2006年度ブラジル日本商工会議所の新年会

2006年度ブラジル日本商工会議所の新年会が、10日正午よりブルーツリーホテルに140人が参加、ムツゴロウさんこと畑正憲さんの鳥インフルエンザや脳の進化など面白いの話に聞入っていた

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ブラジル日本商工会議所の新年会が、10日正午から聖市のブルーツリーモルンビーホテルに140人が参加、ゲストとしてムツゴロウさんの愛称で有名な畑正憲氏並びに西林万寿夫サンパウロ総領事が参加して開催された。

司会は平田藤義事務局長が務め、初めにゲストスピーカーが紹介された後、田中信会頭が新年の挨拶で、昨年は政治面では政治資金をめぐる不正や汚職で大荒れであったが、経済面には影響なく順調に推移したこと、今年はワールドカップ開催や10月の総選挙による経済効果、本年の当会議所の重点施策として日伯経済関係強化、会議所の基盤強化、移民100周年事業への取組などを紹介した。

続いて西林総領事は昨年から大いに日伯関係強化の方向に進んでいること、日本企業への支援強化や領事館サービスの改善のためのアプローチやコメントの進言、ボストン勤務時は地元のレッドソックスが優勝、昨年は着任早々サンパウロFCがトヨタカップで優勝したことなど西林総領事の赴任先の地元チームに幸運をもたらすと笑いを誘った。

ブラジル日本大使館の堀村隆彦大使のメッセージを平田事務局長が代読し、今年は両国経済活性化及び100周年祭の準備加速の年であり、ブラジル日本会議所の更なる発展を祈りますというメッセージが披露された。またMNプロポリス社の松田社長から新年会へ自社製の焼酎の寄贈が平田事務局長より伝えられ、工藤章名誉会長が“ヴィーバ、サウーデ、乾杯”と乾杯の音頭を取って食事が始まった。

その後会社代表/対会議所代表交替挨拶では、南米ミツトヨ社の水谷隆氏が新任挨拶、メルコ自動車社の米津勝雄氏が新任、ヤマハモーター社の内山徹雄氏が帰国挨拶、足立雅人氏が新任、ソニー社の板谷稔氏が帰国、加茂靖氏が新任、ブリジストン‐ファイアストン社の小澤忠由氏が新任、イグアスーコーヒー社の坂口逸平氏が帰国、河野敬氏が新任挨拶を行なった。

また3分間スピーチでは遠山景孝K.Toyama社長が、ブラジル外務省広報としてアマゾン環境保存キャンペーンに対するマナウスのゾーナフランカ企業及び日本移民100周年祭への企業PRでの支援を説明した。

新入会員紹介ではACCESSTAGE社の仁村博氏が、企業関連データー処理のEDIサービスについて企業PRを行い、田中会頭から会員証が授与された。

続いて2006年度常任理事13人が紹介され、出席者はそれぞれ今年度の抱負を述べた。

会頭 : 田中 信 (リベルコン)
副会頭: 石川清治 (YKK)企業経営委員会/日伯法律委員会
岩村哲夫 (ホンダ)    移転価格税制委員会
大前孝雄 (三井物産)  日伯経済交流促進委員会
多田 稔 (三菱商事)   総務委員会
専任理事: 浅賀健一 (新日鉄)    会議所80周年委員会
金岡正洋 (伊藤忠) GIE委員会 / 企画戦略委員会
杉村秀一郎 (NSK) マーケティング・渉外広報委員会
阿部 勇 (戸田建設)   中小企業委員会
寺本久男 (日本航空)   相互啓発委員会
角田 孝 (三井住友保険) 財務委員会
竹内 明 (東京三菱銀行) 日系社会委員会
宮田次郎 (住友商事)   環境委員会

最後に田中会頭がゲストスピーカーである畑正憲氏に対して歓迎の辞を述べ、畑さんは、世界を震撼させている高病原性鳥インフルエンザは中央アジアやウクライナから発生し、鳥から鳥、国から国へ感染していき、世界でも最貧国に飛火すると感染した鳥も処分されずに食べられる危険があり、感染者が爆発的に増加する可能性があり、またニュージーランドの人食い人種にブリオン病が多いとも述べた。

また動物の人間の脳や神経細胞の違い、動物は競争でよりよい遺伝子を残し、現在の品種改良の育種学は間違っていると指摘した。

動物の赤ん坊は母親をどのように認識するのか、出産後に母馬を亡くした子馬は荒馬になり、米国の犯罪犯調査では大半が小児時に虐待された経験があって、脳の海馬が縮小していて抑制力が衰えていると指摘した。

最後に今年の干支である犬について、多くの学者が犬は狼の子孫であると指摘しているが、犬は人間と共存できるが、狼のようにボスが集団に君臨する社会形成をする動物とは種の起源が違うと指摘し、神は人間と狼の中間の種として犬を創造したに違いないと述べて締めくくった。

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