10月の懇親昼食会で橋本宏元駐オーストリア大使が特別講演

10月の懇親昼食会には102人が参加して開催、特別参加者として橋本宏元オーストリア特命全権大使、西林万寿夫サンパウロ総領事が司会の平田藤義事務局長から紹介され、連絡事項では平田事務局長が11月10日にアメリカ商工会議所との共催で開催される日本移民100周年記念エベントではGIE委員会(佐々木修委員長)が日本文化の和太鼓や日本の音楽を満喫してもらうアトラクションを予定しており、ハッピーアワーではブラジル日本商工会議所が日本食などを提供して日本の食文化を紹介するが、スポンサー企業には自社製品の展示、バナー広告、パンフレット、ログマークでの自社のアピール構想を説明した。

3分間スピーチではサンパウロ日本人学校の前田一郎理事長は同校では昨年40周年を迎えたが、生徒数が最も多かった1981年は905人、最も少なかったのは2004年の138人であるが、ブラジルの経済向上と共に増加傾向となっており、今では166人に回復したが、来年の3年生は2クラスが予定されているために派遣教師の増員が急務であるが、文部省からの派遣教師の増員要請の派遣期限が迫っているために、在校生徒や入学予定生徒アンケートへの協力を依頼した。

財団法人毎日書道会の糸賀靖夫事務局長は10月21日午後7時からサンパウロ美術館(MASP)VIPルームで開催される日本人ブラジル移住100周年記念「現代日本の書代表作家サンパウロ展」には日本から145人の著名な書道家の漢字書や刻字などの作品出展を予定しており、絶好の機会であるために参加案内を行なった。

続いて個人会員の鍵冨信三氏は世界で最も信頼性の高いメーカーの内視鏡を使用した消化器検査を行なっているブラジル大通り1150番のトミシゲ・トシロウ医師が経営するクリニックRDOの高度な検査技術を紹介した。

特別講演前には田中信会頭が講演者の橋本宏元オーストリア特命全権大使の略歴を紹介、橋本元大使は外務省勤務40年、モスクワ、ロンドンにそれぞれ2回、ワシントンやニュージーランド、最後にオーストリア大使館に勤務後、伊藤忠に顧問として入社、先月末で退職したが、西林万寿夫サンパウロ総領事とはペルーやシンガポール勤務時代に一緒に働く機会が多くて懇親の仲であり、今回のブラジル訪問を楽しみにしていたと打明けたが、ブラジルにはハイパーインフレ時代の出張を含めて4回来ているが、今回はブラジル経済の変貌に驚いたと述べた。

シンガポール時代には大阪商工会議所のミッションと同国の首相を表敬訪問したが、そのときにFTA提携を持ちかけられ、日本ではドーハラウンドでの多国間自由化交渉締結が主流であり、二国間のFTA締結には反対意見も多かったが、FTA締結に漕ぎ着けてFTAの先鞭の役割を果たしたが、その後は中国も日本に追越されると東南アジアで積極的にFTA締結を進めた。

最後に橋本元大使は10月15日午後7時からにサーラ・サンパウロに於いて開催される六本木男性合唱団倶楽部のサンパウロ公演にはUSPオーケストラ楽団、日本から54人、ブラジルから20人が参加して公演を行なうが、西林総領事、ブルーツリーホテルの青木社長の協力に感謝して講演を終えた。

また懇親昼食会開催前に行なわれた臨時総会では松田雅信総務委員長が事前に配布された「定款改定早わかり」に沿って定款改定での変更点を説明、田中会頭が定款改定の挙手による承認、山田唯資理事選挙管理委員長が2009年/2010年度理事選挙結果を報告、松田監事選挙管理委員長が同監事会選挙結果を報告後、田中会頭が挙手による承認を行い、山田同委員長は空席になっていた顧問弁護士にJorge Hachiya Saeki弁護士の就任を報告した。

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講演を行った橋本宏元オーストリア特命全権大使

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102人が参加した懇親昼食会の様子

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左から橋本元オーストリア大使/田中会頭/西林総領事

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