130人が参加して4月定例懇親昼食会開催

4月定例懇親昼食会は、2019年4月18日正午から午後2時までマクソウドホテルに130人が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務め、初めに特別ゲストとして、ブラジル産業開発庁(ABDI)のLuiz Augusto de Souza Ferreira総裁代理のRodrigo Rodrigues ABDIデジタルエコノミー・コーディネーターを紹介した。

会頭就任挨拶・4月常任理事会および活動報告として、村田俊典会頭は4月1日付で会議所 の会頭に就任。 会員企業の皆様に広く裨益となるよう会議所活動に取り組んで参る所存で御座いますと挨拶。 (会頭挨拶PDF参照

会議所活動報告では、今日の常任理事会で 4月8日に東京で開催された日伯賢人会についての報告として、翌日9日に同メンバーが安倍総理を訪問し、産業分野での連携強化、人口と食料問題への対応、人的交流の促進について盛り込んだ提言書を安倍総理大臣に手交した後、提言内容の具体化を目指して両国の経済界と連携しながら活動していきたい旨の報告。また財務委員長から今年、第1四半期の財務報告があり、P/L上の実績が予算内に収まっていることを確認しましたことを報告した。

連絡事項では、大久保 敦企画戦略委員長はイノベーション研究会の立ち上げについて、世界から注目が集まるスタートアップやオープンイノベーションに関心を有する会員企業などの当該分野の情報共有・理解促進・人脈形成を行うことで既存ビジネスの改善や新規ビジネスの創出に役立てる目的に、活動内容として、(座学)スタートアップ・エコシステム概況・展望 、エコシステム視察会 、政府機関、業界団体、シンクタンク、アクセラレーター、企業、大学、他国機関などとの意見交換を予定、今後研究会参加への呼びかけを行うと説明した。

着任挨拶では、MITSUI & CO. (BRASIL) S.A.の佐藤 真吾氏は、4月から土屋社長の後任。ブラジル勤務は34年前に2年間勤務、2回目は1992年から98年でサンパウロ並びにリオで勤務。インフラ・機械関係でブラジルに出張したが、ブラジルも随分変わってきた。新政権に対するブラジルの日本企業への期待は大きいが、補完関係にあり、ブラジルのポテンシャルが花開く時期に着任して、未来の大国の姿を見たいと説明した。

MITSUBISHI CORPORATION DO BRASIL S.A.の篠崎 幸男氏は、今年1月に着任、ロスアンゼルスに勤務していて、日本への帰国命令を覚悟していたが、ブラジル勤務は無上の喜びを感じている。前任の松永社長は25センチメートルの後ろ髪をひかれながら帰国したが、その分ブラジルに貢献しなければと肝に命じている。相互啓発委員長を拝命、ゴルフと忘年会の世話役は、私にフィットした役で喜んで拝命した。村田会頭を少しでも支えたいと抱負を語った。

SOCIEDADE COMERCIAL TOYOTA TSUSHO DO BRASIL LTDAの今井茂博氏は、3月27日に赴任、インドネシアに駐在して30年間アジア地域を担当。食事がおいしい、ブラジル人気質が気に入っており、最低5年間は勤務したいと述べた。新入会員紹介では、DAIICHI JITSUGYO DO BRASIL COMÉRCIO DE MÁQUINAS LTDA.の藤田秀央氏は、機械関係商社で設立70年、事業の柱は自動車関連や産業機器で会議所には再入会と説明した。

村田俊典会頭の講師歓迎の辞の後に、Rodrigo Rodrigues ABDIデジタルエコノミー・コーディネーターは、テーマ「インダストリー4.0 -ブラジルと日本の同分野における協力関係」について、インダストリー4.0促進プログラム(Programa Rumo à Indústria 4.0)は、ブラジル商工サービス省(MDIC)傘下にあるブラジル産業開発庁(ABDI)のブラジル官民合同事業であり、今後10年間でブラジル企業の15%がインダストリー4.0のコンセプト採用で、第4次産業革命に突入すると予想されている。

輸出総額に占める中小企業の割合がドイツは30%以上もあり、特定の系列や下請けに甘んじずに、独立独歩で活躍する中小企業が多いドイツでは、国を挙げてインダストリー4.0を推進している。

ブラジル産業開発庁(ABDI)は、イノベーション技術の促進や各省庁間の調整など約15年間プロットタイプの施策や新しい行政母体、今後の工業政策などを模索、実験を行って世界の知的活動団体と綿密な繫がりがあり、ポルトガル並びにイスラエル、米国、日本、英国との連携をしている。

ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるデジタルトランスフォーメーションによる新しいビジネスモデル、インターネットセンサー、グラウド、スタートアップなどについても説明した。

またネットワークで繋がる社会になると、大量生産型の方が価格を抑えられるという、これまでの常識は脆くも崩れ、オーダーメイドでも大量生産品と同等の価格で製品を製造できるようになる。工場が変われば労働者の生活が変わり、価格や物流の変化が消費者の行動を変える。新しいビジネスモデルが誕生し、社会が変わる第4次産業革命に繋がることなど新形態のビジネスモデル像を説明した。

質疑応答ではブラジル政府のインダストリー4.0に対する姿勢、日本の協力、ソフトバンクや日本商社のスタートアップ企業への投資、ブラジル産業開発庁(ABDI)のスタートアップ関連のサポートなどが話題となった。最後の村田会頭からロドリゴ・ロドリゲス デジタルエコノミー・コーディネーターに記念プレートが贈呈された。

講演中のブラジル産業開発庁(ABDI)のRodrigo Rodrigues ABDIデジタルエコノミー・コーディネーター

Toshifumi Murata, presidente da Câmara

O coordenador de economia digital da ABDI, Rodrigo Rodrigues, recebe placa de agradecimento da Câmara através do presidente Toshifumi Murata

Shingo Sato, novo diretor-presidente da Mitsui & Co. (Brasil)

Yukio Shinozaki, novo diretor-presidente da Mitsubishi Corporation do Brasil

Shigehiro Imai, novo diretor-presidente da Sociedade Comercial Toyota Tsusho do Brasil

左から5人目の村田俊典会頭を囲んで記念撮影

 

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

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