180人以上が参加して盛大に新年会開催

商工会議所新年会は、2020年1月17日正午から午後2時までブルーツリーモルンビーホテルに180人以上が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務め、ねずみ年は干支の最初のスタートで好いことがありそう。60年前には日米安保闘争で岸信介総理が総辞職に追い込まれた。また黒人への差別の撤廃を訴える公民権運動の若き指導者、マーティン・ルーサー・キング牧師が暗殺された。チリ地震による津波が三陸海岸沿岸を中心に襲来。今年初めにはアメリカとイランの一触即発状態と先行き不透明であるが、ブラジルではボルソナロ政権が持続的成長に向けて、昨年は年金改革、今年は税制改革実施で、持続的成長に期待したいと述べた。初めに特別参加者として野口 泰在サンパウロ日本国総領事/会議所名誉顧問が紹介された。

続いて村田俊典 会頭は新年の挨拶を行った。
Pdf村田俊典 会頭 新年挨拶参照

野口泰総領事は総領事館からの報告として、要人訪問では、12月21日に尾身外務大臣政務官サンパウロ訪問。1月14日に山東参議院議長一行がサンパウロ訪問。12月19日マット・グロッソ州のセザール・ミランダ経済開発局長を訪問。日系社会関連では、11月22日にカンポグランデ第1回日本祭り。11月26日にサンパウロ総領事公邸で100歳表彰。12月11日,日伯友好病院拡張計画定礎式。12月12日、クルゼイロ・ド・スール大学遠隔日本語講座視察。12月31日、リベルダージ餅つき大会。文化外交関連では、11月27日~12月1日、ClubeHebraica でクルビ・エブライカ祭りにおける日本文化紹介イベント。12月14日,ジャパン・ハウスサンパウロで山田彰駐ブラジル大使によるマンガに関する講演「日本のマンガ~過去,現在,未来」。2020年の予定として、2月13~16日、日系国際スポーツ親善。2月6日、国費日本語・日本文化研修留学生による帰国報告会。3月14~15日、第二回日本祭りシンポジウム。7月10~12日、県連日本祭りなどを紹介した。

鏡割りは野口泰総領事並びに村田会頭、佐藤 真吾副会頭、安田 篤副会頭、大久保  敦副会頭、秋山 雄一副会頭が参加。佐藤 真吾副会頭が2020年の世界は不透明であるが、ブラジルの景気回復に期待。日本では今年オリンピック、パラリンピック開催で世界を元気にしていきたい。皆様の事業発展、日本とブラジルの協力関係強化と乾杯の音頭を取った。

平田事務局長は、法被が1着足りなかったが、臨機応変に調達したことを説明。津軽三味線や和太鼓、ボーカル、キーボードによる演奏。ブラジル国内で著名なマリオ・カミヤマジックショーを堪能した後、抽選で参加者6人をペアで今月20日に開催されるマジックショーに招待した。

3分間スピーチでは、大久保ジェトロサンパウロ所長がジェトロからのお知らせとして、ジェトロでは昨年から日本産のおコメをブラジルで販路開拓するための取り組み開始。 その一環として2月1日より、ブルーツリーホテルグループにて、新潟県産「ゆきんこまい」を使用したパックごはんの試験導入を実施予定。 カルタ・アコルドのある企業の予約に対しては、「和朝食バウチャー」で使用されるごはんをこの日本のおコメに変更。 またイノベーション研究会では第5回セミナーとして 、1月29日午前 9:30-12:00 前半-「データ経済」をキーワードに、スタートアップとの協業のポイントを探る。 後半-セクター別でフィンテック、ヘルスケア、モビリティの具体的なセッションを実施。

 また第6回セミナーとして 2月27日午前中に日本のベンチャー投資家や起業家の来伯機会を捉え、日本・ブラジルのスタートアップ エコシステム、起業環境についてパネルディスカッション予定を説明した。 JCI BRASIL-JAPÃO (青年会議所)の2020年度会頭のMarcelo Asamura氏は淀みない日本語で、昨年11月30日の「第4回 ブラジリアンマインドプロジェクト「Brazilian Experience Day」」への会員企業から30人の駐在員参加にお礼を述べた。また今年の色々なイベントを企画しており、2月10日の2020年度の執行部就任式への参加を招待した。

2020年度常任理事/監事の所信表明では、初めに佐藤 真吾    日伯経済交流促進委員長は、今年の活動方針として日伯経済関係の更なる強化を促す両国政府・民間の各種取組支援、在伯日本企業の代表として、ブラジルにおける日伯両国間の更なる経済交流促進、特に日メルコス-ルEPA関連の継続的支援。当委員会傘下の課税・通関、労働、インフラのワーキンググループ及び医療機器の分科会の運営を通じて、ブラジル政府に対する提言能力強化。9月28日及び29日に東京で開催予定の第23回「日伯経済合同委員会」での日メルコスールEPA早期締結を訴えたいと説明した。

