではCalsonic社の小山 益司氏は、2012年8月に着任、日産グループのパーツメーカーであり、リオ州レゼンデ市の日産工場内で事業を行うと説明、KISCO DO BRASIL COMÉRCIO DE PRODUTOS QUÍMICOS LTDA. の吉田 良一氏は、化学系の専門商社で世界30拠点を展開、取り扱い品目の紹介を行い、24/7 INTELIGÊNCIA DIGITAL LTDA.の矢倉 善人氏は、2007年に会社を設立、24時間、週7日体制で独自のデジタルシステムの事業を展開していると説明した。

特別講演を前に藤井晋介会頭は歓迎の辞を述べ、北里 洋JAMSTEC海洋・極限環境生物圏領域長は、「JAMSTECと深海研究 -「よこすか/しんかい6500」世界一周航海に関連して-」と題して、リオ沖の大西洋海底で陸地でのみ組成される花こう岩が大量に発見されたが、伝説のアトランティス大陸とは関係がないと前置きして、JAMSTECの1971年の設立の経緯、経団連との結びつき、JAMSTECの役割、組織・人員構成、主な研究分野、主な開発分野、JAMSTEC所有の船舶一覧、友人・無人探索機一覧、深海ドリリング計画、地震・津波監視システム、新規海洋資源の開拓、賛助会制度、企業との共同開発事例、しんかい6500による世界1周航海、
JAMSTECとブラジル、サンパウロ海嶺、リオ・グランデ海膨、採取した生物標本、海底の地質景観などについて説明した。

磯﨑 芳男JAMSTEC海洋工学センター長は「JAMSTECにおける海洋技術開発と研究船・探査機の運用」と題して、JAMSTECの特徴、技術部門の目標、7隻ある調査・研究船、建造庁の研究船、平成24年度運航軌跡、研究船の運用、地球深部探査船「ちきゅう」の建造、石油・天然ガス・金属物質、メタンハイトレードの海洋試験、有人潜水調査船「しんかい6500」の探索時間、海中無人探査機の開発、4次元総合海洋調査・観測システムの構築などについて説明、藤井会頭から北里 洋JAMSTEC海洋・極限環境生物圏領域長並びに磯﨑 芳男JAMSTEC海洋工学センター長へ記念プレートが贈呈され、北里 洋JAMSTEC海洋・極限環境生物圏領域長から藤井会頭に「しんかい6500」のプラモデルが贈呈された。

最後に当所会議所の元名誉会頭の島内憲前在ブラジル日本国特命全権大使は、2006年から2010年9月までブラジリアで勤務、数十回足を運んだサンパウロにはノスタルジアを感じており、また2年8か月ぶりのブラジルは本当に居心地の良い国であり、ブラジルはよくないという話になっているが、それは間違っていると自信を持って言えると強調、官民力を合わせればブラジルは非常に良くなり、また日伯ほど両国の関係が良い国はなく、日本はブラジルとパートナーシップを組んでアジアの成長力を取り組む必要があるが、ブラジルのポテンシャルが理解されていないので、ブラジルの良さを積極的に伝えていくと述べ、平田事務局長は島内大使は歴代の大使の中でも会議所に活力を与えてくれ、官民一緒になってやろうとメッセージをくれたことに感謝していると述べた。

藤井晋介会頭

当所会議所の元名誉会頭の島内憲前在ブラジル日本国特命全権大使

北里 洋JAMSTEC海洋・極限環境生物圏領域長

磯﨑 芳男JAMSTEC海洋工学センター長

左から藤井晋介会頭/福嶌 教輝 在サンパウロ日本国総領事/ブラジル日本商工会議所名誉顧問/島内憲前在ブラジル日本国特命全権大使

左からJETRO サンパウロ事務所の石田 靖博所長/磯﨑 芳男JAMSTEC海洋工学センター長/北里 洋JAMSTEC海洋・極限環境生物圏領域長

 

左から記念プレートを贈呈する藤井晋介会頭/北里 洋JAMSTEC海洋・極限環境生物圏領域長

左から記念プレートを贈呈する藤井晋介会頭/磯﨑 芳男JAMSTEC海洋工学センター長

左から「しんかい6500」のプラモデルを受取る藤井晋介会頭/北里 洋JAMSTEC海洋・極限環境生物圏領域長

関係者一同が記念撮影

Fotos: 望月二郎氏/Rubens Ito/CCIJB

 


 

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