2月の懇親昼食会は、2015年2月13日正午から2時までマクソウドホテルに160人が参加して開催、進行役は平田藤義事務局長が務め、初めにブラジルが誇る現代美術の巨匠である芸術家 大竹 富江さんが昨日12日に死去され、地下鉄コンソラソン駅、グァルーリョス空港エントランス、サントス港の移民100周年記念モニュメントなど数多くの作品を残し、ブラジル政府が民間人に贈る最高の勲章「リオブランコ賞」を受章、名実ともにここブラジルで敬愛された偉大な先人、日伯文化交流の歴史とも言える 大竹 富江さんの御冥福を祈り、1分間の黙とうを参加者全員で行った。
特別参加者紹介では、梅田 邦夫 在ブラジル日本国特命全権大使/会議所名誉会頭、梅田 恵子大使夫人、コシノ・ジュンコ / 服飾デザイナー、櫛引 智雄/ JBIC(株式会社国際協力銀行) 企画・管理部門 経営企画部業務企画室 調査課長、福嶌 教輝 在サンパウロ日本国総領事/会議所名誉顧問、安井 豊/ JBIC国際協力銀行 代表、室澤 智史/ JICAブラジル事務所 所長、木多 喜八郎/ブラジル日本文化福祉協会 会長、菊地 義治/ 日伯援護協会会長、本橋 幹久/県連 会長、後藤 隆/ブラジル日本商工会議所第8代会頭、貞方 賢彦/ブラジル日本商工会議所第13代会頭、田中 信/ブラジル日本商工会議所第15代会頭、二宮 正人/ CIATE理事長、蛯原 忠男/ ブラジル剣道連盟 会長、鈴木 順之/JUNKO KOSHINO株式会社事業部長、前田 俊秀 / 株式会社ブレイン 代表取締役、清水 裕幸/ 在日ブラジル商業会議所 専務理事、 CAMILA STUCK /JCI ブラジル青年会議所 2015年度会頭が紹介された。
梅田 邦夫大使は、今年は日伯修好120周年のために政治経済でハイレベルの交流の実現化を図る予定であり、ジウマ大統領の訪日の実現、皇族の方の訪伯、日伯議員連盟と伯日議員連盟の交流や多くの県知事の訪伯、5月に日伯賢人会議、6月にサンパウロで開催されるロータリークラブ世界大会、7月にサンパウロ総領事館開設100周年記念事業、8月にポルト・アレグレ市で開催される官民合同会議、経済シンポジウムの開催、日伯修好120周年の特別事業として9月にコシノ・ジュンコ氏プロデュースによる花火大会、若い世代で知る人の少なくなったウジミナス製鉄所やセラード開発など過去の日伯協力関係を再確認する展示会、日本館の改修工事の実施、サッカー日本代表のジーコ元監督を120周年の親善大使に任命、また120周年事業に対する寄付にお礼を述べ、安倍首相訪伯のフォローアップとしてジャパンハウスの建設、中南米の若手政治家やジャーナリスト100人の招待、若者の日本研修や日系ボランティア拡大、日系病院のサポート、日本語教育支援、ブラジル全国の日本祭り支援、州とのパイプ作りのために3月はパラナ州、4月は南大河州、5月はパラー州を訪問予定、その後はゴイアス州とトカンチンス州への訪問を予定していると説明、またブラジルは課題の大国であり、厳しい現実に直面しているが、良い点も多くあり、ブラジルは親日国で広大な国土、天然資源の宝庫、食料輸出国でGDPはアセアン諸国と同じ規模であり、また健全な金融システムを擁しており、困難を乗り越えて復活すると確信しており、前向きな情報を日本に発信したいと述べ、最後に大竹 富江さんの御冥福を祈った。
2月4日に開催された2014年第4四半期の業務・会計監査の報告として、監事会からカロリーナ・サカマ監事長(PwC)、原敬一監事 (三井住友海上ブラジル)、横路 史生監事(大和証券)、中村敏幸監事前会議長(デロイト)、財務委員会から内山 元雄委員長(丸紅ブラジル)、川原 一浩副委員長(ブラジル三菱東京UFJ銀行)、大渕 彰規副委員長(丸紅ブラジル)、事務局からは平田藤義事務局長、エレーナ・ウエダ会計担当、日下野成次総務担当が参加、監事会は「2014年の第4四半期の会議所の業務の遂行と会計処理は適正であったこと」を承認したと中村敏幸監事前会議長は報告した。