安田 篤 日伯交流委員長は、日系諸団体、青年会議所、ブラジル国内並びに近隣諸国の日系商工会議所等との連携・相互交流機会の強化を通じた共同イベント開催並びにブラジルと日本をつなぐ人材育成を目的とした次世代における日伯間の人的な関係強化を視野に入れた施策の企画の立案・実行などについて説明した。

大久保  敦イノベーション・中小企業委員会は、昨年5月に立ち上げたイノベーション研究会を引き継ぎ会員企業に対して、ブラジル・スタートアップ企業との協業・提携目的とした交流機会や情報提供、発信の場の設定。日本の中堅中小企業誘致を研究する「中堅中小企業誘致研究会」を立ち上げ、実務協力メンバーによる調査研究を機動的に行い、ブラジル市場における日本の中堅中小企業展開ニーズを特定するために企業のリストアップを募集。会議所内における募集を通じて、会員企業の日本出張の機会等を捉えた、日本の中堅中小企業の誘致等に資する講演計画を設定・実施などについて説明した。

秋山 雄一    環境委員長は、昨年実施した味の素工場見学は好評だった。今年は会員のためになる見学会予定。今年の活動方針として、商工会議所メンバー企業による日本およびブラジル社会の持続的成長(SDGs)への貢献をサポートするために、商工会議所の機能・ネットワークを最大限活用した環境意識の向上や具体的な行動の喚起、日伯の一層の関係強化を説明した。

讃井 慎一総務委員長は、2020年度活動方針として会議所全委員会活動の調整。諸活動・行事の推進。各種日程調整、事務全般の円滑化等、事務局の後方支援。年2回(2月、8月)の企画戦略委員会との共催による業種別部会長シンポジウム開催。安全対策に関する活動推進。会員向け安全対策セミナー開催。必要に応じた会議所定款、ポリシー、内部規定の見直し及び整備。他の委員会に属さない事項のフォローなどについて説明した。

長野 昌幸異業種交流委員長は、様々なイベントを通じて会員の交換促進。政治経済からスポーツまで色々なイベントの提供。地場企業および日本からの進出企業、特に中堅、中小企業の積極的な参加促進、企業活動のニーズに対応した情報発信を図ると説明した。

松崎 治夫企画戦略委員長は、今年の活動方針として会議所の基盤体制強化、運営・発展のための戦略・施策など中長期視点に立った会議所のビジョンや方針の作成、その活動状況を常に把握、調整・促進する業務補佐。ブラジル各州及びメルコスールを中心とした近隣諸国政府・関係機関との関係構築・情報交換とセミナーやミッション派遣等の関連案件の企画立案。活動計画として、ブラジル政府・各州およびメルコスールを中心とした近隣諸国の政府・関係機関からの要望に基づき、会員企業のニーズを踏まえたセミナー開催を企画・調整・立案。会員ニーズを踏まえて他の委員会・部会とも連携して近隣諸国政府等が要望する同国視察ミッションを企画・立案・実施を説明した。

永谷 佳久渉外広報委員長は、商工会議所の更なる発展に寄与する為、認知度・ブランドイメージの向上とSNSによる相互コミュニケーションの充実。ホームページの内容充実やもっと早い情報提供などについて説明した。

篠崎 幸男相互啓発委員長は、活動方針として会員相互のコミュニケーションを促進し開かれた商工会議所活動の一翼を担う。ブラジル並びに南米内諸機関、団体との交流及び会員相互の啓蒙を深める。地場企業の参加・連携に努め日系社会の更なる発展に寄与。昨年はカマラゴルフや忘年会を企画、今年も魅力的な企画を行うので積極的な参加を要請した。

福元 信義財務委員長は、昨年8月から財務委員長を拝命、金利低下局面下、適切な予算策定と健全な財務体質を構築。監事会の意見を踏まえ、ガバナンスを強化し、堅確な業務基盤を構築する。事務局及び他の委員会と連携し、会員増強プログラムの立案・推進などについて説明した。

最後に二宮正人監事会議長は、1988 年に発効したブラジル共和国憲法は30年開花して1/3が改正されたが、日本国憲法は70年経過しているが、全く改正されていない。三井物産の支援で私の翻訳著書「1988年ブラジル連邦共和国憲法」を無料配布したが、余っているので差上げます。今年はねずみ年で年男。生涯現役を通すので今後とも宜しくお願いしますと丁寧な挨拶を行った。

最後に平田事務局長は、ニッケイ新聞社の『世界が感謝!「日本のもの」』のポルトガル語版『O MUNDO AGRADECE! COISAS DO JAPÃO』を会議所では委託販売を行っているが、昨年12月11日に会員宛てに案内を行ったが、僅か1週間で100冊以上販売のベストセラーを記録。ニッケイ新聞社の深澤正雪編集長の努力の賜物です。『世界が感謝!「日本のもの」』(著:「ニッポン再発見」倶楽部、出版:三笠書房)のポルトガル語翻訳版『O MUNDO AGRADECE! COISAS DO JAPÃO』が12月9日、ニッケイ新聞から発売。日本の優れた技術を紹介したいので、1月中に200冊販売を目標にしているので、皆さんもブラジル政府関係者にプレゼントして協力してほしいと強調した。

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

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