2月の懇親昼食会の講演テーマは「日伯社会保障協定がいよいよ3月からスタート」

2月の懇親昼食会が、2012年2月10日正午から2時過ぎまで、マクソウドホテルに記録を更新する180人が参加して開催された。司会は平田藤義事務局長が務めた。

初めに特別ゲストとして、厚生労働省年金局の斎藤隆国際年金課長補佐、 日本年金機構事業企画部国際事業グループの山崎和博参事役 、厚生労働省年金局国際年金課の安部愛子企画係長 、 ルイス・ニシモリ連邦下院議員、国立社会保険院(INSS)のマウロ・ハウスシルジ長官 、同ベネジット・ブルンカ給付部長、同マリア・ダ・コンセイソン・コエ-リョ国際協定・条約課長、ファチマ・アギア国際協定対応サンパウロ支局社会保障技官、ブラジル社会保障本省のホジェリオ・ナガミネ・コスタンジ社会保障制度局長、同ジョゼ・ナタル・ドス・アンジョス協定課長、日本貿易振興機構(JETRO)の磯部博昭理事 、大部一秋在サンパウロ日本国総領事 / ブラジル日本商工会議所名誉顧問、菊地義治サンパウロ日伯援護協会会長が紹介された。

連絡事項では中村敏幸監事会議長が、1月31日に開催された2011年度第4四半期監査報告について、年度を反省し総括を行い、2012年度の更なる改善点を討議・審議の結果、監事会は「2011年の第4四半期及び 2011年度の会議所の業務の遂行と会計処理は、適正であったこと」を承認したことを報告した。

着任挨拶では、在サンパウロ日本国総領事館の坪井俊宣領事が、元厚生労働省年金局国際年金係長を担当しておりブラジルとの社会保障協定は特に印象深いと挨拶。平田事務局長は、参加者に二重加入防止のために、5年の歳月を費やして締結にこぎつけた立役者である坪井領事への拍手を求めて、感謝の拍手が送られた。3分間スピーチでは、JETROの磯部博昭理事が「ジュトロ活動」について、日本企業の中南米への関心が高まっていることを受け、治安が回復して政治・経済も安定しているコロンビア、ペルー並びにブラジルへのビジネスミッション代表として10日間の日程で訪問、5月には医療関連最大のイベントであるHospitalarに、日本パビリオンを造って参加することなどを紹介した。

続いて行われた講演では先ず、今年3月1日から発効する日伯社会保障協定の下院外交防衛委員会における、日伯社会保障協定法案報告者であるルイス・ニシモリ連邦下院議員が、平田藤義事務局長の積極的な協力にお礼を述べ、協定発効による日本及びブラジルの年金保険期間の通算、二重課税解消など素晴らしい協定締結に結びついたことを報告した。

初めに、国立社会保険院(INSS)のマウロ・ハウスシルジ長官は、3月1日から始まるこの協定は、両国にとって非常に重要であり、両国の雇用増加につながること、またブラジル全国のINSS支店網は1353ヵ所あること、サンパウロ市内ビラ・マリアナ区の社会保障国際協定エージェンシー(APSAI)の設立、年齢や障害による年金入り、恩給受給などについて説明した。

また続いて厚生労働省年金局の斎藤隆国際年金課長補佐は、配布した資料を基に、今後の日・ブラジル社会保障協定説明会の日程、協定の概要として補償協定の主旨、二重加入の防止や保険料の掛け捨て防止、日本並びにブラジルでの手続き、老齢年金を受け取るための年金加入期間や計算方法などを説明した後で、活発な質疑応答がなされた。

 INSS 提供のPDF ファイル(ポルトガル語):
. Apresentação da Palestra “Acordo Brasil-Japão” (プレゼン資料)
. Acordo Brasil-Japão – Livreto (小冊子)

 

左から厚生労働省年金局の斎藤隆国際年金課長補佐/近藤正樹会頭/大部一秋在サンパウロ日本国総領事(Foto: Rubens Ito)

日伯社会保障協定法案報告者であるルイス・ニシモリ連邦下院議員

国立社会保険院(INSS)のマウロ・ハウスシルジ長官

左から平田藤義事務局長/ブラジル社会保障本省のホジェリオ・ナガミネ・コスタンジ社会保障制度局長/同ジョゼ・ナタル・ドス・アンジョス協定課長/国立社会保険院(INSS)のマリア・ダ・コンセイソン・コエ-リョ国際協定・条約課長/ファチマ・アギア国際協定対応サンパウロ支局社会保障技官

厚生労働省年金局の斎藤隆国際年金課長補佐

ブラジル社会保障本省のジョゼ・ナタル・ドス・アンジョス協定課長

マクソウドホテルに記録を更新する180人が参加

特別ゲストと記念撮影

 

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=36190