3分間スピーチではNTN社の藤井博司社長は、同社は2000年から操業して自動車シャフトを生産する工場をグァルーリョ市に設立、クリチーバ工場ではタイヤ用のベアリングを生産していると説明、蝦原 忠男 ブラジル剣道連盟会長は第16回世界剣道大会について、ブラジルの剣道は107年の歴史があり、登録剣士は1000人、男子10人、女子10年を第16回世界剣道大会に派遣するが、6万ドルが不足しているために会員企業の協力を依頼した。
ブラジル住友商事の岡 省一郎社長は、帰国挨拶で会議所活動として企画戦略委員長、貿易部会長を務め、ブラジルには3年間駐在、ペトロブラス問題や低いGDP伸び率など悲観することも多いが、中長期的に伸びるので日本企業に頑張ってほしいと述べた。
RIGAKU LATIN AMERICA CONSULTORIA LTDA.の岩田 明彦氏は、同社のブラジル進出は2013年でX線分析装置を生産、ヴァーレ社の鉄鉱石の含有量の分析装置を20数台納入していることを説明した。
特別ゲストのコシノ・ジュンコ 服飾デザイナーは、テーマ「デザインとコミュニケーション」について、会議所での講演は今回2回目であり、サンバチーム「バロッカ・ゾナ・スール」の2013年2月のカーニバル用の衣裳と山車をデザインしたが、今回も日伯修好条約120周年記念事業の一環として、青森県五所川原市の「立佞武多祭り」の山車が本年度のカーニバルでサンバチーム「アギア・デ・オウロ」の一部門として明日早朝に参加、私はこのプロジェクトの実行委員また発起人であり、ジャパンハウスに展示してくれると喜ばしいと説明、また9月の実施が予定されているコシノ・ジュンコ氏プロデュースによる花火イベントや2016年のリオのオリンピックや2020年の東京オリンピックに積極的に参加したいと述べ、藤井晋介会頭から記念品が贈呈された。
櫛引 智雄JBIC調査課長はテーマ:「日本の製造業企業の海外事業展開に関する調査報告(2014年度)」について、今回は26回目の調査であり、調査協力を依頼した1021社中617社から回答があり、実施時期は2014年7月、9月に調査回答を回収、調査項目として海外生産比率、海外売上比率、海外収益比率、主要国・地域別の売上高、収益の満足度評価、国内・海外の事業強化姿勢、海外事業と国内事業見通しに係るクロス分析、有望国・地域の順位(中期的見通し)、有望国と課題としてインドはインフラ未整備、インドネシアは両同コストの上昇、中国は労働コスト・知財権、メキシコは治安・エンジニア不足、ブラジルは治安・社会不安、税制などの課題があることなどを説明、藤井晋介会頭から記念品が贈呈された。
最後に藤井会頭は帰国挨拶で、初めに平田事務局長のナンバーワンのパートナーになれたのがうれしいと述べ、東日本大震災の2日後に成田を発ったが、福島のニュースは後ろ髪をひかれる思いで見ていた。ペトロブラス石油公社の汚職事件の大激震の中で23日に帰国、仕事ではブラジルが大好きになり、ビジネスの宝庫であるが、挑戦するたびに頭が真っ白になったが、周りが助けてくれ、またブラジル人が私を一回りも二回りも大きくしてくれて感謝しており、後任の会頭には今朝の常任理事会で村田俊典副会頭が満場一致で選出され、また大いにサポートしてくれた平田事務局長に感謝していると挨拶した。

梅田 邦夫 在ブラジル日本国特命全権大使/会議所名誉会頭

藤井晋介会頭



左から記念品を贈呈する藤井会頭/コシノ・ジュンコ / 服飾デザイナー

左から記念品を贈呈する藤井会頭/櫛引 智雄JBIC調査課長

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Fotos: Rubens Ito / CCIJB








